あまりにも前の記事で恐縮ではすが、今年のドラフト会議の項を締めくくるには最適か、と。
前田の背中 中国新聞10月26日「天風録」
熊本工高の合宿所にある押し入れにこもり、その高校生は悔し涙にくれていた。23年前のドラフトでカープから4位の指名を受けた前田智徳選手である。九州を本拠地とするダイエーに入りたかった
カープに入団後は、天性の打撃センスと猛練習ですぐに頭角を現した。度重なるけがを乗り越え、2千安打を達成する。41歳となったことしは代打で打率3割を超えた。孤高の強打者を誇りにするコイ党は多いだろう。
きのうのドラフト会議で選ばれた中にも、きっとダイヤの原石は転がっているはずだ。上位の指名がスポットライトを浴びがちだが、カープの「4位」は侮れない。引退する金本知憲選手もそうだった。テレビ中継された会議では「自分の記録を超えてほしい」と呼び掛けた。
カープがことし4位で指名したのは、強肩強打の外野手、ホンダの下水流昂選手。横浜高では甲子園で優勝も経験している。偉大な先輩たちの背を追ってもらいたい。
野村謙二郎監督は1位指名を目指した投手の抽選を2度も外したが、そこは前向きにとらえたい。貧打で泣いたチームに、期待の野手がそろって入団する。背中で教える前田選手も待っている。
抽選で外したことを野村謙二郎監督は悔いてましたが、あれも正直「天命」だと思います。
確かにピッチャーとキャッチャーは何人いてもいいとは思いますが、とにかく今年はあまりにも打てなさすぎた。野村謙二郎監督は「ここ一番で」とは言いますが、それ以上にですよ。
コロッコロ4番打者を変えてしまった弊害もあろうかとは思いますが「お前さんところにこれ以上ピッチャーはいらん、バッティングをどうにかせぇ」と言う野球の神様からのお告げ、じゃないかな。
そして、広島東洋カープに指名されたみなさん。
はっきり言って知りません(笑)。社会人野球や高校野球も、見ることは見ますが、スカウトじゃないんだから純粋に「野球というスポーツ」として見ているので、誰がどうこう、と言う話もあまりしません出来ません。社会人野球全日本選手権もはじまってますけど、ただ見に行くだけです(笑)。
まぁ素人目でやいのやいの言うてても、ドラフト会議で名前が呼ばれなんだら、言い方は悪いですが「それまで」なんだし。それよりも、指名されて「さぁこれから入団しようか」と言う選手、そして、弱いながらも地方で頑張ってるチームに入団してくれる選手を応援したほうがいい。
プロ野球は、プロ野球選手と言う「職業」の人の集まりです。
ドラフト会議では、逆指名制度やら何やらが論議されるたびに誰かが「憲法が定める、職業選択の自由がどうたらこうたら」と言い出す人が必ずいます。いてないわけがないんです。
けど、読売ジャイアンツは「読売ジャイアンツと言う職業」ではありません。クレジットカードの申込用紙の「職種」の欄に「広島東洋カープ」と書いたら、カード会社の人に変な顔をされるでしょう。
広島東洋カープもれっきとした「職業:プロ野球選手」の集まりです。いろいろ問題はありますが、(笑)どこのチームでも多かれ少なかれ大なり小なり「問題」は抱えてると思います。日本一になったジャイアンツや、パシフィックリーグ優勝のファイターズを除いては(ホンマかいな)。
そして、ドラフト指名の順位も、何ら関係ないもの、と思ってます。
ドラフト1位指名の選手が10年やったか、と言えば、どこのチームでもそうじゃない。5年とかで消えていく人もいてる。かたや、記事中にも出ている金本知憲みたいに、20年以上第一線で活躍する選手もいる。どこでどう転がるか分からない。運やタイミングもあろうかとは思いますが。
個人的にはドラフト下位の選手を応援したい、とすら思ってます。
今年の場合、カープのドラフト1位は高校生になりましたが、ドラフト1位の大学・社会人出の選手は「できて当たり前やって当たり前やってもらわないと困る」選手ですよ。2位以下の選手はそれこそ「当たれば」みたいな感じの選手が多かったり。その分みな必死でやってたり。
昨年のドラフト会議でオリックスバファローズから8位指名された川端崇義なんかそうですよ。
国際武道大学からJR東日本。社会人野球(去年の都市対抗)の優勝メンバーでありながらも、高校生(6位:堤裕貴)よりも下。しかしながら結局は125試合出場の打率.266。おそらくこんな数字、バファローズファンの方以外は誰一人として予想してなかった、と思いますよ。
こんな言わば「掘り出し物」が居てる限り、ドラフト下位入団とは言え侮れない。
本文中にもあるように、下位指名の選手や育成選手はとかく「原石」と言われることが多いですが、その原石のままでも輝こうと思ったら輝ける。それが起用法ってもんでしょう。特に社会人出の選手なんか、ある程度の「安定」を捨ててまで入団してくるんだから、思い切って使ってやって欲しいんだ。
特に最近のカープは「ドライチローテ」に象徴されるように、ドラフト1位以外は、みたいな扱いが少なくない。これで本当に「底上げ」と言えるのかどうか、みたいな状況になってる。
「戦力」として獲得した以上、一定の体力がついて、一定の数字が二軍で残せたら即、一軍で起用してやってほしい。そうやって、いろんな選手を使っていくことが「競争」と「チームの活性化」に繋がるんであって、それがそのまま「底上げ」につながるんだ、と思いますよ。
何のこっちゃ分からんようになりましたが。
とにかく「支配下登録選手」はうまく使おう、ってことですよ。
しかし「背中で語れる」選手が前田智徳だけ、ってのは今のチーム状況では致し方ないのかな。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
前田の背中 中国新聞10月26日「天風録」
熊本工高の合宿所にある押し入れにこもり、その高校生は悔し涙にくれていた。23年前のドラフトでカープから4位の指名を受けた前田智徳選手である。九州を本拠地とするダイエーに入りたかった
カープに入団後は、天性の打撃センスと猛練習ですぐに頭角を現した。度重なるけがを乗り越え、2千安打を達成する。41歳となったことしは代打で打率3割を超えた。孤高の強打者を誇りにするコイ党は多いだろう。
きのうのドラフト会議で選ばれた中にも、きっとダイヤの原石は転がっているはずだ。上位の指名がスポットライトを浴びがちだが、カープの「4位」は侮れない。引退する金本知憲選手もそうだった。テレビ中継された会議では「自分の記録を超えてほしい」と呼び掛けた。
カープがことし4位で指名したのは、強肩強打の外野手、ホンダの下水流昂選手。横浜高では甲子園で優勝も経験している。偉大な先輩たちの背を追ってもらいたい。
野村謙二郎監督は1位指名を目指した投手の抽選を2度も外したが、そこは前向きにとらえたい。貧打で泣いたチームに、期待の野手がそろって入団する。背中で教える前田選手も待っている。
抽選で外したことを野村謙二郎監督は悔いてましたが、あれも正直「天命」だと思います。
確かにピッチャーとキャッチャーは何人いてもいいとは思いますが、とにかく今年はあまりにも打てなさすぎた。野村謙二郎監督は「ここ一番で」とは言いますが、それ以上にですよ。
コロッコロ4番打者を変えてしまった弊害もあろうかとは思いますが「お前さんところにこれ以上ピッチャーはいらん、バッティングをどうにかせぇ」と言う野球の神様からのお告げ、じゃないかな。
そして、広島東洋カープに指名されたみなさん。
はっきり言って知りません(笑)。社会人野球や高校野球も、見ることは見ますが、スカウトじゃないんだから純粋に「野球というスポーツ」として見ているので、誰がどうこう、と言う話もあまりしません出来ません。社会人野球全日本選手権もはじまってますけど、ただ見に行くだけです(笑)。
まぁ素人目でやいのやいの言うてても、ドラフト会議で名前が呼ばれなんだら、言い方は悪いですが「それまで」なんだし。それよりも、指名されて「さぁこれから入団しようか」と言う選手、そして、弱いながらも地方で頑張ってるチームに入団してくれる選手を応援したほうがいい。
プロ野球は、プロ野球選手と言う「職業」の人の集まりです。
ドラフト会議では、逆指名制度やら何やらが論議されるたびに誰かが「憲法が定める、職業選択の自由がどうたらこうたら」と言い出す人が必ずいます。いてないわけがないんです。
けど、読売ジャイアンツは「読売ジャイアンツと言う職業」ではありません。クレジットカードの申込用紙の「職種」の欄に「広島東洋カープ」と書いたら、カード会社の人に変な顔をされるでしょう。
広島東洋カープもれっきとした「職業:プロ野球選手」の集まりです。いろいろ問題はありますが、(笑)どこのチームでも多かれ少なかれ大なり小なり「問題」は抱えてると思います。日本一になったジャイアンツや、パシフィックリーグ優勝のファイターズを除いては(ホンマかいな)。
そして、ドラフト指名の順位も、何ら関係ないもの、と思ってます。
ドラフト1位指名の選手が10年やったか、と言えば、どこのチームでもそうじゃない。5年とかで消えていく人もいてる。かたや、記事中にも出ている金本知憲みたいに、20年以上第一線で活躍する選手もいる。どこでどう転がるか分からない。運やタイミングもあろうかとは思いますが。
個人的にはドラフト下位の選手を応援したい、とすら思ってます。
今年の場合、カープのドラフト1位は高校生になりましたが、ドラフト1位の大学・社会人出の選手は「できて当たり前やって当たり前やってもらわないと困る」選手ですよ。2位以下の選手はそれこそ「当たれば」みたいな感じの選手が多かったり。その分みな必死でやってたり。
昨年のドラフト会議でオリックスバファローズから8位指名された川端崇義なんかそうですよ。
国際武道大学からJR東日本。社会人野球(去年の都市対抗)の優勝メンバーでありながらも、高校生(6位:堤裕貴)よりも下。しかしながら結局は125試合出場の打率.266。おそらくこんな数字、バファローズファンの方以外は誰一人として予想してなかった、と思いますよ。
こんな言わば「掘り出し物」が居てる限り、ドラフト下位入団とは言え侮れない。
本文中にもあるように、下位指名の選手や育成選手はとかく「原石」と言われることが多いですが、その原石のままでも輝こうと思ったら輝ける。それが起用法ってもんでしょう。特に社会人出の選手なんか、ある程度の「安定」を捨ててまで入団してくるんだから、思い切って使ってやって欲しいんだ。
特に最近のカープは「ドライチローテ」に象徴されるように、ドラフト1位以外は、みたいな扱いが少なくない。これで本当に「底上げ」と言えるのかどうか、みたいな状況になってる。
「戦力」として獲得した以上、一定の体力がついて、一定の数字が二軍で残せたら即、一軍で起用してやってほしい。そうやって、いろんな選手を使っていくことが「競争」と「チームの活性化」に繋がるんであって、それがそのまま「底上げ」につながるんだ、と思いますよ。
何のこっちゃ分からんようになりましたが。
とにかく「支配下登録選手」はうまく使おう、ってことですよ。
しかし「背中で語れる」選手が前田智徳だけ、ってのは今のチーム状況では致し方ないのかな。
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2012.11.04 / Top↑
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