もう「恒例行事」になってる、セカンドキャリアに対しての言わば「意識調査」でしょうか。



「引退後に不安」71.5% 若手中心にアンケート スポーツ報知

日本野球機構(NPB)は28日、若手選手を中心に行ったセカンドキャリアについてのアンケート結果を発表した。引退後に不安を感じている選手の割合は71.5%で、調査開始から6年連続で70%以上となった。

回答した選手の平均年齢は23・7歳。進路希望では「飲食店開業」が17.8%で初めてトップになった。ただ、前回まで1位だった「高校野球指導者」の選択肢が「教員資格を取り野球指導」に代わっており、NPBは「表現に戸惑いがあったのかもしれない。従来通りなら(高校指導者が)1位では」としている。

調査の時点では、元プロ選手が高校の指導者になるには教諭の経験が必要だった。日本高野連が今月、条件を緩和する姿勢を示したため、今後は教員資格がなくても指導できるようになる。



スポニチで毎年やってる「惜別球人」も終わってしまい、カープでユニフォームを脱いだ選手も、紆余曲折ありましたが、昨年は全員「再就職先」が決まりました。末永真史が九州担当スカウトに就き、カープのスカウト陣のイケメン度に、さらに磨きがかかったように思いますが。

それはまぁええとして。

老いも若きも、野球選手ってのは常に「先の不安」に駆られて現役生活を送っておるようです。とは言え、このアンケート調査、回答を寄せた選手の平均年齢が書いてありますが、個人的に知りたいのんは、キャリア何年目の選手が、どの程度プロ野球生活を終えてからの不安を抱いているか。

高卒で入団3年目、21歳の選手と、大学から社会人を経て3年目27歳の選手とでは、考え方にも大きく差があろうし、同じ27歳でも、高卒9年目と大学から社会人を経て3年目は違うだろうし。

まぁ、高校野球の指導者への道が大きく開けたとは言え、まだまだ前途多難。同じ高等学校でも、私立と国公立では受け取り方も違うだろうし、道が出来た、とは言うものの、これだけは何年か経過せん事には、良い選択だったとも何とも言えません。ただ「門戸が開いた」ってだけだし。

実際、「教員資格を持たなくても野球の指導が出来るようになる」とは言うものの、私立高校では以前から「職業監督」みたいなのが半ば常態化してる。「甲子園大会」と言うそれこそ魔物みたいな大目標があるとは言え、これが今の学校教育、体育教育、特に部活動を狂わせてるような気もします。

そもそも、高校野球って「学校の部活動」の一環。高校野球ですべてを終える選手もいてる。そこに変に「勝利絶対至上主義」みたいなのんを持ち込んだ結果が、昨今の体罰問題だろうとも思うし。

ただ、現役生活を送りながらも「次」はしっかり考えないといかん、とも思います。大学を「出た」んじゃなく、しっかりと「卒業」したのであれば、それなりの免許等もとっておるだろう、とは思いますけどね。野球で大学位に行くのもいいけど「野球バカ」のまま卒業されても困るんだ。

東出輝裕が早大人間科学部の インターネット通信教育課程「eスクール」に合格した話ってのは2008年の秋の話。翌年春から「通ってる」として、4年で卒業出来るもんなのかどうかは分かりませんが、これも「プロ野球選手の次」を考えてのもの。考えてる選手は考えてるんですよね

メジャーリーグにいた頃の大家友和が、シーズンオフに立命館大学に通ってたのも然り、遡れば、元カープのゲイル・ホプキンスが、シーズンオフに広島大学医学部で講義を受けてたのも「セカンドキャリア」を考えてのこと。「異色の経歴」とよく言いますが、やろうと思ったら出来るんですよね。

オフに、いろんな所で球団主導の「野球教室」という営業活動をするのも良かろうとは思う。けど、自主トレもあろうけど、11月の秋季キャンプが終わってから2月1日のキャンプインまでは基本オフシーズン、つまりは選手個人が好きに使っていい時間なんだから、不安なら考えんと。


あとは、地味にコネクションつくりでしょうか。

先日、元楽天イーグルスと言うよりも元・ファイターズの稲田直人(印象度の問題)が、STV札幌テレビ放送およびラヂヲのスポーツキャスター兼解説者に、と言う話が流れてきました。現役引退直後は、楽天イーグルスの球団職員に、という話もあったそうですが、今年になって決まったそうで。

彼のキャラクター云々もあるかと思いますが、それに惚れ込んだ人が、STVへの口利きをした、というところかな。詳しいことは分かりませんが、長らく北海道で培ったものが生きた、てな感じ。

さらには、先輩後輩の関係も大事にせんと。

2009年にカープから戦力外通告を受けた某選手。のちに、明らかに東出輝裕か梵英心の紹介かと思いますが、広島市内の鉄板焼き屋さんに就職。先ごろ、当初の3年契約を満了し円満退社。現在では関係各位に「独立開業に向けての挨拶回り」をしてるそうですが、これもまた大事な人間関係。

良い人間関係を構築しておけば、将来にも役立つだろうし(と言う表現は決して的確でないかもしれませんが)、どこからともなく「良い話」が舞い込んでくるかも知れない。当然、自分で探す努力も忘れてはいかん、とは思いますが。

闇雲に野球ばっかりやってるのもいいですが、オフの時くらいは、バーベルを持ち上げながらも、「プロ野球選手が終わったあと」を考えてみるのもいいんではないでしょうか。

一番いいのは「野球で名を上げる」のがいいんでしょうけどね。


私も、曲がりなりにも転職経験者なので、人ごとじゃあございませんが。

そう言えばプロ野球選手って「家業を継ぐから引退します」と言う選手があまりいてないような気がしますが気のせいでしょうか。「引退した後に、家業を継いだ」選手はいてますけどね。


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2013.01.29 / Top↑
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