5月6日 6回戦 広島東洋カープ2-3横浜横浜DeNAベイスターズ


まぁどこへ行ってもトニ・ブランコは変わりまへんな。

「コンパクトに」とか言いながらもフルスイング。打球を見送るあの「ドヤ顔」。いろんな外国人選手を見てきたつもりではありますが、ぶっちゃけ「ホレボレする」外国人選手ってそうそういませんよ。

ベイスターズとの契約は2年総額で5億円とか。今シーズンは「とりあえず2億円」だそうですが、ここまでの成績を見てるとそれこそ「お釣りが来る」活躍。まだ開幕して一ヶ月半くらいなのに、もう44安打ホームラン17本44打点18四球、打率も.367。

この勢いがシーズン終盤まで続くとはとても思えんけど、打点とホームランは絶対に減らない。ドラゴンズで4年間、積み重ねてきた実力をごく当たり前に発揮してるだけ、それこそ「ドコに行っても野球は野球」なんだろうけど、それでも明らかに桁が違う。日本人選手がどう鍛えてもああはならん。

こんな言い方はドラゴンズにもベイスターズにも悪いけど、いいタイミングで移籍したな、とは思います。これもベイスターズの「企業努力」ですよ。「ドラゴンズから切られた」となってすぐ交渉。それだけの資金力もあったんだろうけど、それだけパッパッと動ける「機動力」が羨ましい。

だからと言って、カープにおる外国人選手が働いてないか?と言えば決してそうじゃない。約(厄)一名を除いては、ですが。ブラッド・エルドレッドはデッドボール禍。ニック・スタビノアは試合に出ながらのリハビリ。そしてようやく出てきたミゲル・ソコロビッチ。もう一人、誰かいましたね。

ある程度期待はしましたが、もうそんなレベルになってしまいました。残念です。

それ以上に、まざまざと見せつけられた「4番打者」の格。


かたやカープの「4番目の打者」。

ここ暫らく、と言うか昨日まで11試合連続で廣瀬純が「4番打者」。野村謙二郎監督はある種の消去法的な考えで彼を4番に据えているんだろう、とは思うけど、それ以上に彼の成績が上がってきた。一昨日まで得点圏での成績は21打数9安打14打点。打数が少ないとは言え率は率。

そして同じく一昨日までは打率.392。昨日の4打数2安打でとうとう「.400」に乗った。

解説の山本浩二氏は「この場面は送らすと思いますね」と野村謙二郎監督の采配を当て、「(ノーアウト1、2塁は)打者にとっても思い切って打てるかどうか難しいところなんですよね」と言い放った。

確かに「2、3塁にする方が得点出来る確率が高い」だろうけども、ぶっちゃけバントバントで成績を残してきた選手ならまだしも、それこそ打って打って打ちまくってこの成績を残してきた、そして守備の頼りない助っ人外国人をバットで蹴散らしてきた選手に出すサインは「送りバント」でいいのか。


これだけ成績を残してもまだ信頼してない、されてないんだろうな。

多分廣瀬純も煮え切らないままにバントを敢行したんだと思う。その証拠に、明らかにスタンスがヒッティングのままになってる。これでは満足に投球は殺せんだろう。もしかしたら彼の頭の中には「バスター」もあったのかとすら思える足の位置のまま。もっと言えばセーフティバントも考えたか。

もーっと細かいことを言えば、勝手な想像に過ぎませんが、打席に入る前にサインは出てたんだろうけど、彼は打つつもりでがっちり足場を固めに入ってる。おそらく「無言の抵抗」だったんだろう。そんな心境のままで、緊迫した場面で送りバントなんざ決められないし、決められるわけがない。

そして初球に送りバント失敗。これはあくまで「そう見えた」だけなんですが、失敗したあとベンチの方を見ずに、プイと後ろを向いてしまった。おそらくこれで「キレて」しもうたんだろうな。

そんな状態でバントどころの話ではない。つーか、ボールは速かったけどコントロールに苦しんでた(逆かな)ホルヘ・ソーサに相対して送りバントはどうなんだろう。そっちの方が難しくないか。しかも初球からですよ。あれでキャッチャーの高城俊人はそれこそ「しめた」と思ってるんじゃないか。

野村謙二郎監督は「より確率が高い方を選んだ。」と言う事ではあったけど、ホルヘ・ソーサを見る限り、迂闊に手を出すよりも、フォアボールの確率が一番高かったんじゃなかろうか、とすら。

これじゃ廣瀬純はいくら打とうが何しようが、永遠にレギュラーは取れない、と言う事になる。これだけの成績を残しても打たせてもらえんのだし。そらぁ、打ってしもうたらダブルプレイの可能性もあったけど、あの場面、ベテランキャッチャーならダイレクトに取らずにワンバウンドでキャッチしてサード送球ダブルプレイ、もあった。そっちの方が結果としては悲惨ですよ。ええ結果論ですが。

それ以上に、廣瀬純がバントの構えをした時の、マツダスタジアムのどよめきと言うか声を、野村謙二郎監督はどう聞いているか。もっと言えば、ランナーの菊池涼介、丸佳浩の脚力にも期待してない、って事になる。あの場面、それこそヒットエンドランでも良かったんじゃんなかろうか。


で、それよりもイラッとくるのは

ファンの期待度と首脳陣の期待度は違う、と言われればそれまでではあるけど、負けた試合で、監督が具体的に選手の名前を出してあーだこーだ言うのは明らかに間違ってますよ。試合に勝った負けたよりも、そっちのほうが情けないし、つまらん。監督として何の進歩もない。至極残念。

落合博満前監督が、敗戦の弁をほとんど出さなかったことは特に有名ではあったけど、そしてそんな名監督と比べるのもアレだけど、外に向いて言うていい言葉といかん言葉があるはずなのに、それを弁えてやるのが監督の仕事じゃなかろうかね。監督として云々じゃなく、人の上に立つ者の仕事。

言いたくなるのも分かるけど言うたらダメ。言うんであればメディアを通さずに直接言ったほうがいい。つーか、先に廣瀬純には言うたんだろうけど、そこで止めれんか。もっと言えば、そんな言葉が簡単に外に向かって吐けるほど、首脳陣と選手の関係は冷め切ってるのか。

冷め切ってると言うよりも白けてる、と言う方がいいかも知れません。ベンチを見てても元気ないし。それこそ中畑清監督の、勝った時の喜びようが羨ましい。あれこそ「この人の為に」とかならんか。


やっぱり監督云々以前に、人としておかしいわ。


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2013.05.07 / Top↑
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