なーんか、締りのない試合になってしまいましたね。
何がって、まず最初に試合開始時間。一応「試合開始 予 定 時刻」として、19:00と言う時刻が発表にはなっていますが、よりによってその19:00に始まる気配すらない。これはある種問題。
試合が長引いたらよく使われるフレーズに「加古川の人帰られへん(正確には『「加古川より向こうの人帰られへんね』)がありますが、ただでさえ長い試合になる傾向のある国際試合。「盛り上げる」意味で試合前に色々やりたがるのも分かるけど、東京ドームに高い金を出して見に来てるお客さんは、まず「野球」を見に来てるんだから、其の辺の配慮をどうにかせんといかん。
試合時間に含まれるわけではないけど、試合開始時間が押したら、それだけ試合終了時刻も遅くなる。正直、まだまだ未熟な世界大会ですから、試行錯誤もあろうかと思いますが、試合時間が不確定なスポーツなだけに、試合と関係ない部分の「時間割」はきっちりやって欲しい。
「遅れて当たり前」じゃ困るんだ。「加古川の人帰られへん」って笑っておれん。前の記事で「3時間半ルール撤廃」の話を取り上げましたが、試合時間の短縮は、数少ない国際大会からまず見本を、とも思います。まぁもっともMLBに「その気」があるかどうか、ですが。
このあたりはまた別の機会に。
――――それにしても、なんかすごい試合になって「しまいました」なぁ。
東京ドームだから、なのかも知れませんが、それこそフリーバッティングみたいなホームラン。1試合6本ってのは大会新記録とか。尤も、最後の坂本勇人の満塁ホームランは、膨らみのない東京ドームならではのホームランかな。本拠地だけに、勝手知ったる所に打ち込んだ、と言う所でしょうか。
けど、これが本当に「打線ん爆発」とは言えんような気もします。効果的にホームランが出た、それはそれでいいことだとは思いますが決して打線がつながった」とは言えんし。ただ、それだけの選手を集めてるんですからこの結果はどこかで見られたかも知れない。
ぶっちゃけ本当に「つながっている打線」なのであれば、これまであれだけ打線を弄り回すこともなかろうし、もっと楽な戦いができたはず。いきなり16点取る打線を組め、と言うてるんじゃなくて、恒常的に5~6点取れる打線を、強化試合なり壮行試合で試行錯誤すれば良かったんですよね。
おそらく次の試合も、昨日のスターティングメンバーで行くであろうと思います。放送内では毎打席「対オランダ戦」のVTR(古)が繰り返し放送されると思います(鬱陶しくて嫌いなんですが)。
見てる方もやってる方も、いつまでも惚けてないで、昨日の試合はどれだけ忘れられるか、がカギでしょう。まぁ、これを出来ないのが一番問題の「放送してる方」なんですけどね。で、口を開けは「打線はミズモノ」。お前に言われんでも分かっとる、っちゅーに。実際、これだけ打線が爆発した試合に限って、往々にして次の試合は「ド貧打」に戻ることが多いんですけどね。
そんな雰囲気の中でも、愚直なくらいに「いつも通りのヒット」しか打たない井端弘和。
成績を見ても 対ブラジル戦は1打席1安打1打点、対キューバ戦は5打席2安打1四球1打点、対台湾戦は5打席3安打1四球1打点、昨日の対オランダ戦は5打席2安打2四球。しめて打率は0.667。チームMVPと言う部門があるのなら、100パーセント彼でしょう。
よく選手が「与えられたところで結果を出す」と言うコメントを残しますが、まさにその通りの活躍。代だからファーストとか、セカンドからファーストとか指名打者とか、おおよそ高木守道監督が思いつかないような起用(笑)が続いていますが、やる事はしっかりやってる。けっして背伸びしない。
他の選手がどういう意気込みでワールド・ベースボール・クラシックに臨んでいるかまでは知り得ません。報道で取り上げられるのはジャイアンツ勢やら88年組ばっかりですからね。それはそれで、営業的にはいいんだろうけど、試合的に見れば井端弘和の存在感は尋常じゃない。
そんな彼であっても、対台湾戦では、唇を真っ青にしながら同点タイムリーヒットを打ったりもしてます。ドラゴンズでの試合とはまた違った緊張感とプレッシャーを感じながらグラウンドに立ってるんだとは思いますが、それでも「いつもと同じ井端弘和」を魅せてくれる。すごいことだと思いますよ。
正直これは、引き合いに出すのはおかしいかも知れませんが、カープの選手が絶対に追いつけない部分。強いチーム、強い監督の下でしか学べないこと。普段やっている事、出来ている事を、どんな場面でも引き出せる事。これは残念ですが今のカープでは絶対に身につけることは出来ない。
昨日の試合でも、鳥谷敬の先頭打者ホームランで大騒ぎしている中で、まるで何事もなかったかの如く、フォアボールを選んで出塁してる、鳥谷敬の出塁率を考えてのトップバッター起用ではありますが、それ以上に「仮に鳥谷が凡退しても」と言うのを、首脳陣よりも井端弘和が理解してる。
よく「こいつがもし味方なら」と言う選手が、よそのチームに一人や二人、いてるもんですが、井端弘和がまさにそれ。ゆえに、カープじゃなく、ドラゴンズにいるんだとは思うんですが。
ワールド・ベースボール・クラシックの最優秀選手、選考基準がよく分かりませんが、2戦連続で0封、10イニングで被安打2と言う、「投球数」と言うむずかしい制限がある中で、突出した成績を残している前田健太とともに、日本代表が優勝すれば、候補に上がるのは間違いないでしょう。
2大会連続で松坂大輔が最優秀選手に選ばれています。このままのペースで行けば、前田健太が3勝目を挙げるのはほぼ間違いない、かも知れません。カープファンとしては嬉しいことではあります、けど、もうそろそろバッターにスポットライトが当たってもいい。
ホームランや長打、タイムリーヒットで打点を挙げたりするのもいい事ではあると思いますが、そこまでに至る「つなぎ役」が必ずどこかにいるのも事実。それが今回のワールド・ベースボール・クラシックでは、確実に井端弘和がその役割を担ってる。
一昨日の読売新聞朝刊。スポーツ面で目を引いたのは「中田決勝犠牲フライ」「阿部、坂本意地の適時打」とか。読売新聞だからそうなっても致し方ないとは思います。試合が長引いたから写真が間に合わなんだんでしょうが、せめて「井端同点タイムリー」と言う見出しがあっても良かった筈。
正直、マスゴミ同士がこんなつまらない意地の張り合いをしているから、世界大会なのにもう一つ、なのかもしれませんが、それでもブレない井端弘和には、ただただ敬服するばかり。
井端はいいバッター
ではありますが、その一言だけでは済まされぬ「存在感」。周囲から学び取るものなのか、持って生まれたものなのか、自身の中で培われるものなのか、カープ選手にご教授いただきたい。その意味でも、野手が日本代表に選ばれて欲しかったんですが、箸にも棒にも掛からぬ者ばかりで(笑)。
未だ試行錯誤が見える中、井端弘和を代表に選出した事は、今回の首脳陣の最大のヒットかな。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
何がって、まず最初に試合開始時間。一応「試合開始 予 定 時刻」として、19:00と言う時刻が発表にはなっていますが、よりによってその19:00に始まる気配すらない。これはある種問題。
試合が長引いたらよく使われるフレーズに「加古川の人帰られへん(正確には『「加古川より向こうの人帰られへんね』)がありますが、ただでさえ長い試合になる傾向のある国際試合。「盛り上げる」意味で試合前に色々やりたがるのも分かるけど、東京ドームに高い金を出して見に来てるお客さんは、まず「野球」を見に来てるんだから、其の辺の配慮をどうにかせんといかん。
試合時間に含まれるわけではないけど、試合開始時間が押したら、それだけ試合終了時刻も遅くなる。正直、まだまだ未熟な世界大会ですから、試行錯誤もあろうかと思いますが、試合時間が不確定なスポーツなだけに、試合と関係ない部分の「時間割」はきっちりやって欲しい。
「遅れて当たり前」じゃ困るんだ。「加古川の人帰られへん」って笑っておれん。前の記事で「3時間半ルール撤廃」の話を取り上げましたが、試合時間の短縮は、数少ない国際大会からまず見本を、とも思います。まぁもっともMLBに「その気」があるかどうか、ですが。
このあたりはまた別の機会に。
――――それにしても、なんかすごい試合になって「しまいました」なぁ。
東京ドームだから、なのかも知れませんが、それこそフリーバッティングみたいなホームラン。1試合6本ってのは大会新記録とか。尤も、最後の坂本勇人の満塁ホームランは、膨らみのない東京ドームならではのホームランかな。本拠地だけに、勝手知ったる所に打ち込んだ、と言う所でしょうか。
けど、これが本当に「打線ん爆発」とは言えんような気もします。効果的にホームランが出た、それはそれでいいことだとは思いますが決して打線がつながった」とは言えんし。ただ、それだけの選手を集めてるんですからこの結果はどこかで見られたかも知れない。
ぶっちゃけ本当に「つながっている打線」なのであれば、これまであれだけ打線を弄り回すこともなかろうし、もっと楽な戦いができたはず。いきなり16点取る打線を組め、と言うてるんじゃなくて、恒常的に5~6点取れる打線を、強化試合なり壮行試合で試行錯誤すれば良かったんですよね。
おそらく次の試合も、昨日のスターティングメンバーで行くであろうと思います。放送内では毎打席「対オランダ戦」のVTR(古)が繰り返し放送されると思います(鬱陶しくて嫌いなんですが)。
見てる方もやってる方も、いつまでも惚けてないで、昨日の試合はどれだけ忘れられるか、がカギでしょう。まぁ、これを出来ないのが一番問題の「放送してる方」なんですけどね。で、口を開けは「打線はミズモノ」。お前に言われんでも分かっとる、っちゅーに。実際、これだけ打線が爆発した試合に限って、往々にして次の試合は「ド貧打」に戻ることが多いんですけどね。
そんな雰囲気の中でも、愚直なくらいに「いつも通りのヒット」しか打たない井端弘和。
成績を見ても 対ブラジル戦は1打席1安打1打点、対キューバ戦は5打席2安打1四球1打点、対台湾戦は5打席3安打1四球1打点、昨日の対オランダ戦は5打席2安打2四球。しめて打率は0.667。チームMVPと言う部門があるのなら、100パーセント彼でしょう。
よく選手が「与えられたところで結果を出す」と言うコメントを残しますが、まさにその通りの活躍。代だからファーストとか、セカンドからファーストとか指名打者とか、おおよそ高木守道監督が思いつかないような起用(笑)が続いていますが、やる事はしっかりやってる。けっして背伸びしない。
他の選手がどういう意気込みでワールド・ベースボール・クラシックに臨んでいるかまでは知り得ません。報道で取り上げられるのはジャイアンツ勢やら88年組ばっかりですからね。それはそれで、営業的にはいいんだろうけど、試合的に見れば井端弘和の存在感は尋常じゃない。
そんな彼であっても、対台湾戦では、唇を真っ青にしながら同点タイムリーヒットを打ったりもしてます。ドラゴンズでの試合とはまた違った緊張感とプレッシャーを感じながらグラウンドに立ってるんだとは思いますが、それでも「いつもと同じ井端弘和」を魅せてくれる。すごいことだと思いますよ。
正直これは、引き合いに出すのはおかしいかも知れませんが、カープの選手が絶対に追いつけない部分。強いチーム、強い監督の下でしか学べないこと。普段やっている事、出来ている事を、どんな場面でも引き出せる事。これは残念ですが今のカープでは絶対に身につけることは出来ない。
昨日の試合でも、鳥谷敬の先頭打者ホームランで大騒ぎしている中で、まるで何事もなかったかの如く、フォアボールを選んで出塁してる、鳥谷敬の出塁率を考えてのトップバッター起用ではありますが、それ以上に「仮に鳥谷が凡退しても」と言うのを、首脳陣よりも井端弘和が理解してる。
よく「こいつがもし味方なら」と言う選手が、よそのチームに一人や二人、いてるもんですが、井端弘和がまさにそれ。ゆえに、カープじゃなく、ドラゴンズにいるんだとは思うんですが。
ワールド・ベースボール・クラシックの最優秀選手、選考基準がよく分かりませんが、2戦連続で0封、10イニングで被安打2と言う、「投球数」と言うむずかしい制限がある中で、突出した成績を残している前田健太とともに、日本代表が優勝すれば、候補に上がるのは間違いないでしょう。
2大会連続で松坂大輔が最優秀選手に選ばれています。このままのペースで行けば、前田健太が3勝目を挙げるのはほぼ間違いない、かも知れません。カープファンとしては嬉しいことではあります、けど、もうそろそろバッターにスポットライトが当たってもいい。
ホームランや長打、タイムリーヒットで打点を挙げたりするのもいい事ではあると思いますが、そこまでに至る「つなぎ役」が必ずどこかにいるのも事実。それが今回のワールド・ベースボール・クラシックでは、確実に井端弘和がその役割を担ってる。
一昨日の読売新聞朝刊。スポーツ面で目を引いたのは「中田決勝犠牲フライ」「阿部、坂本意地の適時打」とか。読売新聞だからそうなっても致し方ないとは思います。試合が長引いたから写真が間に合わなんだんでしょうが、せめて「井端同点タイムリー」と言う見出しがあっても良かった筈。
正直、マスゴミ同士がこんなつまらない意地の張り合いをしているから、世界大会なのにもう一つ、なのかもしれませんが、それでもブレない井端弘和には、ただただ敬服するばかり。
井端はいいバッター
ではありますが、その一言だけでは済まされぬ「存在感」。周囲から学び取るものなのか、持って生まれたものなのか、自身の中で培われるものなのか、カープ選手にご教授いただきたい。その意味でも、野手が日本代表に選ばれて欲しかったんですが、箸にも棒にも掛からぬ者ばかりで(笑)。
未だ試行錯誤が見える中、井端弘和を代表に選出した事は、今回の首脳陣の最大のヒットかな。
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2013.03.11 / Top↑
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