昨日の試合は中村恭平がプロ通算4試合目の先発でようやく初勝鯉。先日のヨレヨレ久本に続いてのサウスポーピッチャーの勝鯉で、ようやく投手陣が揃いつつある、矢先のこんなトレード。



青木高広投手トレードのお知らせ 広島東洋カープ公式サイト

本日、広島東洋カープ 青木高広投手と、読売ジャイアンツ 小野淳平投手の交換トレードが両球団のもと合意に達しました。

≪青木高広選手 コメント≫
今まで大変お世話になり、感謝しています。急な話でびっくりしましたが、広島で学んだことをしっかりと巨人でも活かしていきたいと思っています。まだ、これからも野球が出来る事には変わりないので、1日1日しっかりやっていきたいです。7年目を迎えたシーズン、今までカープファンの方々には球場でのあたたかいご声援はもちろん、街でも声をかけていただくなど、たくさん応援していただきました。ありがとうございました。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。



広島から巨人へトレードの青木「複雑」 日刊スポーツ

広島は青木高広投手(31)と巨人小野淳平投手(26)とのトレードが成立したことを28日、発表した。

青木は広島市内で会見し「さっき(今朝)言われて、びっくりしました。今日1日は複雑だと思います。想像していなかったですけど、野球をすることに変わりはありません」と話した。昨春のキャンプ中に左膝を故障し手術を受け、復帰した今季は2軍戦で8試合に登板し0勝0敗1セーブ、防御率1.35の成績だった。26日には1軍に昇格したが、翌27日に出場選手登録を抹消されていた。



何か意味がよく分からないトレードですな。

昨日の試合の中継で、ナインへの挨拶その他のシーンを見ましたが、複雑どころか明らかに動揺してた。そらぁ「今朝言われた」ともなれば、気持ちの整理がつくわけがない。しかもシーズン中だし。

みんなが試合に向けて練習している所へ、ひとりスーツを着て出向くんだから、心中穏やかではないでしょう。トレードはプロ野球選手であればつきもの、とは言いますが、彼がベンチ裏へ下がっていく映像、その背中からは精神的動揺と寂しさしか伝わってこなかった。

生き残りをかけて、プライドも何もかも捨ててピッチングフォームを変え、酷使に耐えて数字を残したと思ったら大怪我、そして大怪我から帰って来た、と言うか来そうになった、と思ったらトレード。

出場選手登録しておいて翌日には抹消って、だれがどう考えてもおかしいやろ、と思ってたら、裏にこんな事が待っていたのか、て感じ。カープも結構酷い事を平気でするようになったな。

ぶっちゃけ「お別れ登板」をさすはずが、試合が競った展開になって、投げさす場面もないままに、ジャイアンツに「早うせぇやヴォケナス!」と言われて仕方なしの発表、だったのかなとすら。


しかも、上記の記事写真を見る限り、何か険悪な空気しか読めない。

トレードの写真と言えば印象に残っているのが、マーティ・ブラウン監督と木村拓也の「握手」の写真が有名ですが、あれは正直、両者納得の上でのトレードだったし、実際木村拓也はジャイアンツに行っても、出場機会こそ多くはなかったものの、カープにいた頃と変わらない活躍だった。

勘繰り過ぎかも知れんけど、マーティ・ブラウン政権下で入団したピッチャーは育成枠を含めて13人。その半分以下の6人しか、ピッチャーとしてカープに残留してない、ってのはどうなんだ。今回のトレードが、野村謙二郎監督の前政権否定の一部、と思うのは考えとしてはおかしいでしょう。

まぁ3、4年も経てば選手のメンツも様変わりする、とは思いますが、何だかな。

けど、昇格させた育成枠と言えば、支配下登録から一旦「降格」した河内貴哉や菊地原毅だけ。本気で育てなければいけない育成枠投手はさっさとお払い箱。大卒ドラフト3位投手ですら、育成選手に降格させた挙げ句に、お遍路に出してしまう容赦のなさ。

中国新聞によると「前田健太や野村祐輔の離脱で、手薄な先発・中継ぎ候補を」と言うことだそうですが、その「弾」がなぜ青木高広なのか、と言う話、になりますが。

チームとしては、サウスポーのリリーフとして河内貴哉に目処が立った、ゆえに青木高広は出していい、と言う判断だったのか。それとも他に意図があるのか。一番いいのは、青木高広が抜けた穴以上の活躍をほかの選手が、そしてカープに来る事になった小野淳平がしてくれればいいんですが。

更に思うのは、そうまでして先発候補をよそから獲得しなければいかんほど、今カープに在籍している選手は信用されてないのか。そしてこれは、ドラフト1位以外の先発候補を満足に育成してこなかったチームの責任でもありますよ。我慢の足りないチームのおかげですよ。

投手力が上がった?冗談じゃねーよ。底上げは出来た?寝ぼけとんのか!

しかし理由はどうあれ、あっさり出してしまうってのはどうなんかね。しかも、シーズン途中におんなじリーグで左右の違いはあれど同じポジション。こんなにあっさりと出してしまうことに違和感はありますよ。まぁカープ球団も、それなりの覚悟を持って出したんだとは思いますけどね。

何が大変ってさ、ぶっちゃけチーム情報を同一リーグに読まれる可能性すらあるんだから、各種ブロックサイン等々、1から10まで全部変える必要がある。それはジャイアンツとて同じ事、かも知れませんが、タダでさえ弱いチームから情報漏えいともなると、どうしようもなくある可能性もある。


それはさて置き、私は応援はしませんよ。出来るわけないですよ。経緯はどうあれ「敵」になったんだし。マウンドに上がったら「あぁ、頑張って投げてるな」くらいは思いますけどね。

ただ問題なのは、野村謙二郎監督の「なぜ打てない病」が加速しないか、って事。「つい最近までチームメイトだったのに遠慮したのかな?」とか支離滅裂な事を言い出しそうで怖いです(笑)。

そして、こんなギリギリになるまで、一切情報を漏らさなかった両チームの「情報隠蔽能力」に関心、してる場合ではないんですが。カープの場合、出さんといかん情報も隠蔽してしまいますからね。もっとも、新聞屋さんと取引するのに、ポロポロ情報が漏れてたらどうしようもないんですが。


小野淳平についてはよく知りませんが、さて、どっちが得してどちが損するのか。


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2013.04.29 / Top↑
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