一昨年分
昨年分


もういいかな、もういいかな、と思いながらも、3年連続となりました。


東日本大震災以来、月命日(実際そうなんですが)でもある11日になると「震災の記憶がどーたらこーたら」みたいな記事が新聞の社会面を飾ります。飾りますって表現はおかしいな。

けど、言うたら悪いけど、いくらグチグチ語ろうが、亡くなった人は帰ってこないんだ。

NHKでも、わざわざ歌まで作って番組の合間にちまちまと流してたりするけど、あの歌って「忘れてはいけない」とは言うけども、無駄に思い起こさせてしまう気がするんですがいかがでしょう。

もっとも、地震という自然災害に、原子力発電所の事故が重なり、さらには「津波」という不測の事態が重なっているという状態ゆえ、規模としては東日本大震災の方が明らかに「上」ではあります。


しかしながら、自然災害で人を亡くしてしまった、と言う事実に関しては同じなわけでして。

毎年のようにこの時期になると、まるで忘れていたかのように「今年もこの時期か近づいてまいりました。」と、まるっきり年中行事のような報道が、わらわらと出てきます。喉元過ぎれば熱さを忘れる、じゃないですが、10年も経てばそんなもんなんかな。残念ですけどね。

阪神・淡路大震災や東日本大震災で、家族を亡くした人、仲間を失った人、愛する人を亡くしてしまった人、人生を狂わせた人、狂わないながらも、大きく方向転換を余儀なくされた人、人生の岐路に立たされた人、様々な人が世に残されました。

私は幸いにも、今はこうやって生かされていますが、それでも(やや大袈裟ではありますが)人の見方、人生の見方が大きく変わりました。決して悲観的にはなってませんが。

いろんな所で「がんばろう日本」を目にすることが多いです。そして、それに便乗するかのように、なんの復興計画もままなってないのに「日本の不幸をアピールすべく、東京オリンピック」になってます。実際の被害は宮城県や岩手県、福島県なのに、何で東京なのか、は分かりません。

2020年といえば7年後。そらぁぶっちゃけ、空き地一つ、廃工場ひとつでも、7年経てば「街」になるだろうし、地上を走っていた電車も高架線を走るようにもなりますっての。


いわゆる「地質学者」と呼ばれる人たちも、あちこちほじくり返して「ここは活断層か?こっちは活断層か?」みたいな論争を繰り広げてる。まるで徳川埋蔵金を掘り当てようとしようるようなモノ。

こんなのが一番不安を煽ってるようにも思えますよ。日本国中、古くからこれだけいろんな所で地震が起こっている以上、活断層ひとつ見つけたところで、何の足しにもなりませんよ。

「活断層の上に原発が!」シランがな今更遅いって。しかもそれが、活断層だそうじゃないって論争まで始まってる。そんなんよりも、その会議が終わってから車ではねられて死ぬ可能性の方が高いんだ。ぶっちゃけ、トンネルが崩れるという、有り得ない「人災」すら起こるご時世ですよ。

そんな無駄な論争をするくらいなら、それこそ代替エネルギーを考えたほうがいいんじゃないか。太陽光発電を推進する予算を計上したほうがいいんじゃないか。


けど、そんな「見た目の復興」よりも肝心なのは、人の心。

まだまだ、生まれ育った町に帰れないまま、不安と戦いながら生活している人もおられます。避難生活でありながらも「○○町」と名乗ってたりするのも、その町への愛着の表れ。そんな人を置き去りにしてまで「日本は復興しました!」オリンピックを東京に!」なんざちゃんちゃらおかP。

避難されている自治体のみなさんが、地元に帰って、以前と同じように生活を営めるようなって初めて、そして、冷静に当時の様子を後世に伝えることが出来るようになって、初めて「復興しました」と全世界に打って出れるんじゃないかとも思いますよ。


そもそも、降って湧いたように「原発反対」と強硬に唱える者がワラワラと湧いて出てきた。たった一発の事故のせいで、と言う表現が正確かどうかは分からんけど、それだけで「全部の原発を即刻停止せよ」と叫んでまわる。そんなあなたのご自宅は、太陽光発電ですか、と聞いてみたいもんですが。

それこそ、コンピューターゲームのリセットボタンじゃないんだから、ボタンを押しました、はいおしまい。というわけには行かん。代替エネルギーという言葉がありますが、それに徐々に切り替えない限り、いきなりの方針転換はすごく難しい。電車の高架化事業ですら、電車を走らせながらやるし。


この辺りの、足並みの揃わなさを見る限り「日本は本当に阪神・淡路大震災、東日本大震災から『完全復興』出来るんだろうか」とすら思います。もしかしたら復興出来んかも知れません。

「復興した」と言える基準がどこかは分かりません。もしかしたら「がんばろう:」と誰もが言わなくなったその時が「完全復興」なのかも、とすら思います。難しい話ですな。

一時の情に流されることなく、一つ一つ改善していくことが、近道かとも思います。急に「あれをやろう、これをなくそう」と思ってもまず出来るこっちゃない。

まず、当たり前に生活出来る人間が、当たり前に生活すること。これが最大の近道なのかも。


頑張れ頑張れ、と言うて回るのはバカでも出来ます。けど、心底頑張れない人もまだいます。


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2013.01.17 / Top↑
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