鉄人「弱い心」との闘い 引退模様 阪神・金本知憲 日本経済新聞

今年も一時代を築いたアスリートたちが現役生活に別れを告げた。胸の内にあるのは達成感か寂しさか、次の夢への意欲か。それぞれの引退模様をつづった。

剛の4番打者の印象が強いのは金本知憲(44)の気概ゆえだろう。「チームで一番打てる打者として振り遅れるわけにはいかない。ぶざまな三振はできない」。心酔した虎党が口にする「アニキ」という呼び名は敬称の響きを含んでいた。

■本塁打、どれも本物の一発

激烈な筋力トレーニングと、試合後も体にむち打っての素振り。強い心があってこその鍛錬と思いきや、根は「弱く、すぐ諦める」とか。「だから自分で戒めてきた」

鋼の体で放った本塁打は歴代10位の476本。左打者に不利な浜風が吹き、右中間と左中間が深い甲子園が本拠の阪神では10年間に232本打った。

ラッキーゾーンがあった時代と違い、どれもが本物の一発だった。それでも「もっとバットを振っておけば」と悔やむ。「本当に死ぬぐらいの覚悟をもってやればできたんじゃないか」

■メジャーも一目、誘いは断る

広島時代の2000年に「打率3割、30本塁打、30盗塁」も達成した万能スラッガーには米大リーグも一目置いた。「全く新聞に出ないようにした」ため表沙汰にならなかった事実として、金本は過去に複数の球団から入団の条件提示を受けたことを明かす。もっとも、打診は全て断った。

理由は「単純にご飯が合わない。移動が厳しそうで練習環境も違う。そこで自分のパフォーマンスを出すのは厳しいと思った」。よほどの覚悟で渡米したはずが、挫折すると簡単に日本に舞い戻るご都合主義者にはないリアリズム。プロ入り当初にまだ珍しかった筋力トレーニングを導入したのは30代後半での活躍も見据えてのことだった。確かな座標軸を持っていた。

(長いので省略)



怪我はきちんと治療すべきか、そうでないか。彼のここ3年の成績、と言うか活躍っぷりを見てると余計にそう思います。誰だろうね。連続試合出場をやってみろって言い出したバカヤロウは(笑)。

以前から何度も書いてます。今シーズンには梵英心についても書きました。

怪我はちゃんと治そう。まずはそれですよ。通常の生活を送ってても、捻挫したりしただけでも、片足に負担がかかって、満足に歩けなくなったりする。ましてや体が資本のスポーツ選手。

歯が痛かったらモノも噛めんようになるし、食事も満足に取れなくなる。そうなれば力も出せなくなるし、歯痛で注意力散漫にもなる。「五臓六腑」とはよく言うけど、みな「体の一部」ですから繋がってるんですよ。だからひとつダメになると、全身に影響が来る。来ないわけがない。

思いつくまま、私の経験で「歯痛」を例インしましたがただの歯痛だけでも大事になりかねないのに、大怪我で箸すら満足に持てない、ような状況では、野球の試合云々以前の問題ですよ。

プロ野球選手ってのは、まず勝つことが先決であるけども、その前に自身のプレイを見てもらうのも商売。そのプレイが満足に出来ないのに、連続試合出場と言うごくつまらない数字を追いかける為に、怪我を押して出場「させた」タイガース首脳陣も叱責されてしかるべき。

確かに監督やコーチは、選手を試合に出場させて、成績を残せるような環境を作らせるのが仕事、ではあるけども、満足にパフォーマンスを発揮出来ないような選手を、無理やり試合に出場させているようでは、周囲の士気も下がるだろうし、見てる方も「ええ加減にさらせ」となる。

選手は「行けるか?」と聞かれたら「行けます」て言うに決まってる。その事はどの監督やコーチも重々承知のはずなんだけど、やっぱり「アニキ」の営業面の問題だろうな。

球場に足を運ぶ人って、チーム云々もあろうけど、野球が好きな人が多い。この選手のあんなプレイが見たいとかがあるはず。金本知憲にもいろんな面で期待をしてた人が多いとは思うけど、晩年のあの守備は本気で「カネカエセ」と言われても仕方のないプレイも多かった。

「出れます」「行けます」と言う勇気も必要とは思うけど、「ダメです」と言う覚悟も必要ですよ。ぶっちゃけ、動かせないものを無理やり動かしてるんだから、どっかに無理が来るはずだ。

鍛えに鍛え抜いた体だから、そう言うのが見えなんだだけで、現役を退いた今オフ以降、どっかにガタが来るかも知れない。来年早々に手術をするそうだけど、仮に右肩が「完治」したとしても、それまで見えなかった「右肩をかばってた所」の怪我が出てこないとも限らない。それこそもう出てるかも。

それこそ、肩を痛めてたら、走る時に満足に腕を振れない。。それが足の運びにも影響したりする。右肩を手術、治療もいいけど、もう一度体のバランスを整えることから始めるくらいになったりするのかな。リハビリにどれくらいかかるか分からんけど、連続試合出場を捨てて、手術に踏み切ってたら、まだ来年も現役だったんじゃないかな、とも思います。

ただ、筋力トレーニングが全て、みたいな記事の内容だけど、ぶっちゃけ金本知憲のやってた筋トレって、本当に是部が全部、野球のプレイに繋がったものだったのかな、とも考えたりします。

余計なところに余計な筋肉がついて、それが邪魔をすることによって、負傷箇所に負担をかけてしまったのかな、とも思ったり。筋トレで野球選手が務まるのなら、プロレスラーはみんな大選手になれますよ。ハンマー投げの室伏広治選手が、無茶苦茶なフォームで131km/h出してましたが(笑)。

あれも、本人は「ちゃんと投げてる」つもりなんでしょうけどね。やっぱり硬球を投げる用の体つきになってないから、じゃなかろうかな。まぁトレーニングの専門家じゃないからアレですが。

とにかく、トレーニングにはいろんな逸話がある金本知憲ではありますが、以前も少し触れましたが、どっかで「トレーニングコーチ」でもやらんかな。それこそ「鍛える」のは別にして「怪我をしない体作りのために」みたいな。○ビン山崎氏の所に行って失敗した清原和博の例もあることだし。


「評論家として再出発」もいいけど、どっかのコーチみたいにまずは「リハビリ担当評論家」か。


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2012.12.27 / Top↑
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