ドラフト会議から昨日で丸一日。ぼちぼち「指名あいさつ」に動く球団が出てきてます。

カープは会議当日に、すでに野村謙二郎監督が二松学舎大学付属高校のドラフト2位指名・鈴木誠也選手のところに出向いたとか。チーム首脳の「組閣」は遅いのに、こういう事だけは毎年早いな。

亜細亜大学・東浜巨(ひがしはまなお、と打つと出て来ました。Baidu IMEおそるべし)の所にも、すでにホークス・秋山幸二監督が出向いてます。まぁこう言う事はさっさとやったほうがいい。

それに引き換え花巻東高校の大谷翔平。

これだけは言わせてもらいたいんですが、彼は9月18日に日本高校野球連盟に「プロ野球志望届」を提出してます。10月11日に締め切られてますが、これは提出する方としてはまぁまぁ、か。

しかしこの「プロ野球志望届」てのは、ドラフト会議までに提出せんといかん、もんでもないらしく、実際に、昨年のドラフト会議(10月27日)以降に提出した選手もわりといてます。

NPBのチームから指名して欲しくなかったんであれば、「この手」を使っても良かったんじゃないか。ファイターズ側は「是非来て欲しい」の願いを込めて、非難承知で指名に踏み切った。

「プロ野球志望届」てのはその名の通り、日本のプロ野球だけじゃなく、メジャーリーグにも適用されるとか。それを受けての、メジャーリーグの接触、だったとは思います。これは間違えてない。

こんな記事がありまして。



高校生はメジャー志望でもプロ志望届の提出を義務付け
スポニチ

日本高野連、全日本大学野球連盟に加盟する野球部員が、国内外問わずプロ球団と入団交渉するためにはプロ志望届を提出することが必要になる。今年は10月11日までに提出するとNPBのドラフト対象選手となり、国内球団の指名が可能となる。

一方、社会人選手の場合はプロ志望届を提出する必要がない。08年に新日本石油ENEOS(現JX―ENEOS)の田沢(現レッドソックス)がメジャー入りを希望した際には、ドラフト前に国内12球団に対し、ドラフトで指名しないように要望。その結果、全球団が指名を回避したため、すぐにレ軍との入団交渉に入れた。

しかし、大谷は高校生のためプロ志望届の提出が義務づけられており、10月11日までに提出すれば国内球団から指名されることは確実な情勢だ。その場合、指名球団は来年3月31日まで交渉権を持つ。



けど困ったのは、メジャーリーグチーム側(ドジャース、レンジャーズ、レッドソックス)との交渉をドラフト会議の前にNPBとは関係のない所で勝手にやっちゃった、のが問題じゃないかな。

この辺の取り決めが何もなされてないのは杜撰としか言いようがありません。田澤純一の時にも、メジャーリーグとの関わり方は問題になったはずなのに、そこで決まった事といえば、半ば「勝手に海外に行ったペナルティ」とも思えるような日本球界への復帰制限の「取り決め」だけ。

ドラフト会議の「前」をしっかり考えんといかんはずなのに、ドラフト会議の「後」の事しか考えてない。bうっちゃけ、これだけ「メジャー帰り」の選手がNPBにたくさんいてるというのに。

ドラフトで指名、さらにはメジャーリーグからもいくつかオファーが来ました。一緒くたに考えることは出来ん、かも知れませんが、ドラフト会議前にプロ野球志望届を提出している以上、ファイターズは「交渉する権利」を有している。なのに、門前払い的な野球部の監督等の発言はいただけんなぁ。

何にしろ大谷君、ファイターズ側の話は聞こう。

メジャーリーグに挑戦したいのであれば、それはそれでええことやと思います。そして、それが自らの確固たる意思なのであれば、揺るぎないものなのであれば、誰が来ても堂々としておれるはず。

土井垣将が大沢監督の直談判でも断ったみたいに(例えがおかしい)、チームを代表して栗山英樹監督が「何度でも花巻に出向く」とまで言うてるんだから、自分の口で「メジャーに行きます」と言えばいい。それこそ「逃げちゃダメだ逃げちゃダメ代げちゃダメだ」ですよ。


しかし思うに、下手したらファイターズは2年連続して、ドラフト指名枠を一つ無駄にする、かも知れないような行動に出てる。良い事か悪い事かは分からない。それでも強いんですけどね(笑)。

何となく、ではありますが、ダルビッシュ有を「ポスティング」でメジャーリーグの送り出したばかりとは言え、大谷君のメジャー宣言、菅野智之の「ジャイアンツ愛という名の遠まわしの逆指名」に対して、抗ってるようにも見える。ファイターズ側の「本当の目論見」は分かりませんが。

みんながみんな「メジャーに行きたいです」と言うただけで尻込みしてしまう中、よくやったとは思います。どっかのチームなんか、強豪を避けても競合で、外してもさらに競合で、挙げ句の果てには「非常に残念」だの「2位以降は欲しい選手が取れた。」ですからね。


こんな所にも、「強い所と弱い所の差、が出たかなぁ。


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2012.10.27 / Top↑
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