※この記事に「まとまり」を求めないでください(笑)
できすぎる新人が来たら 日本経済新聞
仕事ができすぎる新人が入ってきた。組織的には心強いことだが、あおられる立場の先輩たちとしては、やや迷惑な存在かもしれない。
大器の片りんをのぞかせる日本ハム・大谷翔平があぶり出すのは首脳陣の器の大きさだろう。西武との開幕戦に先発し2安打。ところが2戦目、2打席連続三振とみると栗山英樹監督は代打を送った。投手と野手の二刀流だから休ませながら、との配慮があったにせよ、2打席で代えるなら先発で使う意味がない。
私は新人の年の開幕第2戦で途中起用された。そのときの1本の安打を買われ、三原脩監督に使い続けてもらった。私の守備はひどく、失策するたびに監督も罵声を浴びていたが、かばい続けてくれた。起用する人の覚悟なくして、今の私はなかった。栗山監督も腹を決めてほしい。
スケールの大きさでは阪神の藤浪晋太郎も負けていない。ヤクルトとのデビュー戦で6回2失点。うち1点は一塁の失策から。守ってやるべき先輩が何をやっているんだ、という展開だったが、ここはできすぎる後輩を持った経験のある身として、一塁の新井良太を弁護したい。
大物新人の初戦。しっかり守ろうと思うからこそ、体が動かなくなるのだ。
私が4年目のときに稲尾和久が入ってきた。藤浪と違い最初は無名だったが、勝ち続けて、すぐに立場も逆転した。私は失策をしては頭を下げるばかり。シーズン末には「謝らんでよか。しっかり守ってちょうだい」と言われる始末だった。
できのいい後輩を持ったらゆめゆめ「俺が助けてやろう」などと思わぬことだ。自分のプレーに専念すべし。相手の方の器が大きいと判断したら、さっさと後輩でなくライバルだという認識に切り替えたい。球団の年俸総額は大体決まっていて、その分捕り合戦の参加者という点で、実際ライバルなのだ。
名古屋の水族館が、展示の目玉であるクロマグロを増やして話題になった。マグロを天敵とするマイワシの動きがよくなるとの期待もある。大谷や藤浪はそれぞれの水槽で、でっかいマグロの役割を果たすだろう。
幸いにもかーぷには今年その「出来杉君」みたいなのは一軍に残らなかった。残りそうだった下水流昂は負傷で現在行方不明状態。2年目の菊池涼介が開幕一軍こそあったものの、日本仁選手に関しては、昨年とたいして変わらないメンツ。刺激も何もあったもんじゃない、とは思いますが。
かつてドラゴンズに入団した立浪和義のショートの守備を見て、宇野勝が「僕よりうまい」と言った、みたいな記事をどっかで見たことがありますが、ピッチャーでもない限り最近そんな選手がいてないなぁ、とも思ったり。それだけカープに「競争」がなかなか生まれないというのもありますが。
新人でなくても、由宇カープから活きのいいのが昇格してきて、みな「お!」と思うことはよくありますが、これが選手にはなかなか伝わらない。伝わっているんだろうけども、意固地になって「俺はポジションを譲らない」と言う。それ以上に監督が「使わない」と言う難点をどうにかせんとあきません。
次が上がってくれば、スッと一歩横に踏み出して、道を譲る。それもまたチーム内の活性化お一つの手だとは思いますが、如何せんカープはなかなか動かなかった。何かあれば「あれがダメ、これがダメ」。1よくても3がダメな即由宇カープ送り。これでは誰も伸びないって。
で、件の立浪和義。
前年ショートで全試合スターティングメンバーで30本塁打80打点の宇野勝をセカンドにコンバートさせ、高校野球で華々しい活躍をしたとは言え、まだ海の物とも山の物ともつかない高校生ルーキーをショートで使うことへの葛藤と苦悩はあったかと思います。
現に打撃成績では宇野勝に及ばなかったんだから。
それ以上に守備に重点を置いた結果だろうな、とも。直接は関係はない、かも知れんけど、実際ドラゴンズはこの年優勝してるし。まぁそれだけ立浪和義が「星」を持ってたのもあろうとは思いますが。
形はどうあれ、チ「補強の一貫」かも知れませんが、チームに刺激を与えるのも新人選手の役割、かも知れません。その新人に対して、ムキになるか余裕を持って受け入れるか、一歩譲って別の道を歩むか、これだけは人それぞれかとは思いますが、カープに関してはこれがどれも出来てない。
ここ暫く、カープに入団した「超大物新人」と言うか、すんごいドラフト会議で競合して、抽選で交渉権を獲得して、みたいな選手っていてません。くじ運の悪さもありますが(笑)。
一番のアレは、先日二軍送りになった福井優也が、しっかりと数字を残せば、ある程度の刺激になった、ような気もします。未だにカープベンチ内で考えると、雰囲気的にも「異質」な感じもしますが。残念ながら「虚勢」程度で終わってしまい、本人も数字を残せなかった。
あとは菊池涼介の「2年目らしからぬふてぶてしさ」に期待するべきかな。昨年から既に「ただならぬ雰囲気」はありましたからね。それに、堂林翔太やらとは明らかに違う。これまでの内野手になかった、いい意味でも悪い意味でも持ち合わせている「荒っぽさ」。
ここまで8試合連続スターティングメンバー、そしてうち7試合で1番バッターを務めていますが、彼の生かし方次第で、今シーズンのカープの行方が決まりそうな気がせんでもないです。
その為には、何だかんだ言いながらもスターティングメンバーで起用し続けている堂林翔太ともども「彼らに賭けます、ダメなら辞めます」くらいのことを、野村謙二郎監督が言えばいいのに、そう言う事をしないから、共感も賛同も得られない。すごく残念なことではありますが。
以前にも書きましたが、ほんの少しでも駒澤大学の先輩でもある、中畑清監督のエッセンスが含まれておればなぁ、と思います。残念なのかどうなのか、わからない話ではあります。
――――あげくオチすらも見つかりません(笑)。
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できすぎる新人が来たら 日本経済新聞
仕事ができすぎる新人が入ってきた。組織的には心強いことだが、あおられる立場の先輩たちとしては、やや迷惑な存在かもしれない。
大器の片りんをのぞかせる日本ハム・大谷翔平があぶり出すのは首脳陣の器の大きさだろう。西武との開幕戦に先発し2安打。ところが2戦目、2打席連続三振とみると栗山英樹監督は代打を送った。投手と野手の二刀流だから休ませながら、との配慮があったにせよ、2打席で代えるなら先発で使う意味がない。
私は新人の年の開幕第2戦で途中起用された。そのときの1本の安打を買われ、三原脩監督に使い続けてもらった。私の守備はひどく、失策するたびに監督も罵声を浴びていたが、かばい続けてくれた。起用する人の覚悟なくして、今の私はなかった。栗山監督も腹を決めてほしい。
スケールの大きさでは阪神の藤浪晋太郎も負けていない。ヤクルトとのデビュー戦で6回2失点。うち1点は一塁の失策から。守ってやるべき先輩が何をやっているんだ、という展開だったが、ここはできすぎる後輩を持った経験のある身として、一塁の新井良太を弁護したい。
大物新人の初戦。しっかり守ろうと思うからこそ、体が動かなくなるのだ。
私が4年目のときに稲尾和久が入ってきた。藤浪と違い最初は無名だったが、勝ち続けて、すぐに立場も逆転した。私は失策をしては頭を下げるばかり。シーズン末には「謝らんでよか。しっかり守ってちょうだい」と言われる始末だった。
できのいい後輩を持ったらゆめゆめ「俺が助けてやろう」などと思わぬことだ。自分のプレーに専念すべし。相手の方の器が大きいと判断したら、さっさと後輩でなくライバルだという認識に切り替えたい。球団の年俸総額は大体決まっていて、その分捕り合戦の参加者という点で、実際ライバルなのだ。
名古屋の水族館が、展示の目玉であるクロマグロを増やして話題になった。マグロを天敵とするマイワシの動きがよくなるとの期待もある。大谷や藤浪はそれぞれの水槽で、でっかいマグロの役割を果たすだろう。
幸いにもかーぷには今年その「出来杉君」みたいなのは一軍に残らなかった。残りそうだった下水流昂は負傷で現在行方不明状態。2年目の菊池涼介が開幕一軍こそあったものの、日本仁選手に関しては、昨年とたいして変わらないメンツ。刺激も何もあったもんじゃない、とは思いますが。
かつてドラゴンズに入団した立浪和義のショートの守備を見て、宇野勝が「僕よりうまい」と言った、みたいな記事をどっかで見たことがありますが、ピッチャーでもない限り最近そんな選手がいてないなぁ、とも思ったり。それだけカープに「競争」がなかなか生まれないというのもありますが。
新人でなくても、由宇カープから活きのいいのが昇格してきて、みな「お!」と思うことはよくありますが、これが選手にはなかなか伝わらない。伝わっているんだろうけども、意固地になって「俺はポジションを譲らない」と言う。それ以上に監督が「使わない」と言う難点をどうにかせんとあきません。
次が上がってくれば、スッと一歩横に踏み出して、道を譲る。それもまたチーム内の活性化お一つの手だとは思いますが、如何せんカープはなかなか動かなかった。何かあれば「あれがダメ、これがダメ」。1よくても3がダメな即由宇カープ送り。これでは誰も伸びないって。
で、件の立浪和義。
前年ショートで全試合スターティングメンバーで30本塁打80打点の宇野勝をセカンドにコンバートさせ、高校野球で華々しい活躍をしたとは言え、まだ海の物とも山の物ともつかない高校生ルーキーをショートで使うことへの葛藤と苦悩はあったかと思います。
現に打撃成績では宇野勝に及ばなかったんだから。
それ以上に守備に重点を置いた結果だろうな、とも。直接は関係はない、かも知れんけど、実際ドラゴンズはこの年優勝してるし。まぁそれだけ立浪和義が「星」を持ってたのもあろうとは思いますが。
形はどうあれ、チ「補強の一貫」かも知れませんが、チームに刺激を与えるのも新人選手の役割、かも知れません。その新人に対して、ムキになるか余裕を持って受け入れるか、一歩譲って別の道を歩むか、これだけは人それぞれかとは思いますが、カープに関してはこれがどれも出来てない。
ここ暫く、カープに入団した「超大物新人」と言うか、すんごいドラフト会議で競合して、抽選で交渉権を獲得して、みたいな選手っていてません。くじ運の悪さもありますが(笑)。
一番のアレは、先日二軍送りになった福井優也が、しっかりと数字を残せば、ある程度の刺激になった、ような気もします。未だにカープベンチ内で考えると、雰囲気的にも「異質」な感じもしますが。残念ながら「虚勢」程度で終わってしまい、本人も数字を残せなかった。
あとは菊池涼介の「2年目らしからぬふてぶてしさ」に期待するべきかな。昨年から既に「ただならぬ雰囲気」はありましたからね。それに、堂林翔太やらとは明らかに違う。これまでの内野手になかった、いい意味でも悪い意味でも持ち合わせている「荒っぽさ」。
ここまで8試合連続スターティングメンバー、そしてうち7試合で1番バッターを務めていますが、彼の生かし方次第で、今シーズンのカープの行方が決まりそうな気がせんでもないです。
その為には、何だかんだ言いながらもスターティングメンバーで起用し続けている堂林翔太ともども「彼らに賭けます、ダメなら辞めます」くらいのことを、野村謙二郎監督が言えばいいのに、そう言う事をしないから、共感も賛同も得られない。すごく残念なことではありますが。
以前にも書きましたが、ほんの少しでも駒澤大学の先輩でもある、中畑清監督のエッセンスが含まれておればなぁ、と思います。残念なのかどうなのか、わからない話ではあります。
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2013.04.09 / Top↑
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