引き続き、このネタで。



2012野村カープ 越えられなかった壁 <中>救援陣もろさ露呈
読売新聞広島

8月30日の東京ヤクルトスワローズ戦(神宮)。1点リードの九回、今季セットアッパーとして頭角を現した3年目の今村猛投手がマウンドに上がった。守護神のキャム・ミコライオ投手が夫人の出産で一時帰国していたための登板だったが、先頭打者の松井淳選手に痛恨の同点ソロ本塁打を浴びた。試合は延長十回引き分けに終わり、ヤクルトにはこの後の9月17日からの3連戦で3連敗を喫するなどチームは勢いを失った。

チーム一の14勝をマークし最優秀防御率に輝いた前田健太投手、11勝を挙げて復活を印象づけた大竹寛投手、新人で9勝の野村祐輔投手、先発ローテーションを守り通したブライアン・バリントン投手。安定した4投手を中心に、チームはリーグ屈指の先発陣を擁していた。他球団に脅威を与える布陣に、野村謙二郎監督も「3年目で一番いいシーズンだった。試合を作ってくれたし、中5日とかでもうまく調整してくれた」と手応えを感じた。

だが、肝心の救援陣のもろさを露呈したシーズンでもあった。デニス・サファテ投手は昨年の鼠径ヘルニア手術の影響で球威が戻らず、守護神の座を追われた。ミコライオ投手も体調不良などで登板を回避するケースもあり、勝負どころの8月下旬から9月上旬にかけては、一時帰国するなど年間通して安定した力を発揮できなかった。

他の中継ぎ陣もピリッとせず、年間通してフル回転したのは今村投手ただ一人。リードした場面だけでなく、同点でも、さらには僅差の負け展開でもマウンドに上がり、29試合連続無失点の球団記録を作るなどチームを引っ張った。結局、69試合に登板し、85回2/3を投げた。今季限りで退任した大野豊投手チーフコーチは「今村の投球に頼ったところもある。もう1、2枚足りなかった」と反省を述べた。山内泰幸投手コーチも「中継ぎが苦しかった分、今村に頼りすぎた」。

得点力が低く接戦続きだったシーズンで、負担がかかったのは救援陣。中継ぎ陣の整備という課題は、来季に持ち越された。



と、お考えのようで。

しかし今年の投手陣、本当に評価の高かったのって、実際は先発ピッチャー陣だけ、だったような。

リリーフにはサーフェイトだの今村猛だの、名前は出てきたけど、結局「それだけ」だった。しかも困ったことに、それに倣うかのように野村謙二郎監督も、そこに加えてミコライオ位しか使わなかった。

他にもピッチャーはいた。復帰を果たした河内貴哉など。しかし残念なことに、野村謙二郎監督n眼中には「その他大勢」にしか映らなかった、ように見える、終盤の今村猛の「無意味なフル回転」を見てればよく分かる。大野前投手コーチとの信頼関係があったにしても、ですよ。

これは一概に「救援陣の脆さ」で片付けられる問題じゃない。これぞ起用法の問題ですよ。

今村猛を「中心」とするのもいいけど、彼に頼り切ってしまってはなかったか。つかその通りだったんだけど、使うべきピッチャーがまだまだいたはず。今村猛の疲労度を緩和する為にも、ビハインドの場面での起用は極力控えるべきだし。「勝ちに行く姿勢」を一人に背負わすのは余りにも酷だった。

ドラゴンズの権藤投手コーチ(辞任)がベイスターズ監督時代、中継ぎローテーションなるものを提唱して実行してた。賛否両論あると思うけど、これも「あり」なんだ。左バッターが出てきたら左のワンポイント、みたいな遣い方をしてたら、一人に負担がかかるのは明白なんだし。

それと、もっと起用法の細分化をせんとあきませんな。

ホント、ワンポイント、ツーポイントからイニング跨ぎまで、何でもかんでも今村君だった。シーズン途中から今井君がロングリリーフ枠(?)から先発ローテーションに入ってその代わりに福井君を入れた筈が、ほとんど出番なし。支配下登録全選手どころか、ベンチ入り選手すら満足に使えてない。

こんな状態で満足な戦いが出来る訳がない。

よく、困った時に「総力戦」という言葉を使うけど、これは本来シーズン当初からそうでないといかんはずなんだ。決まった選手を最初っからフル回転で使うんじゃなく、ある程度の中心は据えておいて、あとは状況を見ながら、様々な選手を使っていく。

その中で、数字を残した選手、調子の上がってきた選手を起用していく、調子を落とした、またそれらしい兆候がある選手はスパッと休ませる。ベンチにおいておくんじゃない、由宇でのんびりさせて気分転換させるとか、そう言う余裕のある選手起用が、残念だけどあまりにもなさすぎたんだ。


今年のドラフト会議、何の因果かピッチャーの指名がなかった。

結果的にそうなってしまった以上、今在籍しているピッチャー陣の「強化」は必須ですよ。強化と言うよりも、起用法の見直し。これが最重要課題。今年、由宇カープで数字を残しているにも拘らず、一軍で使わなかったピッチャー、彼らをどう使うか。ホント「使えるのに使わなかった」のが多すぎる。

この後、どのような「戦略」があるのかは分からんけど「使えない」と切り捨てる前に「如何にして活かすか」を考えれる選手は幾らでもいますよ。まyたそれを考えるのが監督の仕事ですよ。


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2012.10.25 / Top↑
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