もうとうに過ぎてしまいましたが、ゴールデンウィーク、特に5月3日の「憲法記念日」になると、どこからともなく「憲法改正議論」が湧いて出ます。普段は真剣に考えることがない「日本国憲法」を考えるのにいい機会、だとは思います。私も普段、そんな事爪の先程も考えませんが(笑)。

特に今年は、安倍晋三首相が言及した事で、また当の安倍総理が「第96代総理大臣」と言う事もあるのか、特に熱っぽかったように思いますが如何でしょう。5月5日の背番号96には辟易しましたが。

その「憲法改正」のアンケートでも大方3つの回答に分かれるみたいで「改正する」「改正しない」「解釈を変える」の3つ。「解釈を変える」てのが入ってるところに、イエスでもノーでもない、何となく曖昧な日本人気質、みたいなのが表れてるような気もします。

で、その曖昧さは野球界にも及んでいるようにも思います。



マエケン体操もアウト!ベンチ前投球禁止 日刊スポーツ

試合中にベンチ前で投手や交代野手が行うキャッチボールを来季から禁止することが決まった。13日の実行委員会で12球団に通達された。日本球界では習慣となっているが、野球規則(3・17)では認められておらず、米大リーグもこのルールを順守している。

広島前田健の「マエケン体操」のような準備運動も禁止となる。NPB下田事務局長は「審判団から要望があった。ルールを順守しようということ」と説明した。7月下旬から2軍の試合で試験的に実施する予定だが、準備が不足することによる影響を懸念する声もある。イニング間の投球練習で、規定時間内であれば5球以上投げることを認めるなど柔軟な対応も検討していく。



で、上の記事中に書かれている「野球規則3・17」を検索してみると、以下のような条文だそうで。捉え方によってはどうにでもなりそうな、それこそ解釈の仕方によるとは思いますが。



3・17 『プレーヤーのベンチ入り』

両チームのプレーヤー及び控えのプレーヤーは、実際に競技に携わっているか、競技に出る準備をしているか、あるいは1塁または3塁のベースコーチに出ている場合を除いて、そのチームのベンチに入っていなければならない。試合中は、プレーヤー、控えのプレーヤー、監督、コーチ、トレーナー、バットボーイの他は、いかなる人もベンチに入ることは許されない。

「ペナルティー」本条項に違反したときは審判員 は警告を発した後その反則者を競技場から除くことができる。

注1:ネクストバッタースボックスには、ネクストバッターまたはその代打者以外は入ってはならない。
注2:ベンチあるいはダッグアウトに入ることのできる者に関しては、プロ野球では各リーグの規約によって定め、アマチュア野球では協会、連盟並びに大会などの規約に基づいて定めている。



問題はここ、赤字で示した部分ですよね。国際基準云々の前にこの部分だと思うですが、メジャーリーグの場合は、肩の消耗を防ぐ為に、ベンチ前でのキャッチボールを禁止している、という話は聞いたことはありますが、上の条文みたいなことまでは言及してるんでしょうかね。

ベンチ前でピッチャーがキャッチボールをしてるのんってそれこそ「競技(試合)に出る準備」なのであって、マエケン体操もそれに準ずるもんだと思います。出番前の野手とか。むしろ、ベンチ入り選手は全員、試合に出る準備をする権利があるのであって、改めて規制する方がおかしい。

漫画「ドカベン」で、徳川家康監督の一声で、信濃川高校の選手が全員、ベンチ前で左打席で素振りをし出して、里中・山田のバッテリーがたじろぐシーンがありましたが、あれもいかんのかな。


「規定時間内であれば5球以上投げることを認める」とか言うけども。

今のイニング間は1分45秒が目安でしたかね。下手したらそれすらも守られないことも無きにしも非ず、さらにはただでさえ「3時間半ルール」がなくなり、無駄に試合時間がダラダラ伸びているのに、たった5球の数十秒とは言え、時間を延ばす意味はあるのか。それが積み重なったらどうなるのか。

そのキャッチボールの時間をチームの攻撃時間内に収める事に何の不具合が生じるというのか。

そしてこの「ルール遵守」の動き、選手会はどう捉えておるんかな。

どこの記事かは忘れましたが、カープ前田健太は明らかに嫌悪感を示してた。もっと言うてしまえば、ブルペンがフィールド上にある明治神宮球場とかの扱いはどうなるのか。それこそ「特例」を作って対処してしまうのか。それこそチームごと、球場ごとの「解釈の違い」になってしまわないか。


疑問なのはこれを「二軍」から始める、と言う事。

ウエスタンリーグのファウル地域って、色んな事やってます。翌日の先発ピッチャーが、トレーナーとマンツーマンでストレッチをしてたり、また空いたブルペンでピッチング練習をしてたり。そもそも二軍の球場でも、ブルペンがフィールド上にあるところはある。由宇練習場しかり、ナゴヤ球場しかり。

二軍ってぶっちゃけ、体を動かしてナンボ、ですよ。試合を観戦に訪れる人はおることはおるけども、基本は選手の鍛錬であり、トレーニングの場。ベンチでじっとしとく必要性は全く無い。

由宇練習場みたいに、サブグラウンドやブルペンがまた別に設けられているのであれば、ビジターチームも練習に取り組むことが出来ようけど、その他の球場はそうもいかない。せいぜい雁の巣球場や神戸サブ球場みたいに、ブルペンが独立しているの程度ですよ。

試合に出場予定の選手を遠征に連れてこないチームもあるけど、予定のある選手は常に体を動かしておかなければいかんのが二軍のすべきこと。試合の前に「鍛錬」ですよ。


そう言う事を考慮に入れずに「まず二軍から」はおかしいわ。「準備が不足することによる影響を懸念する声もある。」とは言うけども「先にすべき事はある。この続きみたいなものはまたいずれ。

――――思いつけば(笑)


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2013.05.15 / Top↑
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