毎月定期的に行われる行事を「月例」と言うあらば、毎年定期的に出される記事を「年例」と言うてもいいんじゃないかな、とも思います。まだ今年は具体的に接触はしてないみたいですが。



帰ってきて…今年も黒田にラブコール デイリースポーツ

FA選手と今季所属した球団による独占交渉期間が2日深夜に終わり、ヤンキースが黒田博樹投手(37)に1330万ドル(約10億6400万円)の1年契約を提示した。

黒田の古巣・広島は、今年も黒田獲得に意欲を示した。鈴木清明球団本部長(58)は3日、「帰ってきて欲しいという気持ちはある。選手枠は1枠空けているし、背番号15番もずっと空けてあるからね」と説明。ヤンキースの巨額オファーに対し、誠意の交渉で6年ぶりの復帰を促す構えだ。

今季は自己最多の16勝を挙げ、ますます進化するベテラン右腕は、若手投手陣が多い広島にとってのどから手が出るほど欲しい存在。鈴木本部長は「状況を見ながら連絡する。(帰国中に)球場が使える日も教えておくよ」と、近日中にもコンタクトを取る見込みだ。

昨季もドジャースとの独占交渉権が切れた直後、電話で獲得の意向を伝えた。だが「もう1年メジャーでやりたい」との返事を受けたため、獲得を断念。その時点で松田オーナーは、1年後も再び獲得オファーを出すことを明言していた。



関西のスポーツ紙では既に、ツインズ・西岡剛を獲得へみたいな見出しが踊りました。一部では「背番号7を用意」的なネタもありましたが、真偽のほどはいかに。しかし、こうやってメジャーリーグから溢れた選手を取り合う、と言うか、三顧の礼で迎える傾向って、いつ頃から始まったのかな。

NPBとMLBで「フリーエージェント」の考えた捉え方は明らかに違う。向こうは「手続き」とか「宣言」とか「権利行使」とかは全く関係ない。チームとの契約が終わった時点で、○年契約が終わった時点で「フリーエージェント」になる。これはNPBでもごく当たり前の事の筈。

しかしながら、1シーズンが終わると即、翌年の契約の話を始める。来季も戦力として考えているから交渉に入るんだけど、「それ以外」の選手は戦力外通告、いわゆる「自由(に、どことでも)契約(出来る選手)」になる。これが英訳されると「Free Agent」となる不思議。

まぁそれはそれとして

何かとアメリカ帰りの人は「バリバリのメジャーリーガー」では帰って来ない。何か知らんけどメジャーで満足な成績を残せず、3Aで何やってるか分からんような状態の人がほとんどですよ。

西岡剛だけでなく、同じように阪神タイガースや中日ドラゴンズが興味を示してる、もしくは調査中の五十嵐亮太にしても、福留孝介にしてもそう。オファーを出すんにしろそうでないにしろ、MLBでダメだった人材をほじくり返してるから、いつまでもアメリカコンプレックスが抜けんのですよ。

ましてや、前所属球団に戻って来るって、愚の骨頂としか言い様がない。

かつて横井庄一さんが「恥ずかしながら帰って参りました」と言う名言を残して日本に帰国しました。今年の1月に、ドラゴンズ川上憲伸がドラゴンズに復帰するにあたり、このまんまのタイトルでネタを書きましたが、ほんと、実績も満足に残せぬままに帰ってくる選手は、腹をくくって帰って来るべき。

ポスティング、フリーエージェント宣言等「出て行き方」は多種多様になりました。最近はドラフト会議を回避してMLBい行こうとする選手、またMLBからスカウトを受けた選手もいます。

後者はルールの不備等、考えねばいかんとは思いますが、前者はもっと「帰国」に対して真剣に考えたほうがいい。声をかける方もかける方だし、帰ってくる方も帰ってくる方、ですよ。

それに加えて

この時期になったらよく、トレードとかでそのチームを出て行った、もしくは出ざるを得なくなった選手が、引退や戦力外通告を受けた、みたいな報道が出た時に、やたらめったら「復帰」を要望する声が出てくるのは何でだろう。これは何年経っても分からないし、理解出来ない。

今シーズン限りで、スワローズ福地寿樹が現役を引退し、二軍外野守備走塁コーチに、そしてイーグルス佐竹健太が戦力外通告を受け、マリーンズ高橋慶彦二軍監督の退団が決まりました。金本知憲に関しては以前「こう言うのんどう」みたいな形で書かせて頂きましたが、あくまで仮定の話。

ただ闇雲に「あれもこれも帰ってこい」では、中日ドラゴンズの「ジョイナス」と何ら変わりません。

そのドラゴンズですら、徐々にではありますが、シーズン当初とは明らかに違うチーム作りをしましたよ。そそ挙句にベテラン選手に対しての「引退意識調査」。この手法が正解なのかどうかは分かりませんが、チームを前に進めよう、と言う方策の現れ、だと思います。

日本にしろ米国にしろ、球団から「出される」と言う事はすなわち「いらない」と言う事なのであって、そんな選手を獲得したところで満足に活躍出来ないのは明白。言うたら悪いですが、元メジャーリーガーをいっぺんに2人獲得したイーグルスなんかいい例ですよ。皆劣化して帰ってきてる。

獲得したいのであれば、本気で掛かるべき。

一部では黒田博樹に1330万ドルの大金でオファーが来ているらしい。最終的にはどこに行くかは分からんけど、枠を一つ空けているだの、背番号15を空けて待っているだのの「誠意」だけでは黒田博樹サイドも動かんだろうし、あれだけの存在になった以上、それだけで動いて欲しくない。

カープ側に言いたいのは、ただでさえ足りない戦力なのに、支配下登録選手枠に、わざわざ一つ席を空けておくだけの余裕はないはずですよ。そんないつまでも「情」に訴え掛ける契約だったり、口約束だったりチーム作りをやっているから、いつまで経っても強くならないんだ。

そして一番は、カープに黒田博樹が帰ってきたとして、成績が上がらんかったとしても

「あれだけ投げてくれるんだからしゃーない」と言うて許せますか?「○○を使えば良かった。」だの「帰ってきてくれただけで満足ですよ。」とか寝呆けた事を口にしない自信はありますか?


メジャーリーグ崇拝もホドホドに‥‥


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2012.11.05 / Top↑
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