5月10日 7回戦 広島東洋カープ3-4中日ドラゴンズ


横浜ベイスターズ、強いですねぇ。お世辞でもなんでもなく。

昨日の試合、カープの試合を見ながら、スコアだけは追ってたんですが

0-5 3-5 3-8 3-10 9ー10 12-10

スコアだけ並べたら、何となくテニスか何かの得点経過にも見えますが。最後の最後、横浜スタジアム、つまりはTBSニュースバードにチャンネルを変えたら、中畑監督が猛抗議中。

ファーストへのラインぎりぎりの打球が、一塁塁審名幸は「ファウル」、球審敷田は「フェア」。一番近くで見てた名幸塁審の判定が重視されるはずが、ジャイアンツのファーストロペスのアピールで協議。そこまではありがち(あまりあっても困る)ですが、判定が覆るって尋常じゃない。

そらぁ中畑監督が講義に出てもおかしくない。選手のアピールで覆るんであれば、監督の抗議で判定が覆ってもええやん、とか考えたらイカンとは思いますが、そんなに判定って軽いものなのかね。そのアウト一つ、判定一つで出場選手登録を抹消されかねない選手もいるのにね。

しかしそんな鬱蒼とした雰囲気を吹っ飛ばしたのが、後藤武敏、高城俊人の連打。そして多村仁志の逆転サヨナラスリーランホームラン。どの打球もいずれ劣らぬ強烈な打球。

覆った判定で火が付いたんでしょう。まぁ中畑監督のあれだけ熱い抗議を見てたら、何も感じない方がおかしいのであって。もっとも、昨年の最終戦の挨拶でも分かるように、中畑監督自身が「クビ」を掛けて戦っている。選手を動かしているのは監督だろうし、本来は何もせんでいい立場なんだろうけど、あの抗議を見てると、中畑監督自身も「試合に参加して戦っている」と言うのがよく見える。

本来は監督が前面に出てきたらいかんのだろうけど、選手を鼓舞する意味では出てきても良いのかも知れない。監督が目立つのなら自然にそのチームにも目が行く。当然その先には選手がいる。

その「熱さ」が9回裏お3人のバットに乗り移った、のかどうかは分からない。ただ、何らかの影響がないわけがない。とても野村謙二郎監督と同じ駒澤大学出身とは思えない。

気持ちがどうとかいうのはあまり好きではないけど、ここ一番で「気合の乗った打球」ってのは見ててわかる。バットスイング、ボールの捉え方、打球の速さ、そう言う所でしか選手は「表現」出来んのだから、「その一点」の為に日々練習をしてるんだろうけど、カープ選手にはそれがなかなか見えない。

だから実際、勝てんのだろうし、試合の最後の最後、ボテボテの打球とか、前進守備の野手にダイビングキャッチされたりする。最後の場面は、大島洋平がダイビングキャッチする執念が、迎祐一郎の一球への執念を上回ったんだ。だから、ヒットにはならなんだし、負けたんですよ。

負けた理由はほかにもあると思う。

選手の使い方。相変わらず違和感があると言うか。本来はわしらが言うこっちゃないんだろうけど、あまりにも取って付けてるというか、行き当たりばったり過ぎやせんかな。

序盤は確かに追撃ホームランが出て、「ファースト小窪哲也」は嵌ったように見えた。岩本貴裕が背中の張りを訴えて、練習にも参加してなかったそうですが、そしてドラゴンズの先発がサウスポーの大野雄大、と言う事もあったのかも知れませんが、あまりにも左右病がひどすぎる。

マーティ・ブラウン前政権次代、解説者としてあれだけ左右病を避難してた人間が、それこそ「そこまでやるか」の左右病。小窪哲也は公式戦初のファースト守備。ウエスタンリーグでも2010年8月18日以来(当方調べ)と言うむちゃぶり。そもそもファーストミットは誰のんですか(笑)。

しかもプロ入り以来ファースト守備は、その2010年ウエスタンリーグ公式戦の6試合のみ。何とかかんとか無事にこなしてくれたけど、あまりにも守備を軽視しすぎてる。何が「守りの野球」か。

試合後半、ようやく気づいたのか、代打出場も松山竜平をファーストに、小窪哲也をようやくサードに回した。しかそこの前後でも、何となく不可解な選手起用。

堂林翔太をベンチに下げて、ピッチャー(河内貴哉)を入れ、9番ピッチャー、降板するソコロビッチの所に、次の回打席に立たすつもりだったんだろう、サードで上本崇司をいれた。

にもかかわらず、7回裏の先頭バッターは上本崇司の代打の松山竜平。何のことやらさっぱり分からない。それならそのまま「9番・ピッチャー河内貴哉」でも良かったんじゃないか。結局上本崇司はサードの守備に就いただけ。守備機会も悪打席に立つわけでもなく、そのままベンチ。

挙げ句8回裏に、ピッチャー今井啓介の代打で中東直己を送った所で、ドラゴンズベンチに「ピッチャー三瀬」で逃げられた。カープベンチとしては、9回に岩瀬仁紀が出てくることを想定して、赤松真人は温存しておいたつもりなんだろうけど、本来左右病で考えるなら「代打の代打」もあったろう。

解説の池谷公二郎氏は「自分の仕事がわかってる、そんな感じがします。だから打席に送り込んだ」とは言うてるけども、成績を見ると左投手にはからっきしダメ(この打席込みで4タコ)。そして強攻策でどん詰まりのショートゴロ。「バッターが右だったらな」と言う思いを持った方も多い筈。

使えない外国人左バッターをいつまでも置いておくから、ベンチ入りメンバーやスターティングメンバーに歪が生じる。代打起用にも違和感が残る。一番は「左右病を治療する所」から始めんといかんのじゃろうけど、今更治るとも思えんし。治す気があるんならもう治っとるだろうしね。

で、8回裏9回裏。塁上を賑わしたわりには1点も入らなかった取らなかった捕れなかった。テレビ放送では最後に「なんとか終盤粘りを見せたカープなんですが」とか言うてたけど、本気で粘ってるんであれば、少なくとももういっぺん追いついてるだろう。けど、たかが1点、されど1点。


同じ約3時間半でも、7点差をひっくり返せるベイスターズと1点差をひっくり返せないカープ。粘りなんかいくら見せられても、勝たなければ「敗戦」と言う結果しか残らない。逆転に至らなくても、天が入って「結果」がのこって初めて「粘り」ですよ。粘りで敗戦を濁すな。

もっとも、一番濁してるのは当の現場監督、のような気もしますが。



【広島】野村監督黒星も「ケガ人戻れば」

広島が接戦を落とし、最下位中日に0・5ゲーム差まで迫られた。右肩痛からの復帰登板だった野村祐輔投手(23)は、1回に森野、ルナに2者連続本塁打を浴びるなど5回2/3を5安打3失点。打線は5回に丸佳浩外野手(24)の適時二塁打などで追いついた。同点の7回に河内貴哉投手(31)が、2死一、二塁から中日荒木に決勝の中前適時打を打たれた。

野村謙二郎監督(46)は「チームとしては勝たないといけないんだけど、粘って追いつけるんだから、前に進んでいる。ケガ人や調子の悪い選手が戻ってきたら、同点から追い越せるようになるんじゃないかな」と前向きに語った。



何が残念かって、追い越せなんだ理由が「主力選手が怪我でおらんから」みたいな言い訳に聞こえる事。記事の一部だけ切り取っただけではわからんところもあろうけど、その前にまず、選手は皆頑張ってるさ。その選手にねぎらいの一言くらいあってもよかろう。

監督本人がどういう語り口で会見に臨んだのかはわからんし、記者の受け止め方もあろうけど、「前向きに話した」とは言うものの現実問題負け越しは6。簡単には取り返せないよ。


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2013.05.11 / Top↑
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