ようやく、コーチ陣のに動きがありました。



町田コーチら退団へ 中国新聞

広島は16日、町田公二郎打撃コーチ(42)大野豊投手チーフコーチ(57)熊沢秀浩2軍バッテリーコーチ(46)の今季限りでの退団を発表した。

町田コーチは2011年に就任。昨季に続き、貧打に苦しむ打撃陣を再建できず、球団側が同日、来季の契約を結ばないことを通告した。鈴木清明球団本部長は「(打撃の)波を短期間で立ち直らせることができなかった」と説明した。

大野、熊沢の両コーチは辞任を申し出て、球団が了承した。



大野コーチはシーズン終了直後から対談人向けての動きがありましたし、町田コーチは一部で退団(と言うより解任)の記事が出ていました。とりあえずは球団の公式発表を待ってはいましたが。何も決まってないのに大騒ぎするのもバカバカしいし、先走ってもカッコ悪いですからね。

しかし町田コーチ。「(打撃の)波を短期間で立ち直らせることができなかった」とは言うけど、タイガースに移籍して、コーチとして帰ってきた、はいいけど、あまりにも「何もなかった」のは問題だなぁ。どういう意図で呼び戻したのかは分からんけど、計画は大失敗、てところでしょうか。

で、驚きだったのが熊澤秀浩バッテリーコーチの退団。こちらも大野コーチ同様、本人からの申し出、と言う事ですが、何があったのかな。あんまりにも予想外なのでびっくりしてるんですが。

勝手に考えるに、調子がいいピッチャーを昇格させない、また昇格させても満足に使わない一軍首脳陣への不満、またキャッチャーにバッティングばっかりを求める傾向に嫌気がさした、とか。

特に後者なんか酷かったですからね。開幕3戦目の「1番・ライト・會澤」。世間的なインパクトはどうかは分かりませんが、「7番・指名打者・今村」に匹敵するくらいの馬鹿さ加減。年キャッチャー(に絡んだ仕事)をなさってた熊澤コーチには我慢ならなかったのかな、などと。

コーチ辞任、と言う事ではありますが、まだ46歳、野村謙二郎監督と同い年ということもありますゆえ、球団に何らかの形で残ってほしいなぁ、とは思います。スカウトは難しいかも知れませんが、以前から何かと人手不足が囁かれているスコアラーでも。元コーチとしてチームにアドバイスが頂ければ、と思います。そううまくいくかどうかは分かりませんけどね。



カープ、新井氏にコーチ要請 オリックス前2軍監督 中国新聞

広島が、オリックス前2軍監督の新井宏昌氏(60)に1軍打撃コーチ就任を要請したことが16日、分かった。OB以外で日本球界から1、2軍コーチを招聘しょうへいするのは、2001年から3年間、チーフ兼打撃コーチを務めた松原誠氏(68)以来、12年ぶり。近日中に交渉に入る。

広島は今季、チーム打率が2割3分3厘と低迷。39年ぶりに2割4分を割り込んだ。貧打解消のため、球団はシーズン終了直後から、新たな打撃コーチ獲得に着手した。OBの起用も検討されたが、「今のチームにない新たな打撃理論が必要」(球団)との判断から、外部からの招聘を決断。コーチとして、3度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献するなど、指導力に定評のある新井氏に候補を絞った。

新井氏は1975年、法大からドラフト2位で南海(現ソフトバンク)に入団。巧打の外野手として活躍した。86年に近鉄(現オリックス)に移籍し、87年に首位打者を獲得。92年に2千安打を達成した。

同年に引退し、94年にオリックスの打撃コーチに就任。イチロー(ヤンキース)の育成に尽力した。その後は、ダイエー(現ソフトバンク)、オリックス、ソフトバンクのコーチなどを歴任した。



そして今朝、各新聞が一斉に報じた「新井宏昌氏招聘」。

ようやく「よそ」に目を向けたというか。良い事だと思います。しかし向けた目が新井宏昌氏とは思いませでした。今年は各チームで有名どころのコーチ、ベイスターズ石嶺和彦コーチや、大きいところではマリーンズ高橋慶彦ヘッドコーチ、西本聖投手コーチが退団もしくは辞任されています。

ちょっと前の記事で、バッティングコーチは(来てもらえるんであれば)石嶺和彦氏ががいいな、と勝手に言うてしまいましたが、その上を難なく飛び越されました。

南海ホークスの頃は打順はまちまちでしたか、近鉄バファローズに移籍後は、大石・新井・ブライアント・リベラ(人によってはブライアント・オグリビー、デービス・オグリビー等)と「近鉄いてまえ打線」不動の2番。南海ホークスの頃よりも、近鉄バファローズで大活躍した印象があります。

2000本安打に300犠打と言うのは、他にスワローズ宮本慎也しか達成してない記録。打ってよし送ってよし。よく「いぶし銀」と言う言葉で形容されますが、ナニをやるにもそつなく、と言う印象。裏ではそれだけ練習をなさってたんだとは思いますが。

そして小柄にも拘らず、すごく肩の力の抜けたフォームから、引っ張るにしても流すにしても、速いスイングで鋭い打球を飛ばしてました。タイミングの取り方等々あるとは思いますが、カープの選手って、結果ばかりを気にして、当てに行ってるというか合わせに行ってるというか、ボールを追いかけているというか、どんな場面であれ、バッティングフォームがゆるい。

記事中にもありますが「今のチームにない新たな打撃理論が必要」。新たな打撃理論というよりも、ごくごく単純に「外部の考え」をようやく取り入れよう、という気になっただけでも進歩ですよ。

第二次山本浩二政権の時に、「名球会つながり」と言う(傍目から見れば)安易な人選で松原誠バッティングコーチの時がありました。チーム打率の「合格点」がどれくらいなのかは分かりませんが、一応の結果は出ています。もっともこの頃から問題はすでにピッチャーだったんですが。

そして今後の問題は、新井宏昌氏をバッティングコーチで招聘、が実現したとして、新井氏のバッティング理論を「チーム全体で」吸収しようとせんといかんということ。

一軍にしろ二軍にしろ、外に出たことがない人が大勢を占めている今のカープ。まったくカープに関わったことがない、どころかセントラルリーグにすら在籍したことがない人がコーチ就任は、限りなく新鮮に見えます。その「知識」を選手・コーチ・球団フロント関係なく吸収せんと。

監督が交代する気配が当分ないチーム事情。故にコーチにかかる負担は大きいかとは思います。しかしながら招聘する以上、根付かせなければいけないものもあるはず。

例えは変かも知れませんが、「甲子園球場の土」ですら、岡山県津山市やら鳥取県の大山等、西日本各地から集めてきて、それを天候等に合わせて初めて「甲子園の土」になってる。

カープの野球、それは「根源として必要かも知れんけど、それだけで勝ち進めるワケじゃない。新井宏昌氏の、野村克也監督の元で覚えた、そして仰木彬監督の元で培った、そして長らくコーチや二軍監督として養われたバッティングの知識、野球の知識を残してくれたらな、と思います。

まだ契約に至ったわけじゃないですが、スポーツ新聞ならまだしも、中国新聞で報道があったゆえ、ある程度信ぴょう性があるかなとは思います。しかも「就任へ」じゃなく、「就任を要請したことが分かった」ですからね。これまでとは違い、一歩踏み込んだ報道の仕方になってます。

あれだけ騒がれていた石井琢朗も、本人は自宅待機状態だし、ブログでも「具体的なことが何も決まってないので」と言うてますからね。新井氏の動向いかんで、ポジションが大方の予想とは変わる可能性もあるんでしょう。この辺の優柔不断さもどうにしかしてくれたらいいんですが。

障壁があるとしたら、これだけコーチ歴が長く、また二軍とは言え「監督」までやった人がいわゆる「ひら」のコーチで広島に来てくれるか。これだけは情熱やらどうこうでは片付けられませんからね。


公式発表はまだですが、とりあえずちょっとだけ期待。


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2012.10.18 / Top↑
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