「これ」をやるときは細心の注意を払っています。

まず「夕刊」なので、たいがいの場合晩飯を食いながら読んでる事。ゆえに「新聞の上に一切モノをこぼせない」こと。まぁこぼすこと自体情けない話なんですが、これまでも、いろいろとこぼしてしまったせいで、ネタに出来なかった記事もいくつかあるんですよねぇ(笑)。

てなわけで、ちょっと前の「夕刊」、もっと言えば古新聞(笑)より。



球団 31年ぶり「3割捕手」期待
打撃好調 オリ・伊藤光
オリックス6年目の捕手、伊藤光(24)が、バットで注目を集めている。昨季まで通算打率1割7分9厘だったか、ここまで59試合に出場してリーグ14位の2割9分5厘(18日現在)をマークしている。球団の捕手としては、前身の阪急時代の1982年に中沢伸二氏が3割2厘を記録して以来3割打者は誕生しておらず、31年ぶりの快挙に向けて期待も高まっている。

愛知県出身、中学卒業後、高知・、明徳義塾高に入学し。高校生ドラフト3巡目で2008年にオリックス入り。将来の正捕手として期待されたが、2年目に頚椎の椎間板ヘルニアの手術を受けるなど順風満帆ではなかった。昨季も開幕マスクを任されたが、不振もあって二軍落ちも経験し、66試合で2割5厘に終わった。

正捕手確保を目指した今季、打撃スタイルを見直した。ポイントは2点「最短距離でバットを出してボールを強くたたく」ことと、「右方向にはじき返す」意識だった。その結果、たまを引きつけて、コースに逆らわずに広角に打ち分けることができるようになった。

捕手としてリード麺の強化を図ってきたことも大きい。今季から就任した古久保バッテリーコーチと、試合中のベンチや試合後に意見をかわし続け、「普段から配球のことを考えるようになった」と本人。その影響で、打席でも投手心理に立って相手バッテリーの考え方を読めるようになった。古久保コーチも「野球を考える捕手になってきた。それが打撃にもいい影響を与えている」と、目を細める。

「打撃なんて意識してないし、日々の試合に出ること、全力を尽くすことで精いっぱい」と伊藤に慢心はない。攻守両面で「チームの要」を目指す奮闘ぶりが、成績になって表れているようだ。



以前も記事で大変お世話になったバファローズ・伊藤光捕手。その後は寺原隼人(現:ホークス)の相方であったり、昨年の最終戦では西勇輝のノーヒットノーランを演出したりと、日高剛が抜けた後(?)のバファローズの正捕手として、順調に階段を昇っていると思います。

まだ一昨年のシーズン前は「さぁ、そろそろ一軍を」とか言うてた選手が、今や打撃ベスト10を狙おうかという数字。一時的ではありますがベスト10内に入ってなかったですかね。

ここまで59試合全試合フル出場。トレードで獲得した斉藤俊雄を押しのけ、堂々の成績じゃないかと思います。2010年オフの岡田彰布監督の言葉として「来年のレギュラー候補」と言うのがありましたが、あれから3年。経験がどうこう言われるキャッチャーの中にあって、24歳で正捕手ですよ。

キャッチャーとは言え野手ですから、打てることに越したことはありません。ただ、いつの間にか「キャッチャーは打てなくて当たり前」みたいな風潮が当然のように蔓延しています。

その中で、戦後初の三冠王に輝いた野村克也、その愛弟子の古田敦也、そして阿部慎之助は「別格」のようにも見えますが、それでもホームラン20本以上打ったキャッチャーってのはそういない。

そこに「打率3割」ともなると、そういてない。上記のように阪急~オリックスの流れで考えても31年ぶり(か)、ジャイアンツで言えば阿部慎之助の前に、と考えたら誰とはなかなか出て来ないし、古田敦也以降でも、ジョージ・マッケンジーか矢野燿大くらいしか出てこない。谷繁元信でも、ジャスト3割が1回のみ。カープで言えば西山秀二の3割1分4厘が1996年の話。

毎年毎年出てくるわけのないもの、ではありますがあまりにも少なすぎる。「打席でも投手心理に立って」とは言うけども、それがなかなか実践で生かされていないのも事実。とかく正捕手と言う位置にいる人は。、3割とまではいかんまでも、2割台中盤後半の数字を上げているキャッチャーはいる。

タイガースの藤井彰人は.270、ドラゴンズの谷繁元信は.288、ジャイアンツ阿部慎之助は.277、スワローズ中村悠平は.248、ベイスターズ鶴岡一成は.248。

カープは、と言うと、最多出場の石原慶幸が.224とか。一時は長らく1割台をさまよってたことを考えると、盛り返してきた、とは思いますが、よそから見ると見劣りしますよ。

打数が少ないながら一番打っている會澤翼は、最近になってキャッチャーとしての出番が増えては来たものの、ファーストをやったり、外野やったり。バッティングを活かす、とは言うてもカープの場合はただバットを振り回してるだけ。引用を赤で示したような事をする気配もないし話も聞かない。

石原慶幸のリードについて「大袈裟に言えば感覚だけでやってるというか。」と言うコメントを頂きましたが、カープの場合、それがそのままキャッチャーの、そして野手のバッティングの成績に現れているんじゃないか、さらにはチャンスの場面での「あと一本不足」につながっているんじゃないかな。

事ある毎に「スコアラーがー、ミーティングがー」と言い続けては来ましたが、やはり「ここでこのピッチャー、このバッテリーならこんな攻めをしてくるだろうな」と言うのをあまり考えてないのかな。だから最後の最後になって、とんでもないボールに手を出して空振り三振、とか。

「バッティングは80パーセントが頭で決まる」とはかのボブ・ホーナー氏の言葉、だそうですが、80パーセントとまではいかんまでも、それこそ現状何パーセントくらい、データを見てるのか知らんけど、まっだまだ足りてない。データ野球が全てではない、とは思うけど、カープはその点貧弱すぎる。

「狙い球を絞れてない」とは試合後のコメントでよく聞かれるけど、そこに至るまであらゆる手を尽くしてるか、と問うてみれば、明確な返答がいただけるコーチは、今のカープにいるかどうか。

あーなればこうなる、この場面ではこうじゃないの?ここはこのピッチャーならこのボールを選択するんじゃないか、的なことは、選手だけではなかなか考えられないだろう。そう言うのを考えるのがミーティングの場であり、考えさせるのが監督やコーチであり、実践するのが選手だ。ただ漠然と、試合後半のチャンスで、右ピッチャーが出てきたら左バッターみたいな事ではいつまでも成長しない。


闇雲にバットを振り回してるだけでは、ヒットは出ないし点も入らない。勝つために、やるべき事はいくらでもある。それは外国人選手一人連れてきたところで変わらない。


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2013.06.21 / Top↑
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