7月4日 第12回戦 中日ドラゴンズ6-2広島東洋カープ
今日のキーワード:ナゴヤドーム、8回のピッチャー不在、前進守備
ええ、もうものの見事な逆転負け、ですよ。ガタガタ言うたところで何も変わらない。むしろ「これがナゴヤドームでのカープ」と思えば何でこたーありませんよ。それこそ「平常運転」。
どこから弄っていいのか分かりませんが、とにもかくにもまずは8回裏。
最後の最後に、火曜日水曜日とリリーフピッチャーを使い込んだツケがきた。ものの見事に来た。もっと言えば、リリーフの柱を「何本も」作ってこなかったチーム方針の脆さが一気に噴出した。
ブライアン・バリントンを引っ張りすぎたな。7回終わって80球。尋常ならざる球数の少なさ、だとは思うけど、中日ドラゴンズ相手に1点差。しかも場所はナゴヤドームだ。何が起こるかわからない。
案の定、先頭バッター森野将彦へのフォアボールで一気に崩壊。球数の問題じゃない。緊張感の問題。しかも、ファウルファウルで粘られた訳ではなく、じっくり見極められてのフォアボール。ドラゴンズ打線が「見極め」に入ったんですよ。しかも監督やコーチの指示じゃない。選手自らやってる。
先頭バッターの森野将彦が「打てないのであれば見ていこう」と言わんばかりに、ひとっつもバットスイングを「しない」ままにフォアボール。そして、前進守備の外野の間を真っ二つに割るタイムリーツーベースヒット。ぶっちゃけ、落合博満前監督の「遺産」がここでチカラを発揮した。
と言うか監督が交代して、あれこれ言われてはいるけども、これがここ10年で、ドラゴンズの選手が培ってきた洞察力と観察力、そして集中力じゃないかな。だからこそ、荒木雅博は「ここぞ」と言う場面であれだけのヒットを打てる。野村謙二郎監督ならあそこで代打出してますよ。
しかし高木守道監督は動かなかった。「上位打線なら上位打線の仕事は出来るはず(と思っていたかどうかは知らんけども」と言う事で、そして荒木雅博を信頼して、あの打席を迎えさせた。
外野手がフェンスに向かって走っていくシーンほどブサイクな、そして惨めなもんはない。
しかしこんなシーンはもうカープではごく当たり前になった。年に一回とかそんな生半可なもんじゃない。むしろ「月刊前進守備」とすら言えるようなペース。何回やっても治らないし学習しない。ボールが高かったのもあろうけど、その前に手を打つべきだった。「前」と言うのは試合前じゃない。
「柱」がいないのであれば先発ピッチャーに完投を、と言う短絡的な考えだろう。実際ブライアン・バリントンも、完投出来そうなペースではいた。それに首脳陣も甘えてしまったし、打線も甘えてしまった。「バリントンなら1点で抑えてくれる」とか、どこか緩んでいたような。
その打線。2点取ってほっとした、わけではなかろうけど、追加点がなさすぎる。今に始まったことじゃないけど、あまりにも淡々と試合を進め過ぎた。急いてた訳でもないだろうけど、勝ちを急いだか。
どうせなら7回表に打順が回ってきたところで、ブライアン・バリントンを交代させたかったんだろうけど「リリーフの柱」が今の所いないツケがこんな所にも来てる。二の足を踏んだんだろうな。バリントンの球数がまだまだ少なかった、のもあろうけどね。
尤もあの膠着状態を打破出来るバッターが、今のカープにいるか?と言われたら「おらん」としか言いようがない。おったらこんな成績にはならんわ。その程度のレベルの選手しかおらんのだし。
それとなぜ8回表、松山竜平に代打を送ったのか意味が分からない。左ピッチャーが出てきたからごくごく自動的に右バッター?何ですかその、病気を超越した「左右信仰」。松山竜平が、頑張って頑張って数字を残して、ようやくクリーンアップの一角を担うようになった、と言うのにな。
廣瀬純の空振り三振をどうこう言うつもりはない。ここまで信用して信頼して、起用してきた松山竜平は一体何だったのか、という話にもなる。相手がかわしに来てるんだから、それに合わせてしまってどうするよ。相手ピッチャーに合わせてしもうて「自分たちの野球もへったくれもなかろうよ。
「相手に合わす」と言えば、代打廣瀬純を抑えたあと、梵英心を迎えても、ドラゴンズベンチは岡田俊哉を交代させなかった。「ワンポイント」と言う考えが、今のドラゴンズベンチ、また今中慎二投手コーチにあるのかどうかは分からんけど、カープベンチなら無意味に交代させてるだろうな。
火曜日の試合後、野村謙二郎監督は「こういう勝ち方は乗っていける」とか言うノー天気なコメントを残してた。どう言う意図でこんな発言をしたのか分からんけども、監督と言う立場は決して「ノリ」でやってもらっては困る。イケイケドンドンで采配を振るってもらっても困る。
それこそ「球数も少ないし、バリントンで最後まで行こうか」みたいな考えもあったんかも知れんけど、心のどこかにはやっぱり「リリーフが疲れとるし」もあった、であろう。けどその疲れを生んだのは、無闇矢鱈にピッチャーをつぎ込んだ首脳陣の責任だし、点を取ってやれなかった打線の責任。
そらぁ、試合によってはピッチャーの責任になる試合もあるだろうけど、野球はまず点を取ることが前提のゲーム。バレーボールみたいに「○点取ったらおしまい」と言うスポーツじゃない、相手よりも多く点を取って初めて「勝つ」事が出来るもんだ。ましてや1点差なんか、あってないようなもんだ。
「ノリ」と言えば4回表。
ランナーが2人出たところで、打席に立ったブライアン・バリントン。初球はバント失敗のファウル、2球目はヒッティングで空振り、そしれ最後はスリーバント失敗で結果空振り三振。
バントが上手い下手とか、相手バッテリーが変化球で攻めてきた、のもあるけど、何で最初から最後までサインは「バント」で徹底出来ないのか。逆転タイムリーヒットが頭にあった、とは思いたくないけど、首脳陣の決断の優柔不断さが垣間見えた。結局、溜まったランナー2人はつっ立ったまま。
こんな雑な野球をしていては「選手全員が監督」みたいなチームに勝てるわけがない。
ましてや借金返済なんぞ夢のまた夢だ。
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今日のキーワード:ナゴヤドーム、8回のピッチャー不在、前進守備
ええ、もうものの見事な逆転負け、ですよ。ガタガタ言うたところで何も変わらない。むしろ「これがナゴヤドームでのカープ」と思えば何でこたーありませんよ。それこそ「平常運転」。
どこから弄っていいのか分かりませんが、とにもかくにもまずは8回裏。
最後の最後に、火曜日水曜日とリリーフピッチャーを使い込んだツケがきた。ものの見事に来た。もっと言えば、リリーフの柱を「何本も」作ってこなかったチーム方針の脆さが一気に噴出した。
ブライアン・バリントンを引っ張りすぎたな。7回終わって80球。尋常ならざる球数の少なさ、だとは思うけど、中日ドラゴンズ相手に1点差。しかも場所はナゴヤドームだ。何が起こるかわからない。
案の定、先頭バッター森野将彦へのフォアボールで一気に崩壊。球数の問題じゃない。緊張感の問題。しかも、ファウルファウルで粘られた訳ではなく、じっくり見極められてのフォアボール。ドラゴンズ打線が「見極め」に入ったんですよ。しかも監督やコーチの指示じゃない。選手自らやってる。
先頭バッターの森野将彦が「打てないのであれば見ていこう」と言わんばかりに、ひとっつもバットスイングを「しない」ままにフォアボール。そして、前進守備の外野の間を真っ二つに割るタイムリーツーベースヒット。ぶっちゃけ、落合博満前監督の「遺産」がここでチカラを発揮した。
と言うか監督が交代して、あれこれ言われてはいるけども、これがここ10年で、ドラゴンズの選手が培ってきた洞察力と観察力、そして集中力じゃないかな。だからこそ、荒木雅博は「ここぞ」と言う場面であれだけのヒットを打てる。野村謙二郎監督ならあそこで代打出してますよ。
しかし高木守道監督は動かなかった。「上位打線なら上位打線の仕事は出来るはず(と思っていたかどうかは知らんけども」と言う事で、そして荒木雅博を信頼して、あの打席を迎えさせた。
外野手がフェンスに向かって走っていくシーンほどブサイクな、そして惨めなもんはない。
しかしこんなシーンはもうカープではごく当たり前になった。年に一回とかそんな生半可なもんじゃない。むしろ「月刊前進守備」とすら言えるようなペース。何回やっても治らないし学習しない。ボールが高かったのもあろうけど、その前に手を打つべきだった。「前」と言うのは試合前じゃない。
「柱」がいないのであれば先発ピッチャーに完投を、と言う短絡的な考えだろう。実際ブライアン・バリントンも、完投出来そうなペースではいた。それに首脳陣も甘えてしまったし、打線も甘えてしまった。「バリントンなら1点で抑えてくれる」とか、どこか緩んでいたような。
その打線。2点取ってほっとした、わけではなかろうけど、追加点がなさすぎる。今に始まったことじゃないけど、あまりにも淡々と試合を進め過ぎた。急いてた訳でもないだろうけど、勝ちを急いだか。
どうせなら7回表に打順が回ってきたところで、ブライアン・バリントンを交代させたかったんだろうけど「リリーフの柱」が今の所いないツケがこんな所にも来てる。二の足を踏んだんだろうな。バリントンの球数がまだまだ少なかった、のもあろうけどね。
尤もあの膠着状態を打破出来るバッターが、今のカープにいるか?と言われたら「おらん」としか言いようがない。おったらこんな成績にはならんわ。その程度のレベルの選手しかおらんのだし。
それとなぜ8回表、松山竜平に代打を送ったのか意味が分からない。左ピッチャーが出てきたからごくごく自動的に右バッター?何ですかその、病気を超越した「左右信仰」。松山竜平が、頑張って頑張って数字を残して、ようやくクリーンアップの一角を担うようになった、と言うのにな。
廣瀬純の空振り三振をどうこう言うつもりはない。ここまで信用して信頼して、起用してきた松山竜平は一体何だったのか、という話にもなる。相手がかわしに来てるんだから、それに合わせてしまってどうするよ。相手ピッチャーに合わせてしもうて「自分たちの野球もへったくれもなかろうよ。
「相手に合わす」と言えば、代打廣瀬純を抑えたあと、梵英心を迎えても、ドラゴンズベンチは岡田俊哉を交代させなかった。「ワンポイント」と言う考えが、今のドラゴンズベンチ、また今中慎二投手コーチにあるのかどうかは分からんけど、カープベンチなら無意味に交代させてるだろうな。
火曜日の試合後、野村謙二郎監督は「こういう勝ち方は乗っていける」とか言うノー天気なコメントを残してた。どう言う意図でこんな発言をしたのか分からんけども、監督と言う立場は決して「ノリ」でやってもらっては困る。イケイケドンドンで采配を振るってもらっても困る。
それこそ「球数も少ないし、バリントンで最後まで行こうか」みたいな考えもあったんかも知れんけど、心のどこかにはやっぱり「リリーフが疲れとるし」もあった、であろう。けどその疲れを生んだのは、無闇矢鱈にピッチャーをつぎ込んだ首脳陣の責任だし、点を取ってやれなかった打線の責任。
そらぁ、試合によってはピッチャーの責任になる試合もあるだろうけど、野球はまず点を取ることが前提のゲーム。バレーボールみたいに「○点取ったらおしまい」と言うスポーツじゃない、相手よりも多く点を取って初めて「勝つ」事が出来るもんだ。ましてや1点差なんか、あってないようなもんだ。
「ノリ」と言えば4回表。
ランナーが2人出たところで、打席に立ったブライアン・バリントン。初球はバント失敗のファウル、2球目はヒッティングで空振り、そしれ最後はスリーバント失敗で結果空振り三振。
バントが上手い下手とか、相手バッテリーが変化球で攻めてきた、のもあるけど、何で最初から最後までサインは「バント」で徹底出来ないのか。逆転タイムリーヒットが頭にあった、とは思いたくないけど、首脳陣の決断の優柔不断さが垣間見えた。結局、溜まったランナー2人はつっ立ったまま。
こんな雑な野球をしていては「選手全員が監督」みたいなチームに勝てるわけがない。
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2013.07.05 / Top↑
赤コブラ
単純にバリントンの投げた球が悪いでしょ。自ら勝ちを放棄するかのような一球でしたよ。
表の攻撃や無駄な敬遠で流れを悪くしたのは確かですけどね。
珍しく石原がいいリードしてただけにあまりにも不用意でした。
(2-3になった時点ですぐに見るのやめたのでその後のリードは知りませんがね)
表の攻撃や無駄な敬遠で流れを悪くしたのは確かですけどね。
珍しく石原がいいリードしてただけにあまりにも不用意でした。
(2-3になった時点ですぐに見るのやめたのでその後のリードは知りませんがね)
2013/07/05 Fri 23:11 URL [ Edit ]
苦行僧
> (2-3になった時点ですぐに見るのやめたのでその後のリードは知りませんがね)
何か広島県地方は大雨でCS放送が映らなくなり、復旧したら逆転されてたということが多発していたとか(笑)。まぁその後は「推して知るべし」みたいな怒涛の攻撃、でした。
何か広島県地方は大雨でCS放送が映らなくなり、復旧したら逆転されてたということが多発していたとか(笑)。まぁその後は「推して知るべし」みたいな怒涛の攻撃、でした。
2013/07/05 Fri 23:22 URL [ Edit ]
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