東京スポーツさんの、いたって真面目なコラムもこれでおしまいです。



<連載:広島カープはなぜ失速したのか(下)> 東京スポーツ

既にチーム内からも「リーダーになれる選手をつくっていかないといけない」という声は出ている。今季は137試合に出場した7年目の梵がナインを集め選手ミーティングを行うなど、その芽は出つつある。来季の躍進のためにはリーダーの出現が条件になる。

野村監督は就任3年目となった今季、開幕から大胆なさい配を振るった。中日戦との開幕ゲームでは一軍経験なしの高卒3年目・堂林を抜てき。さらに、3戦目には捕手登録ながら打撃がいい会沢を1番・右翼でスタメン出場させる超攻撃型布陣をしいた。これまでの手堅い起用から一変して「今年は違うぞ」という面を見せた。

ニック、東出など主力選手の相次ぐ離脱で危機に陥った6月にはまた、春季キャンプは二軍スタートの天谷、岩本、4年目の安部、ルーキーの菊池などを積極的に起用。これがチームに勢いを生み、世代間の競争も活発になった。

だが経験に乏しいしい若ゴイがシーズンを通してそのパワーを維持するのは難しく、次第に元気を失っていった。それに歩調を合わせるようにチームも後退。野村監督自ら打撃指導を行うなどあの手この手を尽くしたが、最後までうまくいかなかった。

堂林は144試合全試合に出場。前半戦は好調だったが、対策を立てられた後半戦は快音が影を潜めた。初の一軍とあって疲労の色は隠せなかった。

チーム内からは「一度、スタメンを外したほうがいいのでは」という声もあがったが、将来の期待を込めて指揮官は起用を続けた。結果として球団記録を塗り替える150三振をマーク。守備では29失策を記録するなどプロの厳しさを知るシーズンとなった。球団幹部は堂林について「今年はレギュラーを取ったのではなく、与えられたもの。今季の経験を糧にしてほしい」という。

堂林だけではない。他の若手も立場は同じだ。台頭し始めた若い力を伸ばし、花を開かせることができるかどうか。来季、広島がAクラスの壁を突破できるかどうかは、そこにかかっている。



まぁ結局どの新聞も、最終的には「堂林翔太」に行き着きます。それだけ「ムーブメント」にもなったし、良くも悪くも目立った存在、になりました。これを本人が自覚してるかどうか、ですが。

「これでパネル展でも出来ませんかね」と、半ばネタ的に言うたであろう一言で、今「三振ショー」をマツダスタジアムでやってますが、期待の若手とは言え、それだけ周囲に影響を与えるようになった。

作為的なものかも知れんし、本人の意図する所ではないかも知れんけど、もう手遅れ。

とは言うものの、ほかの新聞でも見られたように「今年はレギュラーを取ったのではなく、与えられたもの。」これだけは自覚しないと。だからと言うて野村謙二郎監督が付きっきりで指導せんといかんか、て話。もっともその権限は、新井宏昌打撃コーチにそろそろ譲らないとあきません。

今シーズン「野村謙二郎監督自ら打撃指導」という言葉を幾度か見ましたか、根本的な改善になってないのは誰の目にも明らか。野村謙二郎監督指導は、即効性があっても持続性がない、てぇ事ですよ。そもそも指導歴がないのに、やろうとするからあかんのですよ。

幸いにも、秋季キャンプが始まってから、野村謙二郎監督自ら、という言葉が各記事から消えました。当たり前、と言うかこれが本来の姿なんだ。シーズン中の指導なんざぶっちゃけたかが知れてる。キャンプとかの時に集中的にやって、体に覚え込まさないと。

シーズン中にやったって、再確認する場所が試合になってしまって、もちろんその試合ってのは「勝負」がかかっているのであって、そんな中で「よし、これでいい」みたいなことをやってる時間はない。もっと言えば、堂林翔太の成長のために試合をやってるわけじゃない。そう言う場は「二軍」なんだ。

とは言え、記事中にもあるけど、本当に「世代間競争」は活発になったかな。

東出君や梵君が怪我等で戦列を離れたり、思うように数字を上げれないことがあった。そこに安部君や菊池君が出て来た。これは競争でも何でもない。ごく当たり前のことですよ。今まで、調子が悪かろうが何だろうが「無理に出しすぎた」きらいがあった。固定するのもいいけれど、固定する事にこだわってしまい、チームの身動きが取れなくなってた。柔軟性がなくなってた。

しかし先の二人をTPO(TとPはあまり関係なさげですが)に応じて柔軟に外すようになった、と思ったら、今度は堂林翔太をがっちり固定してしまった。最終盤にようやく「守備固め」を覚えたけど、守備固め云々の前に、もっといろいろ選手を使うべきだったんじゃないか。

今年のドラフト会議でも、ピッチャーを2人「野手」として指名しました。球団にどんな意図があるのかは分からないけど、少なくとも堂林翔太は今の所野手転向は成功でも失敗でもない。まだ転向して3年。まだ一軍に固定するのは早かったし、打撃も守備も、練習量は明らかに足りてないですよ。

試合の中で覚えること、もあろうけど、その為には練習でしっかり準備をしておかんといかん。その準備段階がまだまだ足りてない。技術的なものどうこう、あるかも知れんけど、まだそんな話をする段階かな。まだまだ、泥に塗れないといけないはず、ですよ。

ただ、経験はしましたよ。まだ実績、とまでは言い切れませんが。

安部君も菊池君もシーズンの半分以上を一軍で過ごした。これは大きな経験ですよ。起用法にはまだまだ不可解な所もあろうけど、とにかく数ヶ月、一軍で試合をしたことで、足りる所足りん所、通用する所せんところがおぼろげながら見れたと思うんですよ。それを来年、どう活かすか、でしょう。

堂林翔太もしかり。このオフは営業活動が多くなろうとは思いますが、まず野球を職業とする以上、野球の練習は必須ですよ。何もない日は朝から晩まで大野練習場にいても怒られんのです。

これまで何回も書いてますが、チームが目指すのはあくまで「優勝」です。おこぼれ的にようやくたどり着いたAクラスで、クライマックスシリーズなんか戦い抜けるわけがないんです。


そして練習は、チームが優勝するためにするものです。


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2012.11.03 / Top↑
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