昨日の試合の先発ピッチャーは武内久士。

ようやく掴んだチャンス、でもないなぁ。

今シーズンはウエスタンリーグで2試合登板、防御率は1.29で堂々の首位。よくやたらと「這い上がって来い」とか連呼する人がおるけど、何を以て「這い上がって」なのかよく分からない。ウエスタンリーグであろうがどこであろうが、数字を残せば使わないといかんのは周知の事実。

これだけの数字を残しておいて、使わないほうがおかしい。前にも書きましたが、野村謙二郎監督の場合、昇格のタイミングを逸することが多い。「もう少し、もう少し」で、今一軍にいる選手の様子を見ておいて、ダメになった頃に由宇カープから昇格させても、当の選手が絶不調とか。

調子のいいものはいいんだから、いいのであれば野手であれ投手であれ即昇格即先発、くらいでいい。そらピッチャーは登板間隔等々、考えんといかんところもありますけどね。

どこぞの記事では「奇襲」とか書かれてたけど、奇襲でもなんでもない。使ってもらえるだけの数字を残してるんだから、使わないといけない状況になってる。今その状況におあるのが武内久士であり、ウエスタンリーグで6試合防御率ゼロで昇格してきた上野弘文なんだ。

折しも野村祐輔が負傷で戦線離脱。「加療10日」とありますが、ピッチングが出来るようになるまでそれ以上かかるでしょう。おらんものをやいやい言うてもシャアない。投げれんのですからね。


で、話を武内久士に戻して。

ルーキーイヤー以来、背番号も変わって3年ぶりの一軍登板は、5回101球5被安打5四死球4失点。悪いピッチング、なんだろうけど、先発ピッチャーが苦しい中(と言うか勝手に苦しくしてるんですが)、よく投げてくれたと思いますよ。

今シーズンはウエスタンリーグ開幕から2試合登先発登板。一軍二軍問わず、彼を先発ピッチャーで使った意味は分からない。多分昨シーズン、梅津智弘が先発に回って完封したように「打者の左右問わず抑えれるように」と言う意図、だとは思いますが由宇カープではそれがはまった。

ただ、ヒット5本は相手がバットを持って打席に立っている以上は致し方ないとして、フォアボール5個はまずかったな。ここまでバッテリーを組んだことがないキャッチャー白濱裕太、と言う事もあったんだとは思いますが。ここで會澤翼なり倉義和なりの昇格は考えれんかったかな。

カープはなぜか「第三捕手」は外野手兼任になってる。いざとなったら試合の中枢を担うであろうポジションが、最悪の場合外野手と兼任の選手しかいない、と言うのは未だ納得出来ない。

昨日の放送中にあったように「キャッチャーの誰かが出てきてもらわないと」とよく言うけども、出て来ようがないんだ。まともにキャッチャーとして使う気がないんだし。変に勝負ばっかりにこだわって、石原慶幸やらにこだわり続けた結果が現状ですよ。いいと思って入団させたんだから使わんと。

そもそも、野村謙二郎が監督に就任してから、ピッチャーの顔ぶれも、内外野の顔ぶれも大きく変わった。唯一変わってないのがキャッチャーだ。相変わらず、何かあったら「育ってない育ってない」そらそうですよ。満足に使ってないんだもん。下手したらキャッチャーとして使ってない場合すら。

しかしながら思うに、由宇カープでは今シーズン、倉義和がずっと帯同してる。もちろん帯同してるだけじゃなくて試合にも出場してるんではありますが、おそらく若手選手ばっかりで考えてもアカンから、倉のリードでも参考にせぇ」と言う事で、ずっと彼を由宇閉してるんじゃないかな。

武内久士のウエスタンリーグでの先発2試合も、1試合は會澤翼、1試合は倉義和。そして先日は苦しみながらも磯村嘉孝が篠田純平を完投勝鯉に導いた。齊藤悠葵の完封も磯村嘉孝の功績。その効果か、チーム防御率も一軍と対等に渡り合えるだけの成績をあげてますよ。


そして何が凄いって、その後のリレー。野村祐輔離脱の影響、そしてリリーフ不足の中、菊地原毅、梅津智弘、上野弘文。先発の武内久士も含め、みんな揃って先週は二軍にいたメンバーですよ。

さらには2年ぶりの勝鯉投手・上野弘文は今シーズン通算7回2/3、梅津智弘は7回、菊地原毅も7回、いずれも失点・自責点ともにゼロ。みな素晴らしい準備をして昇格してきてる。

野村謙二郎監督はどう考えているかは分からんけど、2012年シーズン、まともに実績がない、どころか登板がないピッチャーが2人もいる。この4人で試合が出来た、と言うのが何よりの収穫。みな「カープの戦力」なんですよ。野村祐輔がどうとか、福井優也がどうとか、関係ないんですよ。

もっとも、上野弘文は普通に良かった、と言うか由宇カープでのピッチングをそのままやってくれた。4球でツーアウトも取れたし、ブランコに打たれたヒットも、打球的には打ち取っていた当たり。

あとの問題は、野村謙二郎監督はじめ一軍首脳陣が、どの程度我慢して、そして今村猛やミコライオと、どう絡めて彼らを使い続けるか、ですよ。そして、この5人の調子が良ければ、リリーフ待機の中崎翔太の先発に回せるし、先発ローテーションも幾分か楽になる、はずですよ。

ゴールデンウィークを乗り切れば、交流戦に入りますが、そこまでに9連戦もあります。勝ちたいがために先発陣を中4日で回したくなる、かと思いますが、こう言う時こそ、冷静な選手起用が求められる。戦力になるピッチャーが昇格してきただから、慌てぬことだと思いますよ。


それでも「4x」は考えれませんでしたが。

いつ以来の「4x」なんかなぁ、と遡ってみたんですが、多分2008年7月27日対横浜ベイスターズ戦、スコット・シーボルのサヨナラ満塁ホームラン以来じゃないか、と。しかもこの時は4対4の同点で延長10回裏、ですからね。純粋に「逆転サヨナラ」っていつ以来でしょうか。

緒方孝市が1997年に「逆転サヨナラ満塁ホームラン」を放ってますが、この時は4点ビハインドで9回裏に1点取って、さらに緒方の一発、てんで「5x」だったんですが(笑)。


ま、何点差逆転しようが1勝は1勝。年に一度のお祭り試合だった、と言う事で。


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2013.04.19 / Top↑
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