よくよく考えずとも、7月20日は、かの津田恒美の命日でありまして。
オールスターゲーム真っ最中に、中継の画面上部にテロップが出たのを今でも覚えてます。一種の衝撃でもありましたが。それからちょうど20年。五体満足でこうやって、野球を見て一喜一憂出来ている事に感謝せねばなりませんですよ。そんな7月20日のオールスターゲームの試合前、カープOBの大野豊氏と外木場義郎氏の、野球殿堂入りの表彰がありました。何かの因果なんでしょうかね。
で、故・津田恒美さんはどう見ているのか、今のカープ投手編。
カープの「4本柱」って、前田健太、大竹寛、野村祐輔、ブライアン・バリントンと、過去にはないくらいパッパッと名前が出てくる。これはスカウトの功績でもあり、それこそカープベンチの功績だと思う。
ただ問題はこれ以降の5番手6番手投手。前半戦、先発したピッチャーの名前と、試合数は
前田健太 14試合 92回2/3 2.53
大竹寛_ 14試合 92回 3.42
バリント 17試合 113回1/3 2.70
野村祐輔 12試合 78回1/3 2.87
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
中崎翔太 _8試合 35回2/3 6.56 (救援 6試合 7回 1.29)
中村恭平 _6試合 31回1/3 4、60
久本祐一 _6試合 29回 3.41
武内久士 _3試合 14回 4.50
篠田純平 _1試合 _5回 10.80
戸田隆矢 _1試合 _1回 36.00 (救援 1試合 1回 0.00)
今井啓介 _1試合 _3回 36.00 (救援20試合32回1/3 2.78)
小野淳平 _1試合 _4回 0.00 (救援14試合18回1/3 3.93)
一応「壁」を設けてみましたが。
小野淳平の先発は「イレギュラー」みたいなもんだとは思いますが、それもこれも5番手・6番手をある程度見切らなかった事の代償、かも知れません。ただ、予想以上の数字を残してはくれました。
ただ先の中国新聞携帯サイトの記事中では、「6連戦を繰り返す8月を控え、山内コーチは『(5番手、6番手候補は)いい時と悪い時の差が激しい。解消してもらいたい』と注文する」とあった。
いい時と悪い時の差、ってどの程度までが許容範囲なんだろう。
投げる試合全部を「6回無失点」くらいで投げてくれれば御の字かも知れんけど、ぶっちゃけ4本柱ですらある程度計算に入れるだろうけど、そう簡単にはいかない。そんな中で、「差を解消してもらいたい」と言われても、結果を残す機会すら満足に与えられなかった戸田隆矢などは一体どうなるのか。
おそらくこのコメントの中には、今井啓介みたいに「リリーフでは良かったのに、なぜ先発に回すとダメなのか?」と言う意味合いも含んでいるんだろうけど、あっちこっち使い回された挙げ句に「ハイ先発」と言われて満足な成績が残せるわけがないんですよ。それこそ起用法の問題だ。
そこまでリリーフ待機で、毎日のようにブルペンで準備して、登板しなかった試合ももちろんある。ただでさえ行き当たりばたりの起用の多いブルペン。それだけでも十分疲労度は高かろうに、たった4日間空けただけで、5イニング6イニング、しっかり投げれるだろうか、と言う話。
同じ事は中崎翔太にも言える。彼の場合は5番手6番手に近い存在、と言うか一時期そうだったけど、その5番手6番手に、いろいろ期待をしすぎるから、先の山内コーチのようなコメントが出てくる。
変に期待をせず「6回まで思い切り投げて来い。あとはベンチワークでどうにかするから」と、ひとつセ赤を押してやれば、気持ちよく投げれるものを「やってもらわないと困る」と言わんばかりに、ちょっと打ち込まれたらハイ降板由宇閉では、いつまで経っても数字は残せない。
そう出来ないのはやっぱり、リリーフピッチャーをしっかり整備出来てない事に行き着く。
前田健太のWBC関連での「出遅れ」で、久本祐一が先発ローテーションに入ったのは、誰しもがビックリしたことではあるけども、彼がえっちらおっちら投げている間に、前田健太をしっかり休ませるのと同時に、もう一人二人、先発ピッチャーとしてしっかり調整させなかったのがある種の誤算。
更には、久本祐一が先発に回っている間に、今村猛以外の強固なリリーフピッチャーを模索しなかったのがこれまた誤算。ろくすっぽ勝った事もないチームが「勝利の方程式」なんか有り得ない。
ここで首脳陣の考えとしてはそれこそ今井啓介、だったんだろうし、事実上記のような数字を残してはいたけども、結局は今村猛に頼りきってしまって、その今村猛も残念な事に壊れてしまった。
しかも、最後をビシッと締めるはずのキャム・ミコライオが、登板イニング数とほぼ同じ被安打ってのはどうにかならんのか。内容的には昨年よりもマイナスになってきている。昨年は58イニング42被安打4被本塁打。しかし今年は既に32被安打3被本塁打。これで最後を締めようってんだから。
しかし何ですな。16日の対ドラゴンズ戦終了後、今村猛やキャム・ミコライオの処遇について「(配置転換は)視野には入れるけど、そう簡単にはいかない」って、どの口がそんなことを言うんだろう。
調整登板のn意味合いもあるんだろうけども、先発したりリリーフしたり、のピッチャーが4人もいる。しつこいようですが今井啓介なんか昨年、その「濫用(乱用)」を乗り越えてようやくプロ入り初完封を成し遂げた。にもかかわらず投手コーチが交代した途端、また一からやり直しのような状態。
こんなので昨年以上の数字なんか期待できない。
3年掛けて漸く、前任の大野豊投手コーチが作り上げたものを、半年足らずで「無」に返そうとしてる。一昨年辺りまでは不可解な投手起用も多かったけど、昨年は今村猛の「一本立ち」で形は見えた。
大野豊コーチの退任の言葉で「全てが出来たわけではないが、残ったものは後任に託したい」と言う言葉があった。勝手な想像に過ぎませんが、この言葉の裏には「今村猛はほぼ一本立ち、残ったものと言うのはsの他のピッチャー」とか言う意味じゃなかったんかな、とも思います。
一縷の望みと言えば、前半戦最後の最後になって、横山竜士、永川勝浩が一軍戦線にようやく帰って来た事。まだまだ今村猛が不安定な状態ゆえ、彼ら二人を始め、小野淳平や久本祐一、また先発5番手6番手候補でもある各面々、それ以上にまだまだピッチャーはいます。
今の時点で支配下登録しているピッチャーは、怪我人等々いますが31人いるんです。ちょっと少ないような気もしますけど。もっと頭と選手を使おうよ。でないとみな壊れていく一方ですよ。
やっぱり投手コーチが交代した代償は、大きいなぁ。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
オールスターゲーム真っ最中に、中継の画面上部にテロップが出たのを今でも覚えてます。一種の衝撃でもありましたが。それからちょうど20年。五体満足でこうやって、野球を見て一喜一憂出来ている事に感謝せねばなりませんですよ。そんな7月20日のオールスターゲームの試合前、カープOBの大野豊氏と外木場義郎氏の、野球殿堂入りの表彰がありました。何かの因果なんでしょうかね。
で、故・津田恒美さんはどう見ているのか、今のカープ投手編。
カープの「4本柱」って、前田健太、大竹寛、野村祐輔、ブライアン・バリントンと、過去にはないくらいパッパッと名前が出てくる。これはスカウトの功績でもあり、それこそカープベンチの功績だと思う。
ただ問題はこれ以降の5番手6番手投手。前半戦、先発したピッチャーの名前と、試合数は
前田健太 14試合 92回2/3 2.53
大竹寛_ 14試合 92回 3.42
バリント 17試合 113回1/3 2.70
野村祐輔 12試合 78回1/3 2.87
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
中崎翔太 _8試合 35回2/3 6.56 (救援 6試合 7回 1.29)
中村恭平 _6試合 31回1/3 4、60
久本祐一 _6試合 29回 3.41
武内久士 _3試合 14回 4.50
篠田純平 _1試合 _5回 10.80
戸田隆矢 _1試合 _1回 36.00 (救援 1試合 1回 0.00)
今井啓介 _1試合 _3回 36.00 (救援20試合32回1/3 2.78)
小野淳平 _1試合 _4回 0.00 (救援14試合18回1/3 3.93)
一応「壁」を設けてみましたが。
小野淳平の先発は「イレギュラー」みたいなもんだとは思いますが、それもこれも5番手・6番手をある程度見切らなかった事の代償、かも知れません。ただ、予想以上の数字を残してはくれました。
ただ先の中国新聞携帯サイトの記事中では、「6連戦を繰り返す8月を控え、山内コーチは『(5番手、6番手候補は)いい時と悪い時の差が激しい。解消してもらいたい』と注文する」とあった。
いい時と悪い時の差、ってどの程度までが許容範囲なんだろう。
投げる試合全部を「6回無失点」くらいで投げてくれれば御の字かも知れんけど、ぶっちゃけ4本柱ですらある程度計算に入れるだろうけど、そう簡単にはいかない。そんな中で、「差を解消してもらいたい」と言われても、結果を残す機会すら満足に与えられなかった戸田隆矢などは一体どうなるのか。
おそらくこのコメントの中には、今井啓介みたいに「リリーフでは良かったのに、なぜ先発に回すとダメなのか?」と言う意味合いも含んでいるんだろうけど、あっちこっち使い回された挙げ句に「ハイ先発」と言われて満足な成績が残せるわけがないんですよ。それこそ起用法の問題だ。
そこまでリリーフ待機で、毎日のようにブルペンで準備して、登板しなかった試合ももちろんある。ただでさえ行き当たりばたりの起用の多いブルペン。それだけでも十分疲労度は高かろうに、たった4日間空けただけで、5イニング6イニング、しっかり投げれるだろうか、と言う話。
同じ事は中崎翔太にも言える。彼の場合は5番手6番手に近い存在、と言うか一時期そうだったけど、その5番手6番手に、いろいろ期待をしすぎるから、先の山内コーチのようなコメントが出てくる。
変に期待をせず「6回まで思い切り投げて来い。あとはベンチワークでどうにかするから」と、ひとつセ赤を押してやれば、気持ちよく投げれるものを「やってもらわないと困る」と言わんばかりに、ちょっと打ち込まれたらハイ降板由宇閉では、いつまで経っても数字は残せない。
そう出来ないのはやっぱり、リリーフピッチャーをしっかり整備出来てない事に行き着く。
前田健太のWBC関連での「出遅れ」で、久本祐一が先発ローテーションに入ったのは、誰しもがビックリしたことではあるけども、彼がえっちらおっちら投げている間に、前田健太をしっかり休ませるのと同時に、もう一人二人、先発ピッチャーとしてしっかり調整させなかったのがある種の誤算。
更には、久本祐一が先発に回っている間に、今村猛以外の強固なリリーフピッチャーを模索しなかったのがこれまた誤算。ろくすっぽ勝った事もないチームが「勝利の方程式」なんか有り得ない。
ここで首脳陣の考えとしてはそれこそ今井啓介、だったんだろうし、事実上記のような数字を残してはいたけども、結局は今村猛に頼りきってしまって、その今村猛も残念な事に壊れてしまった。
しかも、最後をビシッと締めるはずのキャム・ミコライオが、登板イニング数とほぼ同じ被安打ってのはどうにかならんのか。内容的には昨年よりもマイナスになってきている。昨年は58イニング42被安打4被本塁打。しかし今年は既に32被安打3被本塁打。これで最後を締めようってんだから。
しかし何ですな。16日の対ドラゴンズ戦終了後、今村猛やキャム・ミコライオの処遇について「(配置転換は)視野には入れるけど、そう簡単にはいかない」って、どの口がそんなことを言うんだろう。
調整登板のn意味合いもあるんだろうけども、先発したりリリーフしたり、のピッチャーが4人もいる。しつこいようですが今井啓介なんか昨年、その「濫用(乱用)」を乗り越えてようやくプロ入り初完封を成し遂げた。にもかかわらず投手コーチが交代した途端、また一からやり直しのような状態。
こんなので昨年以上の数字なんか期待できない。
3年掛けて漸く、前任の大野豊投手コーチが作り上げたものを、半年足らずで「無」に返そうとしてる。一昨年辺りまでは不可解な投手起用も多かったけど、昨年は今村猛の「一本立ち」で形は見えた。
大野豊コーチの退任の言葉で「全てが出来たわけではないが、残ったものは後任に託したい」と言う言葉があった。勝手な想像に過ぎませんが、この言葉の裏には「今村猛はほぼ一本立ち、残ったものと言うのはsの他のピッチャー」とか言う意味じゃなかったんかな、とも思います。
一縷の望みと言えば、前半戦最後の最後になって、横山竜士、永川勝浩が一軍戦線にようやく帰って来た事。まだまだ今村猛が不安定な状態ゆえ、彼ら二人を始め、小野淳平や久本祐一、また先発5番手6番手候補でもある各面々、それ以上にまだまだピッチャーはいます。
今の時点で支配下登録しているピッチャーは、怪我人等々いますが31人いるんです。ちょっと少ないような気もしますけど。もっと頭と選手を使おうよ。でないとみな壊れていく一方ですよ。
やっぱり投手コーチが交代した代償は、大きいなぁ。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。


2013.07.21 / Top↑
| Home |