いつの間にかかは分かりませんが、この時期のスポーツ新聞の報道でもよく見られる「○○、今季はどーたら」的な記事に反応しなくなりました。

今季はどーたら、と言うたところで、その通りに出来んのは丸分かりなのであって、その「どーたら」がきちんと出来ておるんなら、毎年毎年ドツボにはまったような成績にはならんのであって。

さらには「頑張ってくださーい」みたいなネタも書きたくないし。そんな歳でもないし(笑)。

しかしながら、これくらいの立場の人の言葉ともなると、何かと気になるわけでして。



松田オーナー初CSへ開幕ダッシュ厳命 デイリースポーツ

広島の松田元オーナー(61)が15日、シーズンのスタートダッシュを厳命した。22年ぶりの優勝や初のCS進出のためには、“先行逃げ切り策”しかないと断言。開幕からの9試合を6勝3敗で乗り切り、6月中旬までには貯金を「10」にすることをノルマに設定した。

昨年は開幕から9戦で6勝2敗1分けとしながら6月中旬には借金10前後をさまよった。その後の快進撃で借金返済したが、9月に大失速。その教訓を生かし「(優勝争いの)経験がないから競り合うと負ける。早いうちに下位に差をつけないといけない」と先行逃げ切りの重要性を説いた。

ダッシュに成功すれば営業的にも大きい。4月は本拠地で巨人や阪神などを相手に15試合を開催するが、チームが強ければ観客増加は確実。すでに営業部門にも「4月に向かって盛り上げていこう」と、球団総出でバックアップする方針だ。

カギとなるのは新外国人のルイスだという。「(貯金量産のためにも)躍動感ある勝ち方をしてもらいたい。そのためにもルイスに期待している」。松田オーナーの青写真通りに野村鯉が勝ち進めば、最高のゴールが待っているはずだ。



ええ、毎年スタートダッシュには成功してるようには見えますよ。

けど、問題は、その「貯金量産」をする為の戦い方を本当に出来てるか、って話。

ちょっと良かったら、その選手ばっかり集中的に起用。その選手が疲れてこようが何しようが「やってもらわないと困る」と言わんばかりに毎日毎日登板。調子がいい時がそれこそ「貯金」ならば、悪くなっても起用し続けるのは「貯金を食い潰してる」ことにならないか。

調子がいい選手が落ちてきました。けど「そのうち良くなる」と思って出し続けてても、悪くなる一方でした。どうしようもなくなって一旦休ませても、もう元に戻りませんでした。

青木高広や高橋建でいい加減懲りてもらわないと困るんですけどね。

6月中旬までに貯金10、ですか。

まぁ目標としてはイイかも知れませんが、その後はどうするの?て話。「5割を維持できれば」とか安易に考えてるんだろうけど、それが出来ればこれだけ長いこと低迷せんって。

どこをどう見て「先行逃げ切り」と言う考えに至ったのかは分からない。ただ、ここ暫くの両リーグのペナントレースを見てると、決して「先行しようとも逃げ切った」わけではない。現に逃げきれなかったチームもある。昨年のドラゴンズ、一昨年のスワローズしかり。

むしろ、シーズン当初は試行錯誤したほうがいい。オープン戦で選手個々の調整は出来ようとも、それがそのままそのシーズンのチーム力には当てはまらない。ペナントレースに突入して初めて、そのシーズンの戦い方を改めて模索する。それが嵌ったチームはシーズン途中からグンと伸びる。

カープにはそれが出来ないんだ。

シーズンのだいだい5月くらいに首位に立つ。それはそれで良い事、だとは思うけど、そこからの試行錯誤がない。ちょっと「暗中」に入ってしまったら模索模索の毎日で一向に出て来れなくなる。

主力選手が調子のいい時は、上位快走って事になるけど、その間に「次」を作っておかないのがダメなところ。常に「サブ」となる選手を用意しておかんから、毎年毎年シーズン中盤になって中だるみが出る、そして順位を落とす、そしてそこから全く上向かなくなる。

昨年なんか、もっと早く菊池涼介やら安部友裕を使っておけば、と言う思いに駆られる。

「主力を適度に休ませる」事も必要なんですよ。調子が良いからといって使い続けてても、いずれは疲れが出る。けどそれでも使い続けて結果、数字を落としてしまう。数字を落としたところに、次の選手を持ってくるのはいいけど、使い勝手がわからないまま使って「ダメ」の烙印。

今までのカープってこれの繰り返しだった。年間通して数字を残せる選手なんかそうそういてない。未だにカープの中には「出続けておれば何とかなる」と言う、衣笠祥雄的考えがのさばってる。その証拠が昨年の梵英心の大ブレーキ、ですよ。「休ませてください」と言えばいいものを、自分で無駄に引っ張って結果、チームの足すら引っ張ってしまった。

そこさえ良ければ後はどうにかなる、みたいな玉砕精神もよかろうけど、それではダメなんだ。出すところは出す、引くところは引く。これを明確にせん限り、絶対にチーム成績は上向かない。

「俺の屍を越えてゆけ」と、誰が言ったかは知らんけど、カープのシーズン終盤って、言わば「屍しか残ってない」状態なんだ。もっと言えば、チーム自体が屍になってる状態で「若手起用」に切り替えても、チーム成績に何の影響も与えられないんだ。

最初の方に「試行錯誤」て書きましたが、いろんな選手を使っていくことが「試行錯誤」ですよ。使いながら交代させながら、そのシーズンのその選手の「肝心なところでの」起用法を考える。それを学習し、チーム力として「貯金」しておかないと、シーズン中盤~終盤の優勝争いに使えない。


ぶっちゃけ、クライマックスシリーズ争いなんか、優勝がなくなったチームの慰めにしか過ぎない。と言うのは言い過ぎだけど、シーズンが始まる前から「ねらえCS」では先がが思いやられる。


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2013.01.18 / Top↑
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