まだまだクライマックスシリーズやら日本シリーズやらで忙しいプロ野球界ではありますが、本当に「忙しい」のはもう4球団だけであって、ほかのチームはいわゆる「ストーブリーグ(死語)」。

なわけで、読売新聞夕刊ももう少し静かになるかな、と思ってましたが、まだありました。



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中崎、来季ローテに意欲

若い投手陣の活躍が目立った広島に、また楽しみな右腕が出てきた。2年目の中崎翔太(20)。来季、先発ローテーションの一角を担いそうな逸材だ。

まだあどけなさの残る表情からは想像もできないほど、落ち着いたマウンドさばきをみせる。1メートル86の長身から繰り出す140キロ台中盤の直球にスライダー、チェンジアップなどもある。今季はプロ初先発を含む12試合に登板し、0勝1敗、防御率2.57。「悔しい1年だった。もう少しやれたし、やらないといけない1年だった」と言うが、いい経験を積んだシーズンだった。

2011年ドラフト6位で宮崎・日南学園高から入団。今季は、開幕一軍を勝ち取り、09年ドラフト1位で西武に入団した左腕で、2学年上の兄、雄太よりも先に一軍デビューを果たした。それでも中継ぎで3試合で連続で失点を重ね、早々に二軍に降格。一軍で痛感したのは「自己管理の甘さ」だった。前田健などは好不調に関係なく試合を作る。だが、自分はどうか。「調子が悪かったら、ダメだった部分があった」。精神面での甘さを思い知らされた。

一軍復帰は8月下旬。プロ初先発となったヤクルト戦では初黒星を喫したものの、7回途中2失点と好投した。「打たれるのは仕方がないと思って、どんどん投げようと思っていた。楽しかった」と、一回り成長した姿を見せた。

山内投手コーチは「大いに期待している」と評価する。それでも「満足はしていない。もっと安定感を磨かないと」と力強く話した右腕。その目には1年間、一軍で戦う決意がみなぎっていた。



彼もまた、リリーフをやらせたり先発をやらせたりで、色々と不安定なシーズンでした。そんな中でも特筆すべきは、8月19日豊平どんぐりスタジアムでの対タイガース戦での完封勝鯉でしょうか。

一軍でも先発で使われるか、と思いきや、やっぱり最初はリリーフから。時間は掛かりましたが、今井君がぼちぼち「5番目の先発」として結果を残しつつあった頃。その轍を踏んだだとは思いますが、スパッと「6番目」として使ってやれなかったものかな、とは思います。

本文中にありますが、前田健太が安定して数字を残せたのは、徹底したルーティンワークの中で練習だけでなく「生活」をしてる事。無論あそこに辿り着くまでに、試行錯誤があったんだと思います。まだ若いゆえ、色々と誘惑もあろうとは思いますが、あそこまで己を律するのは立派だと思います。

これが全てのピッチャー、全ての野球選手に当てはまるか、までは分かりませんが、安定した成績を残そうと思ったら、安定した「生活」からスタートさせなならんのんは明白。故に、リリーフから始めてそのうち先発ってのは、生活のリズムから試合への入り方から、全てを作りかえんといかんはず。

中継ぎで結果を残したら、じゃあ先発。それもいいかも知れませんが、登板間隔を空けたからって、生活のリズムまで変えれるもんじゃない。それだけ人間の体、スポーツ選手の体ってのはデリケートなもの。そのことを考えたら、先発だリリーフだと、役割がコロコロ変わった大野豊(前一軍投手コーチ)やら佐々岡真司は「超人」だとは思いますが、皆が皆そうとは限りませんからね。

中崎君に限らず、ピッチャーの無茶遣いはやめて欲しいんだ。

今シーズン、梅ちゃんのプロ入り初完封とかあったけど、岩見君が5イニング投げたりしたけど、武内君が先発に回ってたりしたけど、どんな意識付けが裏にあるとは言え、チームの都合でコロコロ配置転換を繰り返すのだけはやめよう。やるんなら「シーズン」でやるべき、ですよ。

それが、気持ちの安定にもつながろうし、成績の安定にもつながるはず。それこそ今井君の8月下旬以降の安定っぷりを見てると、余計にそう思います。

高卒ルーキーの適正を見てるんだとは思いますが、前田健太みたいにある程度完成されているピッチャーを入団させるのであれば、ずっと先発でもよかろうけど、いわゆる素材目的で獲得した選手であるんなら、余計に大事に扱ってやって欲しいんだ。闇雲に投げさせるのだけが育成じゃない。

確かに今シーズン、ピッチャーの成績は格段に向上したけど、これは「上が伸びた」のであって決して、以前から提唱されていた「ピッチャー全体の底上げ」がなされたわけじゃないですからね。

カープ球団から、大野投手コーチの退団が正式に発表になりました。秋季練習が始まったにもかかわらず、行為のCOACHが決まってません。この優柔不断さが「カープ」と言えばそれまでですが、ホントいい加減「育成方針」はしっかり固めたほうがいいのではないでしょうか。

それとは関係なく、個人的には中崎君は、イーグルス・小山伸一郎みたいな、スタミナ十分のリリーフピッチャーになって欲しい、とも思うんですがいかがでしょう。あんまり小さくまとまって欲しくないな、とは思います。見掛け倒しでもいいから、威圧感のあるリリーフが欲しいです。


――――なんか話の内容が当初と変わってしまいました。ごめんなさい(笑)


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2012.10.17 / Top↑
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