5月14日 1回戦 広島東洋カープ福岡ソフトバンクホークス


交流戦、交流戦。何を「交流」させるのか分からんけど今日から交流戦、であります。

準備は出来てるんかね。何の準備かってもちろん、パシフィックリーグのチームデータ等々、ですよ。「出来た」ってのはあくまで結果が出て初めて「出来た」と言う話ではありますが。

準備は誰でもするんですよ。けど練習と一緒で、結果が出ない限りやってないのと一緒。毎年毎年「自分たちの野球をやるだけ」とか言いながらものの見事に玉砕。データ不足を露呈してます。最もそれ以前に、セントラルリーグとの対戦でも、毎度毎度同じ選手にやられとんのはどうなん?って話。


で、今日の試合。

個人的には今シーズンの「ほぼ」ベストゲーム、としてもいいくらいの試合、ですよ。「ほぼ」としたのは、点の取り方であって、2失策はけっして褒められたもんじゃありませけどね。

9安打7得点2犠牲フライ、6盗塁のうち4つが得点に絡んでる。解説の達川光男氏も言うてたけど、細川亨の送球に、何となく鋭さがない。ただ、それ以上にカープがよく走った。

そして個人的に「いいな」と思ったのが、5回裏の岩本貴裕の走塁。ホークスのサードのカバーの位置が良かったから、セカンドでタッチアウトにはなったけど、そして「足が速かったら云々」と言う話にもなるけど、あの場面は足の速い遅いよりも、福本豊氏言うところの「気合」ですよ。

アウトにはなろうけど、いつどこでそんな走塁を見せるか分からない、と言う印象を相手チームに植え付けるのが目的。それだけ気を抜く暇を与えないプレイが「今日も火を吐く好ゲーム」になる。

もちろん、相手に火を吐かれても困るんですが(笑)攻守に緊張感のない試合って、見てても面白くない。ボールが内外野の間をビッシビシ飛び交う試合ってのは、見てて飽きない。

あと、大活躍した中東直己のここ暫くの活躍が、確実にフレッド・ルイスの横っ面を引っぱたいたように思える。ここ暫らく気のないぷれいがつづいたりしたけど、野村謙二郎監督が「知恵を絞った」のはここかな。「丸佳浩が戻ったら立場はないぞ」とか言うたかね。むしろそれくらい言わなね。

そして、考え過ぎかも知れんけど、あれだけのびのび中東直己が打てたのは、會澤翼の昇格もあるのかな、と思ったり。当の會澤翼は、去年の8月以来の久しぶりの一軍出場。代打で出てきて空振り三振に終わりましたが、その後9回表に久しぶりの一軍でのマスク。

おそらく會澤翼が「キャッチャー」として昇格して来た事で「もうキャッチャーはやらんでいい」と言う思いに駆られているかも知れません。もっと深く考えるならば、絶好調の中東直己を見て、監督・コーチが「第三のキャッチャーで置いておくにはもったいない」と言う結論に至ったか。

それは直接、由宇カープのキャッチャーにもいい影響がある。

例えば、未だに育成の中村亘祐の出場機会にもつながろうし、それはもちろん、磯村嘉孝、白濱裕太の刺激にもなろう。遠征に3人帯同させれば、一戦ずつ先発マスクを被らす、と言う手もある。

それは直接「出場機会の増加」にもつながる。打つ方を気にしすぎて、指名打者やファーストでの出場もあるけど、キャッチャーはあくまでキャッチャーで試合に出すべき、なんですよ。

そんなこんなをいろいろ含めて考えると、これまでの「一軍キャッチャー2人制」はどう考えても異常だったんだ。ここ暫らくマット・マートンのダイビングショルダータックルがいろいろ取りざたされていますが、あの事を考えても、さすがに「第三」とは言え中東直己は貧弱すぎる。

さらには、コントロールのいいピッチャーばっかりなら、多少「的」が小さくても大丈夫だとは思いますが、ただでさえ小さい中東直己は、キャッチャーとしては物足りない。

外野手で入団した以上、やっぱり外野手ですよ。キャッチャーで入団させた以上、キャッチャーで使うべきですよ。マーティ・ブラウン前監督が、井生崇光た大須賀允をキャッチャーにしようとしたけど(その逆に石原慶幸をブルペン待機させたこともありましたが)、これは正直異常だった。

使うべきポジションで使ってこそ選手は光る可能性があるんですよ。

先日の雁の巣球場で、ニック・スタビノアや栗原健太がホームランを放ち、「指名打者どうすんの?」と言う問題が急浮上してます。そらぁ「打つだけ」の位置ですから、長距離砲であるのは良い事だし、ホームランを打つことに越したことはないんだけど、けっしてホームランばっかりが指名打者のn勤めじゃない。打線を途切れさせない為のもんだとも思います。

その事を考えると、ホント今日の打線は打「線」になった。切れることなく打って走って7得点。中東直己のアッと驚くプロ入り初ホームランはあったけど、見事につないで取った7点ではないでかな。

そしてあくまで今日の試合展開で、ではありますが、栗原健太の出番もニック・スタビノアの出番もまだいらない。ニック・スタビノアに関しては、今日の由宇練習場での対ドラゴンズ戦で、レフトの守備に就いたそうですが、やっぱり外野手は「打ってくれればそれでいい」というわけには行かない。

野球はやっぱり守備。だからと言ってニック・スタビノアがいらないわけじゃない、ブラッド・エルドレッドがいらない選手じゃない。あくまで中東直己の勢いが続けば、の話ですが。

ただ野村謙二郎監督に注意していただきたいのは、調子がいいからといって使い続けないこと、じゃないですかね。これに関してはピッチャーでことごとく失敗してきてる。

同じ失敗を今度は野手で、というわけにはいかんのだ。特にこれだけ一軍で出ずっぱり、と言うのはこれまでにはなかった事なんだし、適度にん「休養」をやることも大事ですよ。

金本知憲のフルイニング出場をそそのかした張本人、らしいけど、けっして試合に出続けることだけがいいと言う訳ではない。疲れが溜まりだした頃にどんなタイミングで休ますか、これが見極められないと選手は潰れるばっかり、ですからね、いい加減にこのあたりを学んでもらわないと。あとからあとから入団したりしてくるとは言え、選手は消耗品じゃないんだから。


それとは別に嬉しいのは。

ホークスの柳田悠岐、中村晃や李杜軒など、ウエスタンリーグで見慣れた面々が続々と出てくること。カープほどではないけど、イマイチ調子の上がらないホークスではあるけど、ぞくぞくと「鍛えし翼着ましい」若鷹が出てくる。カープもまだまだ見習わないといかん所、ありますよ。


とにかく、セントラルリーグの優勝は置いといて、まずは交流戦。

優勝賞金5000万円をめざしませう。


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2013.05.14 / Top↑
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