あまりにも突然の事なのでちょっとびっくりしてはいますが。

井生が引退、スコアラーに 中国新聞
広島の井生崇光外野手(31)が5日、球団に現役引退を申し入れ、了承された。「選手としての自分に見切りをつけた」と14年の選手生活に幕を引き、今後は球団に残ってスコアラーを務める。
井生は同日、マツダスタジアムを訪れて鈴木清明球団本部長に意思を伝えた。今季は1軍出場なし。「2軍での出番も減り続け、どこかで区切りをつけたい思いがあった」。ドラフト会議で右打ち野手5人の加入も決まり、決意を固めた。
1999年に福岡・東筑高からドラフト2位で入団。内外野ともに守れる器用さを持ち味に、159試合で打率2割6分6厘、19打点。昨季はセ・リーグ野手で最も遅い13年目の初本塁打を放った。「つらいことの方が多かったけれど、やり尽くしたという思いはある」と晴れやかな表情を浮かべた。
(写真は3月9日マツダスタジアムにて)
井生崇光のコメント(球団公式より)
選手としての自分に見切りをつけました。
若い選手が入って来て、いずれはこうなる事なので自分で決断しました。選手としての一番の思い出は、昨年の初ホームラン、初猛打賞、ビジターでしたが初のお立ち台です。
こんな僕でも応援してくれたファンの方々、支えてくれた周りの方々のおかげでここまでやってこれたと思います。本当にありがとうございました。
今後はスコアラーとしてチームの一員となり、球団を支えていきたいと思います。
一軍での「神」が前田智徳なら、由宇カープの「神」は彼でした。スターティングメンバーで出場することもあまりなく、代打での登場が非常に多かった今シーズン。それでも「○○に代わりまして、バッター・井生」の場内アナウンスがあると、誰よりも大きな声援が飛んでました。
由宇カープの試合を見に行ったら、絶対にいた人、ですよね。大きな怪我をするわけでもなく、いつも当たり前のように、若い選手と同じような練習メニューを、本当に黙々とこなしてた。

彼に関しての、今シーズン印象に残った画像を靴か並べてみましたが。
由宇練習場で、試合前練習が終わったら、皆と一緒に用具を撤収し、試合開始直前のコーチの指示もちゃんと聞いている。バッティング練習中は若い選手にトスをあげ、いざ自分のバッティング練習にもなると、若手でもやらないようなことを平気でやってのける、と言うかごく当たり前にやってる。
高校卒業で入団して10年も経てば中堅扱い、30も過ぎれば「ベテラン」とまでいわれるような世界の中で、どこに行っても自分を弁えている、その姿勢に好感を持ってるファンの方も多かった筈。
そして今年、彼が由宇カープで放った24本のヒットのうち、印象的だったのが以下の2本。
6月17日、マツダスタジアムでの対バファローズ戦。バファローズ先発山田修義に8回までノーヒットに抑えられてきての、9回裏先頭の井生崇光の打席、聞いて頂ければ分かりますが「井生なら、井生崇光なら何とかしてくれるかも知れん」と言う期待感のこもった歓声。
7月26日、ナゴヤ球場での対ドラゴンズ戦。今季1号ホームランが代打満塁ホームラン。結果的にはそうなってしまいましたが、現役最後のホームランが、代打満塁ホームランと言う人もそうそういてないんじゃないかな、とは思います。一軍では地味だったのに、最後の最後が何ともド派手(笑)。
ちなみにピッチャーは久本祐一です。
思うに、彼が一軍でほとんど実績を残してないにも拘らず、ここまで現役を続けてこれたのは、将来的には「指導者」を見据えてのものじゃないかな、と考えています。
同期のドラフト1位、東出君が、ゆくゆく高校野球の指導者になるべく早稲田大学人間科学部の通信教育課程「eスクール」に合格したのは2008年。その後どうなっているのかが全く音沙汰がないので分かりませんが、いずれはプロ球界から離れることを考えているのは事実。
ドラフト1位ゆえ、確約とは言えんまでも、将来的に「道」を用意されているであろう立場の選手が、球界を離れることを考えている以上、お鉢が回ってくるのはドラフト2位の選手でしょう。
OBコーチが云々、と言う話にもなりますが、それは「現役引退即コーチ就任」の道をたどる場合。これってなかなかうまくいかんのは、三軍降格になったあのコーチを見れば明白。チームに在籍しながら、ユニフォームを脱いで、一旦別の角度から野球を見るのもいいんじゃないかな、とも思います。
最近ではドラゴンズの近藤真市コーチが、打撃投手兼スコアラーを経験されてます。カープでも、玉木朋孝コーチがバファローズで引退後、カープで長らくスコアラーをなさってました。
「外から野球を見る」と言えば、テレビ。ラヂオの解説者になるのが一番いいとは思いますが、解説者は近年、削減気味になっています。そのことを考えたら、チームから一歩引いた立場で、自分のチーム、また相手チームを「観察」出来る立場ってのはええことじゃないかと思います。
さらには、一番右の画像なんか、試合前練習にやるこっちゃない。それでも内田監督がこういう事を彼に施すってのは、彼のバッティング技術がどうこうじゃなく、こういう指導をすればこう言う効果が得られる、みたいな「指導者になるための指導のヒントを与えてた」じゃないか、とすら思えます。
そう言えばカープ歴代の背番号ゼロ(初代:長嶋清幸、二代目:高信二、三代目:木村拓也)は、みんな最終的には最終所属チームでコーチをやってます。彼もそうなればいいな。
これから歩みゆく人生に幸多かれ。スコアラーとしての「暗躍」を期待しております。
現役最後の打席は空振り三振でした。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。

広島の井生崇光外野手(31)が5日、球団に現役引退を申し入れ、了承された。「選手としての自分に見切りをつけた」と14年の選手生活に幕を引き、今後は球団に残ってスコアラーを務める。
井生は同日、マツダスタジアムを訪れて鈴木清明球団本部長に意思を伝えた。今季は1軍出場なし。「2軍での出番も減り続け、どこかで区切りをつけたい思いがあった」。ドラフト会議で右打ち野手5人の加入も決まり、決意を固めた。
1999年に福岡・東筑高からドラフト2位で入団。内外野ともに守れる器用さを持ち味に、159試合で打率2割6分6厘、19打点。昨季はセ・リーグ野手で最も遅い13年目の初本塁打を放った。「つらいことの方が多かったけれど、やり尽くしたという思いはある」と晴れやかな表情を浮かべた。
(写真は3月9日マツダスタジアムにて)
井生崇光のコメント(球団公式より)
選手としての自分に見切りをつけました。
若い選手が入って来て、いずれはこうなる事なので自分で決断しました。選手としての一番の思い出は、昨年の初ホームラン、初猛打賞、ビジターでしたが初のお立ち台です。
こんな僕でも応援してくれたファンの方々、支えてくれた周りの方々のおかげでここまでやってこれたと思います。本当にありがとうございました。
今後はスコアラーとしてチームの一員となり、球団を支えていきたいと思います。
一軍での「神」が前田智徳なら、由宇カープの「神」は彼でした。スターティングメンバーで出場することもあまりなく、代打での登場が非常に多かった今シーズン。それでも「○○に代わりまして、バッター・井生」の場内アナウンスがあると、誰よりも大きな声援が飛んでました。
由宇カープの試合を見に行ったら、絶対にいた人、ですよね。大きな怪我をするわけでもなく、いつも当たり前のように、若い選手と同じような練習メニューを、本当に黙々とこなしてた。




彼に関しての、今シーズン印象に残った画像を靴か並べてみましたが。
由宇練習場で、試合前練習が終わったら、皆と一緒に用具を撤収し、試合開始直前のコーチの指示もちゃんと聞いている。バッティング練習中は若い選手にトスをあげ、いざ自分のバッティング練習にもなると、若手でもやらないようなことを平気でやってのける、と言うかごく当たり前にやってる。
高校卒業で入団して10年も経てば中堅扱い、30も過ぎれば「ベテラン」とまでいわれるような世界の中で、どこに行っても自分を弁えている、その姿勢に好感を持ってるファンの方も多かった筈。
そして今年、彼が由宇カープで放った24本のヒットのうち、印象的だったのが以下の2本。
6月17日、マツダスタジアムでの対バファローズ戦。バファローズ先発山田修義に8回までノーヒットに抑えられてきての、9回裏先頭の井生崇光の打席、聞いて頂ければ分かりますが「井生なら、井生崇光なら何とかしてくれるかも知れん」と言う期待感のこもった歓声。
7月26日、ナゴヤ球場での対ドラゴンズ戦。今季1号ホームランが代打満塁ホームラン。結果的にはそうなってしまいましたが、現役最後のホームランが、代打満塁ホームランと言う人もそうそういてないんじゃないかな、とは思います。一軍では地味だったのに、最後の最後が何ともド派手(笑)。
ちなみにピッチャーは久本祐一です。
思うに、彼が一軍でほとんど実績を残してないにも拘らず、ここまで現役を続けてこれたのは、将来的には「指導者」を見据えてのものじゃないかな、と考えています。
同期のドラフト1位、東出君が、ゆくゆく高校野球の指導者になるべく早稲田大学人間科学部の通信教育課程「eスクール」に合格したのは2008年。その後どうなっているのかが全く音沙汰がないので分かりませんが、いずれはプロ球界から離れることを考えているのは事実。
ドラフト1位ゆえ、確約とは言えんまでも、将来的に「道」を用意されているであろう立場の選手が、球界を離れることを考えている以上、お鉢が回ってくるのはドラフト2位の選手でしょう。
OBコーチが云々、と言う話にもなりますが、それは「現役引退即コーチ就任」の道をたどる場合。これってなかなかうまくいかんのは、三軍降格になったあのコーチを見れば明白。チームに在籍しながら、ユニフォームを脱いで、一旦別の角度から野球を見るのもいいんじゃないかな、とも思います。
最近ではドラゴンズの近藤真市コーチが、打撃投手兼スコアラーを経験されてます。カープでも、玉木朋孝コーチがバファローズで引退後、カープで長らくスコアラーをなさってました。
「外から野球を見る」と言えば、テレビ。ラヂオの解説者になるのが一番いいとは思いますが、解説者は近年、削減気味になっています。そのことを考えたら、チームから一歩引いた立場で、自分のチーム、また相手チームを「観察」出来る立場ってのはええことじゃないかと思います。
さらには、一番右の画像なんか、試合前練習にやるこっちゃない。それでも内田監督がこういう事を彼に施すってのは、彼のバッティング技術がどうこうじゃなく、こういう指導をすればこう言う効果が得られる、みたいな「指導者になるための指導のヒントを与えてた」じゃないか、とすら思えます。
そう言えばカープ歴代の背番号ゼロ(初代:長嶋清幸、二代目:高信二、三代目:木村拓也)は、みんな最終的には最終所属チームでコーチをやってます。彼もそうなればいいな。
これから歩みゆく人生に幸多かれ。スコアラーとしての「暗躍」を期待しております。
現役最後の打席は空振り三振でした。
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2012.11.06 / Top↑
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