よその心配をしてる場合ではない、とは思いますが、ちょっと目に止まったもので。



谷繁が投手陣に苦言「戦う集団じゃない」 日刊スポーツ

中日谷繁元信捕手(42)が、どん底のチーム状態で、奮起を期待する投手陣に活を入れた。延長12回。8番手のルーキー井上が打たれ、今カード2度目のサヨナラ負け。春とは思えないハマの寒さが身に染みる今季2度目の3連敗。借金は現守道政権ワースト、チーム2年ぶりの5まで膨らんだ。高木監督以下、バスへと敗者の行進が続く。そんな中でもベテラン谷繁はいつも通り堂々と歩いた。百戦錬磨の男はあえて厳しい言葉を吐いた。

「みんな優しいんだよ。戦う集団じゃない」

矛先は投手陣。昨季までの仲間だったDeNA4番ブランコにいいようにやられている。遠慮がある訳ではないだろうが勝負球が甘くなり、開幕カードからブラ砲に4戦連続被弾の赤っ恥。6試合で20打数8安打10打点、4本塁打。あえて厳しい言葉で奮起を促した。

「戦う」-。谷繁は口に出すだけでなく、プレーで体現してみせた。厳しい言葉にも重みが伴う。1点を追う8回2死三塁ではブランコと同じように中日を去っていったソーサの151キロ直球を狙い打ち。「気合120%」と振り返るフルスイングで中前適時打。やるかやられるか-。昨季までの仲間にも甘い顔ひとつみせず、結果を出した。だから、もどかしい。

2回にも安打を放ち、計2安打で通算2000本安打の大記録へ9本とした。残りはついにひとケタ。カウントダウンが始まった。ただ、個人記録である打撃についてはコメントしようとせず、あえて吐いた厳しい言葉。これを投手陣、そしてチームがどう受け止めるか。戦う集団なら、やり返すしかない。



ブランコに4戦連続被弾は「あんたのリードはどうなんだ」という話、とか。そして「戦う集団じゃない」云々も置いといて。この谷繁元信の談話が、どう言う状況で取られたものかは分からんけども、こうやって「選手から」自チームへの怒りに近い言葉が聞かれるのは極めて珍しい事と思います。

尤も、これが「パフォーマンス」とも取れますけどね。

ただ、これだけの考えを持って選手が試合に臨んている、と言うのをアピールする為には、こうやってどんどん外に向かってアレコレ言うのはひじょうにええ事ですよ。

省みてカープの選手。

事ある毎に「決起集会」をやっているようではありますが、それが一向に結果に結びつかない。いろいろ考えていることはあろうとは思いますが、シーズン中にこうやって所謂「毒」を吐く選手がいない。

ぶっちゃけ、それだけチームが強かった頃を知ってる選手がおらんようになった証拠だし、本当は前田智徳に青のあたりの役回りをお願いしたいんですが、本人は自分の事で精一杯だろうし、前回の優勝を知っている、とは言え、そしてレギュラーを獲ってたとは言えまだ周りが見えてなかったろうし。

チームが強くなる過程には、監督やらとは別に、強烈なリーダーシップを発揮する選手が一人くらいは欲しいんですよね。リーダーシップ、と言うよりも、喜怒哀楽をもっと表に出す選手、かな。

見逃し三振しても苦笑いでベンチに戻ってくるような選手とか、フォアボールを出して舌を出してるような選手はいらんのですよ。正直、もっとプレイの一つ一つにがっついて欲しいんですよ。

以前も記したことがありますが、カープのベンチ、選手に「喜怒哀楽」がなさすぎる「喜」はたまにあるし「楽」はあまりあってはいかんもんだとは思うけど「怒」が不足してるんじゃないかな。

だからと言って「モノに当たれ」と言うてるわけではないですが、どっかでぶちまければいい。

ブログやってる選手はほんと増えましたが、どの選手も当たり障りのない内容。そのあたりでやってくれれば、もうちょっと読んでやってもいいんですが、いかんせん「読ませる」ものが感じられない。

かの「広池ブログ(旧)」が「業務日誌」とまで呼ばれてた内容に比べると、どの選手のも貧弱と言えば貧弱。その前に「練習せぇ」と言う声も上がるかとは思いますが、内容が伴えば、それも「広報活動(違)」の一環と、認められるようになるかも知れませんしね。

選手が普段考えてること、その試合で思ったこと、打席で考えた事、マウンド上で思った事、選手の頭の中って、ファンは知りたいはず。新聞記者を通さない「生の声」ってなかなか聞こえてんし。

それが上記の谷繁元信みたいな荒ぶった声でも構わない。相手チームの選手を罵るような、またよそから抗議を受けるようなアレでもない限りは、やっていいと思うんですよ。

それに対して、「それはねーだろ」と言うファンもいてないとは限りませんが、そんなよそからのプレッシャーに負けているようでは一流選手には絶対になれない。思った事、残した数字へのバッシングはないわけがない。プロなんですから。むしろあって当たり前ではないか、とも思いますよ。

そうでなければ、もっとグラウンドで「熱くなった」ところが見たい。何か、ただ粛々と試合をこなしている用意しか見えない。パッと爆発するところはあるんだろうけど、まだまだおとなしい。

阿部慎之助みたいに、マウンドでピッチャーを小突く、みたいな事がいいのか悪いのかは判断は難しいけど、あれくらいはあってもいい。グラウンドは個性のぶつかり合いであり、チームメイト同士の乱闘でもない限り、何が起こってもおかしくない。もっとがっついていい。

前田智徳なんかそうですよね。打席ひとつとっても、打てようが打てまいが、とにかく表情豊かに見える。明らかに仕留めれそうなボールを見逃してしまったら悔しそうな顔もする。「ベテラン」と言われる年齢に突入して、それが目立つようになってきた。打席数が減ったのもあるかもしれませんが。

「紳士たれ」と言うたチームがあったけども、自分の生活がかかっている場である以上、それに対する思いがもっともっと見えてこないと。気持ちがどうこうを言うのはアレですが、それが「名選手」を生み出す、ような気もいたします。

グラウンドに銭が落ちている、ではないけども、まだまだ今のカープには、一球への執着心が足りてない。ストライク一つ、アウト一つ、ヒット一本へのこだわりがまだまだ見られない。


ユニフォームを着ている限り、もっと「鬼」になって欲しいです。


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2013.04.23 / Top↑
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