せっかくの三本だてなので、全部アレします(笑)。

来るべき2013年シーズンは「投手コーチ」が交代した、のもひとつの見所かと思いますが、若い人ならまだしも、さらに年配のコーチになってしまった、と言うそれこそ「危惧」があります。

これに関しては打撃コーチにも言えますが、長々とコーチをやっていたにも関わらず、何の結果も出せなかった、と言う事を考えると、実績のある若いコーチが少ない事ももあろうかと思います。

ただ、一からの育成とはまた別の話、かも知れませんが。



【新コーチに聞く】<下> 中国新聞2012年12月25日
古沢憲司 投手 制球力高め持ち味発揮

――(略)日本球界は13年ぶりの復帰ですね。投手陣の印象は。

若い投手が力をつけている。今季は数字にも表れた。だが本当に投手力が上がったと言えるのは2、3年結果を出し続けてから。先発、中継ぎ、抑えを確立できれば強い。うちでいえば今村、ミコライオの前に、力のある投手を何人か変えられるかが大事になる。

――秋季キャンプで最も力を入れたことは。

外角低めへの制球力だ。投球の基本だからね。最低でも直球10球のうち6急は投げられないと、1軍レベルではない。ブルペンで投げられても、試合では投げられない投手もいた。請求は体で覚えるしかないので、毎日ブルペンに入れといった。春季キャプでも、それは継続する。

――左投手が伸び悩んでいますが。

特に先発が足りない。齋藤、中村恭、戸田。誰でもいいから出てきてほしい。右の福井も含め、いいものを持っているのに試合で力を出し切れないのは、制球力がないからだ。持ち味を生かす根本には制球力がある。自分も現役時代は苦労したけどね。

――マウンドでの心構えを厳しく指導したと聞いています。

気持ちで負けたら終わり。ブルペンでワンバウンドを投げた徒手が捕手に謝っていたが、それはやめろと言った。マウンドで隙を見せたらいかん。自信を持って投げてくれないと。結果を恐れて野球をやってもしょうがない。これからも、言いたいことは言っていく。



外部からの投手コーチ、と言う事で、ある程度の評価をしてはみましたが。こうやってインタビューを読んでると、あまり進歩がないなぁ、などとも思ったり。ピッチャーに対しての考え方は、それこそ分業制によって大きく変わっては来ていますが、いきなり1970年代に戻ったような。

どの解説者、どのコーチも、まるっきり取り憑かれたかのごとく「ガイカクヒクメ~、ガイカクヒクメ」とは言います。キャッチャーによってはそれこそ「外角低め一辺倒」のリードする人もいます。

けど、その外角低めを決めるために、そこまでのプロセスというか、ピッチングの組み立ても必要ですよ。10のうち6、とも言いますが、その6を生かす為には、内角高めに「脅し」をかけることも必要。確かにチーム防御率は上がったけど、この辺の「脅し」がないと驚異には感じられません。

内角にしっかり投げられるようになって、初めて外角だと思うんですよ。


それと困ったのが「誰てもいいから出てきて『欲しい』」発言。

誰でもいいから、はちょっと言いすぎかも知れんなぁ。その「誰でも」を作るために招聘されたんだからね。その「誰」に対して、どれだけ「その他」が対抗心を燃やすか、なのであってね。

あと「足りない」は言い訳に過ぎない。これは監督にも言えることだけど。

そらぁ、みんながみんな10勝投手になれば、それはそれでええことだとは思うけど、力が足りんな、と感じるのであれば、一定期間我慢して使うことも必要ですよ。3~4試合でも。

ローテーションの「軸になるピッチャーは数人いてもいい。今シーズンなら前田健太、バリントン、野村祐輔、大竹寛かな。この4人を軸に、あとはそれこそ、由宇カープと頻繁に入れ替えてもいい。

前記の4人がダメでも、ということを考えて、由宇カープでもローテーションは固定したほうがいいし。14~15勝てるピッチャーが簡単に出てくる環境ならいいけど、そうもいかない。ならば、4~6勝出来そうなのをたくさん揃えておくのも、ひとつの作戦としてもいいはず。

これは野手にも言えることだけど、ファームで数字を残して出場選手登録されたとしても、それをそのまま出すのは非常に難しい、ましてや1試合やそこらで「全部出せ」てのは無理難題。試合開始時間から、対戦するバッター、受けてもらうキャッチャー、何もかも違うんだから。

ただこれを貫き通すには、古沢憲司コーチ、さらには野村謙二郎監督の「我慢」が必要ですよ。

選手を信頼してやることも必要ですよ。精神的な面がどうのこうの言うけども、これまで1試合先発しただけで出場選手登録抹消と言うのは1回や2回じゃないですから。選手が力を発揮する前に、勝手に監督が見切りをつけてしまってるきらいがある、これを是正せぬことには、活性化もありえない。

よく、チーム内の活性化だの、競争だの言うけど、現実的に数字でもっともっと競争さすべき。「あいつがプロ初勝鯉を上げた。ならば俺も」と言う環境づくりをするのが首脳陣の仕事ですよ。


制球力の前に、すべきことは山ほどある。ピッチングと同じで「外角一辺倒」に偏っていては、再び投手陣の崩壊を招きかねない。それこそ「全体の底上げ」にはなりませんよ。


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2013.01.04 / Top↑
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