なーにが「続」だ、って話ですが(笑)。前の記事の続きみたいなのをダラダラ書こうと思ってたら、中国新聞にこんな記事がありまして。しかも「地域ニュース」に、ですよ奥さん(誰)。



「指導者やるならカープ」 中国新聞

今季限りで引退した元阪神の金本知憲さん(44)が27日、東京・内幸町の日本記者クラブで講演し、「(将来)もし指導者をやらせていただけるならカープ」と明言した。

来季は解説者を務める。「指導者になるとしたら阪神か古巣の広島か」と聞かれ、「まだ将来のことは考えていない」と苦笑い。それでも「やりやすいのはカープ。11年間育ててもらったし、選手の教育方針も一本化され、野球の古き良き時代の良き部分が残っている」と述べた。

解説者として広島の戦力も分析。「ドラフト制度が変わり、いい素材が入っていて練習も豊富。近いうちに間違いなく優勝争いをするチームになる」と予想した。



まーいろいろと戦力分析をしてくれるのんはありがたいですが、その通りに行かんままに20年経過してるんで困ってます。何とかしてください、と言いたいところではありますが。

これは賛否両論真っ二つになりそうですな。

トレーニングコーチなんか面白いとは何回か書きました。金本知憲の言う「指導者」がどこを指すのか。コーチなのか監督なのか、この辺が不可解といえば不可解。この記者会見の全部を見ないと分からんでしょ。質問の前後関係もあろうし、どう言う話の流れで「指導者」と言うことになったのか。

ただ、タイガースに関しては、金本知憲は見限ってるような気もせんでもないですねぇ。「カープには野球の古き良き時代の良き部分が残っている」と言うてるけど、逆に言えばタイガースには「良き部分」がない、って事なんじゃないかな。

具体的に「良き部分」がどのことを言うてるんかは、金本知憲本人に聞かんと分からんけど、カープで11年、タイガースで10年もおれば、それぞれを比較しやすいんだろうな。ただ、「叩き上げ選手」として在籍してたカープと「主力選手」として活躍してたタイガースとでは、見方も違うだろうけど。


カープファンの皆さんの中にも「いる」「いらね」は当然あろうし、タイガースファンの皆さんの中でも「いる」「いらね」はあると思います。タイガースからしたら言わば「外様」だし。

とは言え、昔のタイガースはその「外様」をも取り込むのが上手だったように思うんですけどね。長崎慶一、福間納、弘田澄男、山川猛、笠間雄二等々。もっともこの当時はほとんど、本当に必要な戦力だけを、トレード等で獲得する、と言う手段しかなかったように思いますが。


金本知憲に関してはどうなんだろう。

フリーエージェントでの移籍の仕方は同情すべきものがありましたよ。フリーエージェント移籍は何があろうがどうであろうが一切認めない、みたいな。本人が「1000万円減でいいから、100万円でいいから再契約金を」つまりは実質900万円減の年俸を提示しているのにも関わらず、ですよ。

その後、カープからは何人かが、フリーエージェント宣言するか否か、でギリギリまで報道合戦があった挙句、誰ひとりとして「宣言残留」はしてない。良い事なのか悪い事なのかは分からんけど、これが結局「フリーエージェント交渉下手として、内川聖一相手に発揮されてる。挙げ句の果てに「うちはフリーエージェント選手は獲らない」。もうアホかと馬鹿かと、の世界。

金本知憲ときちんと交渉せんかった時点で、完全に時代に乗り遅れてしまった。12球団統一で、いろいろ思うところはあるものの、試行錯誤しながら認めた、決めたんだからもっとうまく使わないと。「金はないけど知恵はある」とまで言われたカープではあるけど、いつの間にか「金も『出さない』わ、知恵も『も絞らない』わ」になってしまってる。その犠牲者が金本知憲かも、とすら思います。

広島に帰ってくる意志があるんなら、帰って来ていいとは思います。タイガースに行って「金本賞」発言に見られるように「毒」を覚えてきたようではあるけど、その「毒」が今のカープには必要ですよ。

毒と言うか、ちょっと口には合いそうにないもの。「良薬は口に苦し」と言いますが、甘い汁を吸うばかりではなく、たまには劇物が欲しいんですよ。特に「阪神タイガース」と言う、今のカープとは真逆の立ち位置にあるチームにいた人ですからね。そこから幾許かの「毒」を撒き散らして頂きたい。

選手の名前の入った幟に、ウ○コの絵を描くような下らない毒は要りませんが。


あとは「あのオッサン」の度量次第、かな。

経緯はどうあれ、出て行った選手を嫌う傾向は、広島という土地柄、今でも少なからずあると思います。そんな中へ敢えて「出戻ってもいい」と言うか「やらせていただけるなら」と言う姿勢で来る「毒を含んでる可能性のある人間」を、あのオッサンが受け入れる心の広さがあるかどうか、だけですよ。

チームの上から下まで、安穏とし過ぎと言うか、緩すぎるんですよ。あのオッサンは「ヌルイんじゃ」とえらく怒ってた事がありますが、そらぁ一番上の人間がヌルイんだから、組織全体がヌルくなってもなってもしゃあない。その最たる例が、試合中にポケーッとベンチの端に座ってるあの人ですよ。

カープを広島に置いて、皆と同じようにコンコースをウロウロして、それだけで満足して、Tシャツばっかり売ってポケーッとしてるだけでは、いつまで経ってもカープは強くならないよ。


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2012.12.28 / Top↑
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