アスリートの魂「逆境を力に変える 中日 山本昌」 NHK BS‐1
野球のない夜、何を見るかって取り立てて決まってないんですが、どうしても野球の話に目が行きます。裏で録画中継もやってたんですが、いつの試合か分からんようなんよりもこっちの方が(笑)。
途中、ピッチングフォームの話になってましたが、未だに細かいところを弄ってるのは見ててわかります。振りかぶる前に杉内俊哉みたいに、ボールを握った左手でグラブを叩いてみたりとか。
あれだけの年齢になりながらも、まだマウンドに上がり続けることが出来てる、のはやはり、オフの身体の手入れとトレーニングでしょう。番組中にも出てきた、鳥取県のトレーニングジムってのは、「鳥取ワールドウイングジム」のことではありますが、今でもそこで「フォーム改良」をやってること。
流石に年齢的にも、若い頃と同じように投げるのは難しい、と言う事で、肩や肘に負担のかからないフォームを「未だに模索」していることが凄い。簡単に「肘を下げてみようか」と言ってしまうどっかのチームおnピッチングコーチ連中に聞かせてやりたいところではありますが。
と言うよりもこれは個人の問題。体に負担のかからない、もっと言えば楽なフォームで良いボールが投げられたら、それはソ連に越したことはないんだけど、それを実際に、球界最年長になってしまった現在でも実践してる、と言うのは、現役選手のみならず、各チーム投手コーチも見習わないと。
もうこのあたりはドラゴンズの投手コーチはあれこれ言えんでしょ。実績がどうこうとか言う前に、二軍の高橋三千丈コーチを除いては、みな昌さんより年下なんだし。むしろ昌さんが考えて、実践して、出した結果を、如何に若い選手に伝授していくか。
今中慎二も、近藤真市も、小笠原孝も、昌さんより遥か後に入団して、先に引退してしまった。歩んできた道は違うけど、その間も昌さんはずっと精進を繰り返してた。
この番組のサブタイトルは「逆境を力に変える」と言う半ば仰々しいタイトルではあったけど、昌さんの考え方のせいか表現の仕方でそう見えるのか、ちっとも「逆境」に見えない。
昌さんを語る上で、必ずと言っていいほど出てくるのが、5年目の春の野球交換留学、アイク生原氏の存在、そしてスクリューボール、だとは思います。なかば最後通告みたいな形でのアメリカ野球留学。半ば放り出されたような形ではあるけど、それすら「チャンス」と捉えてる。
そらぁもちろん、その裏側には尋常ならざるトレーニングと苦悩があったのかも知れんけど、それを感じさせない語り口。おそらく本人の心の中には「これだけやってきたんだし、これだけやってるんだし」と言うのが常にあるじゃないかな、とも思います。
本人も番組中「走るスピードは落ちたけど、投げるホールは変わってない。野球任官して『全然ダメ』なら引退します、まだできると思っている」と言うてる。積み重ねたものの「差」ですよ。そして、これからまだまだ積み重ねようとしている「貪欲さ」じゃないですかね。
トレーニングの様子を見ている限り、そらぁ若い選手みたいには動かんだろうけど、そして語り口調は実に穏やかではあるけども「まだまだ若い人には負けないよ」と言う自信みたいなものが見える。
この世界、ユニフォームを脱がされるヤツと 自ら脱ぐヤツがいる」と言うのは、落合博満前監督の言葉ではある。そして著書「采配」の中でも「高い実績を残した者だけが、自分の引き際を自分で決めることができるようになる」とも言うてる。
この話を、2010年年のシーズンオフのやりとりを交えて紹介されているけども、その時点で昌さんは「もう少しやってみようかな、まだ出来るかな、h@おいじゃやってみるか」と言う気持ちにもなったはず。言葉のやりとりだけではわしら凡人は理解出来ん部分はあろうとは思いますけどね。
で、昌さんの何が凄いって、ピッチャーなのに、送りバントの現役選手通算記録の第15位(149個)で名前が出てる事。しかも、何試合に1個決めているか、を計算すると、1位の宮本慎也をはるかに越えていること。ここで送りバントの重要性をあれこれ書くつもりはないけど、ただただ「何か凄い」。
昌さんにあと足りないモノってなんでしょうね。日本シリーズ登板とか、プロ入り初ホームラン、くらいでしょうか。もちろん、投げたりなんかするたびに「最年長記録更新」と言う言葉がついてまわる昌さんゆえ、いずれは達成しそうな勢いではあります。
ちなみに最年長ホームランは、岩本義行の45歳5か月と7日、最年長勝利投手は、事ある毎に名前が出てくる浜崎真二の48歳4か月27日、最年長出場というのもありまして、これまた浜崎真二の48歳10か月26日、だそうです。まぁホームランは無理でも、投手最年長記録は独占でしょうか。
再来年まで頑張らんとあきませんが。
番組後半のシーン、印象的でした。北谷キャンプですかね、誰が放したか、ドラゴンズのユニドームを着た犬と同じようなスピードで走ってる。あの年齢で、あの体躯を支えていくこと自体、きついとは思うけど、あれだけ走れるんならまだまだやれますよ。肌艶もいいし(笑)まだ衰えそうにないし。
ただ
いつだったかな。NHKの「おはよう日本」のスポーツコーナーか何かで、5分位の昌さんの特集が組まれてた。そこで見た話ではありますが、昌さんの左肘は、もう何年も前から「手先が首元に届かない」くらいに曲がらないとか。かなり長い間首元を左手で触ったことがない、とか。
朝からちょっと衝撃的な映像ではあったけど、長くやってれば必ずしも「五体満足」では過ごせない。それはもうスポーツ選手の宿命かと。しかも左腕一本であの地位を築き上げたとなると尚更。
その話を聞いたのはあとにも先にもその1回だけではありますが、普段はそんな事をおくびにも出さない。これがベテランピッチャーの「凄み」であり「境地」なのかも知れません。
成績やら何やら「ベテランは若手の手本」なる言葉がありますが、昌さんの野球に取り組む姿勢と考えこそが、本当の「若手の手本」であり「財産」になるんではないでしょうか。
そしてある種、昌さんも求道者であり「球」道者ではないでしょうか。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
野球のない夜、何を見るかって取り立てて決まってないんですが、どうしても野球の話に目が行きます。裏で録画中継もやってたんですが、いつの試合か分からんようなんよりもこっちの方が(笑)。
途中、ピッチングフォームの話になってましたが、未だに細かいところを弄ってるのは見ててわかります。振りかぶる前に杉内俊哉みたいに、ボールを握った左手でグラブを叩いてみたりとか。
あれだけの年齢になりながらも、まだマウンドに上がり続けることが出来てる、のはやはり、オフの身体の手入れとトレーニングでしょう。番組中にも出てきた、鳥取県のトレーニングジムってのは、「鳥取ワールドウイングジム」のことではありますが、今でもそこで「フォーム改良」をやってること。
流石に年齢的にも、若い頃と同じように投げるのは難しい、と言う事で、肩や肘に負担のかからないフォームを「未だに模索」していることが凄い。簡単に「肘を下げてみようか」と言ってしまうどっかのチームおnピッチングコーチ連中に聞かせてやりたいところではありますが。
と言うよりもこれは個人の問題。体に負担のかからない、もっと言えば楽なフォームで良いボールが投げられたら、それはソ連に越したことはないんだけど、それを実際に、球界最年長になってしまった現在でも実践してる、と言うのは、現役選手のみならず、各チーム投手コーチも見習わないと。
もうこのあたりはドラゴンズの投手コーチはあれこれ言えんでしょ。実績がどうこうとか言う前に、二軍の高橋三千丈コーチを除いては、みな昌さんより年下なんだし。むしろ昌さんが考えて、実践して、出した結果を、如何に若い選手に伝授していくか。
今中慎二も、近藤真市も、小笠原孝も、昌さんより遥か後に入団して、先に引退してしまった。歩んできた道は違うけど、その間も昌さんはずっと精進を繰り返してた。
この番組のサブタイトルは「逆境を力に変える」と言う半ば仰々しいタイトルではあったけど、昌さんの考え方のせいか表現の仕方でそう見えるのか、ちっとも「逆境」に見えない。
昌さんを語る上で、必ずと言っていいほど出てくるのが、5年目の春の野球交換留学、アイク生原氏の存在、そしてスクリューボール、だとは思います。なかば最後通告みたいな形でのアメリカ野球留学。半ば放り出されたような形ではあるけど、それすら「チャンス」と捉えてる。
そらぁもちろん、その裏側には尋常ならざるトレーニングと苦悩があったのかも知れんけど、それを感じさせない語り口。おそらく本人の心の中には「これだけやってきたんだし、これだけやってるんだし」と言うのが常にあるじゃないかな、とも思います。
本人も番組中「走るスピードは落ちたけど、投げるホールは変わってない。野球任官して『全然ダメ』なら引退します、まだできると思っている」と言うてる。積み重ねたものの「差」ですよ。そして、これからまだまだ積み重ねようとしている「貪欲さ」じゃないですかね。
トレーニングの様子を見ている限り、そらぁ若い選手みたいには動かんだろうけど、そして語り口調は実に穏やかではあるけども「まだまだ若い人には負けないよ」と言う自信みたいなものが見える。
この世界、ユニフォームを脱がされるヤツと 自ら脱ぐヤツがいる」と言うのは、落合博満前監督の言葉ではある。そして著書「采配」の中でも「高い実績を残した者だけが、自分の引き際を自分で決めることができるようになる」とも言うてる。
この話を、2010年年のシーズンオフのやりとりを交えて紹介されているけども、その時点で昌さんは「もう少しやってみようかな、まだ出来るかな、h@おいじゃやってみるか」と言う気持ちにもなったはず。言葉のやりとりだけではわしら凡人は理解出来ん部分はあろうとは思いますけどね。
で、昌さんの何が凄いって、ピッチャーなのに、送りバントの現役選手通算記録の第15位(149個)で名前が出てる事。しかも、何試合に1個決めているか、を計算すると、1位の宮本慎也をはるかに越えていること。ここで送りバントの重要性をあれこれ書くつもりはないけど、ただただ「何か凄い」。
昌さんにあと足りないモノってなんでしょうね。日本シリーズ登板とか、プロ入り初ホームラン、くらいでしょうか。もちろん、投げたりなんかするたびに「最年長記録更新」と言う言葉がついてまわる昌さんゆえ、いずれは達成しそうな勢いではあります。
ちなみに最年長ホームランは、岩本義行の45歳5か月と7日、最年長勝利投手は、事ある毎に名前が出てくる浜崎真二の48歳4か月27日、最年長出場というのもありまして、これまた浜崎真二の48歳10か月26日、だそうです。まぁホームランは無理でも、投手最年長記録は独占でしょうか。
再来年まで頑張らんとあきませんが。
番組後半のシーン、印象的でした。北谷キャンプですかね、誰が放したか、ドラゴンズのユニドームを着た犬と同じようなスピードで走ってる。あの年齢で、あの体躯を支えていくこと自体、きついとは思うけど、あれだけ走れるんならまだまだやれますよ。肌艶もいいし(笑)まだ衰えそうにないし。
ただ
いつだったかな。NHKの「おはよう日本」のスポーツコーナーか何かで、5分位の昌さんの特集が組まれてた。そこで見た話ではありますが、昌さんの左肘は、もう何年も前から「手先が首元に届かない」くらいに曲がらないとか。かなり長い間首元を左手で触ったことがない、とか。
朝からちょっと衝撃的な映像ではあったけど、長くやってれば必ずしも「五体満足」では過ごせない。それはもうスポーツ選手の宿命かと。しかも左腕一本であの地位を築き上げたとなると尚更。
その話を聞いたのはあとにも先にもその1回だけではありますが、普段はそんな事をおくびにも出さない。これがベテランピッチャーの「凄み」であり「境地」なのかも知れません。
成績やら何やら「ベテランは若手の手本」なる言葉がありますが、昌さんの野球に取り組む姿勢と考えこそが、本当の「若手の手本」であり「財産」になるんではないでしょうか。
そしてある種、昌さんも求道者であり「球」道者ではないでしょうか。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。


2013.05.28 / Top↑
あゆみ
はじめまして。
私はカープファンですが、山本昌投手は別格で
彼が先発するときはいつも中日戦を見ています。
「アスリートの魂」、見ました。
私も犬と一緒に走ってるシーンには
「あんなに走れるんだ!」と驚かされました。
50歳までは現役でいけそうですね。
私はカープファンですが、山本昌投手は別格で
彼が先発するときはいつも中日戦を見ています。
「アスリートの魂」、見ました。
私も犬と一緒に走ってるシーンには
「あんなに走れるんだ!」と驚かされました。
50歳までは現役でいけそうですね。
2013/05/28 Tue 01:48 URL [ Edit ]
苦行僧
コメントありがとうございます
私より年上なゆえどうしても「昌『さん』」になってしまいますが、ほんと、50歳まではやっていただきたいものです。あれだけ走れるんならまだまだいけるでしょう。
私より年上なゆえどうしても「昌『さん』」になってしまいますが、ほんと、50歳まではやっていただきたいものです。あれだけ走れるんならまだまだいけるでしょう。
2013/05/28 Tue 08:01 URL [ Edit ]
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