3年連続、今年もワケの分からない長文の季節が来ました。

一昨年・昨年同様、結構時間をかけて編集し倒したつもりではありますが、やっぱりまとまってません。中の人のまとめ能力の限界がこれ、と思って頂ければこれ幸いです(笑)。



「やっぱり、今年も」と言う言葉がつきまとった今年のカープ。一体なんだったでしょうか。

「毎年恒例春の首位浮上」そして「定例緊急ミーティング」何一つ、野村謙二郎監督就任1年目から変わらぬまま終わってしまった。まるで成長していない、とはまさにこの事。

唯一違った所と言えば、バリントンを含めた「ドラフト1位ローテ」くらいでしょうかね。もっとも、ドラフト1位ばっかり集めてるんだから「出来て当たり前やってもらわないと困る」んですが。そんなローテーションも、交流戦も始まらんままに、自らの手であっさりと崩壊させてしまった。

それでも投手陣は、何とかかんとか数字を残した。とは言え、シーズン最終盤は、今村猛の最終盤の大車輪の活躍、と言う、とても4位チームとは言えんような活躍で出てきた数字、と言うても過言じゃない。むしろ「4位死守」の為に投げさせられた。これは攻撃陣は大いに反省せんと。

いつの間にやらチームの目標は「クライマックスシリーズ進出」に路線変更。それにチームもファンも何の違和感も感じてない。まるで目標が最初から二つあったような素振り。これじゃ勝てるわけがない。挙げ句の果てには「クライマックスシリーズ進出応援限定メニュー」。もうアホ馬鹿の極み。

伊予柑(良い予感)ハイは美味しかったそうですが。

もうこれが何というか。かつて故・三村敏之さんが監督の頃、先走って日本シリーズのチケットを発注してしまった、みたいな話がありましたが、それ以上の大失態。恥ずかしいことこの上ない。

もうカープファンは「Vやねん」を笑えないよ。明らかに「黒歴史」ですよ。


で、まずはその投手陣。



【2012 光と影】<1>大失速夏場に酷使、9月息切れ
中国新聞

▽救援・先発陣 疲労で故障も

九回、松井淳の同点弾が左翼ポール際に飛び込んだうなだれる今村。8月30日のヤクルト18回戦(神宮)。目の前の勝利を手放した瞬間、広島の疾走にブレーキがかかり始めた。

6勝17敗1分と大失速した9月。「貧打」ばかりが目立ったが、きっかけは投手のほころびだった。苦しんだのが今村、ミコライオら救援陣だ。9月の防御率は3.20。七回以降お失点で6試合も勝ちを逃した。

先発陣にも疲れが見えた。9月お24試合で五回までの失点が16試合。追う展開に、打撃陣も大味な攻めに終始した。打線も毎試合のように変更、もがけばもがくほど、深みにはまった。

原因は起用法にある。救援陣では、回をまたいでの登板が8月までに60回。シーズン終了では77回に及んだ。今村ら勝ちパターンの投手も例外ではなく、追う展開での起用も続いた。夏場の酷使で、9月に息切れしたのは、当然の結果ではある。

先発陣も同じだ。他球団が中6日をを基本線とする中、中5日中心のローテを組んだ。9月の24試合では中5日がが9度、中4日が5度。終盤前田健が腰、野村が右肘を痛めたのも、蓄積疲労が原因だった。投手陣に貧打を支える力は残っていなかった。

一方ヤクルトはどうか。救援陣が回をまたいだのは45回。守護神バーネットは1度だけだった。故障者続出の先発陣も、中6日中心。夏場の7、8月は、中5日を徹底して避けた。

「勝負は9月」と言い続けた小川監督。その9月をヤクルトは16勝8敗1分で駆け抜けた。大局を見るか、目先を失うか。指揮官の判断が両チームの明暗を分けた。



打てない攻撃陣をバックに、本当によく投げてくれました、9勝に終わった野村祐輔も、もう少し打ててたら13勝くらいは出来てたはず、と言うか確実に「してた」。今村猛なんざ「このままやったら死んでしまうぞ」みたいな勢いで投げていた時期があった。弱いリリーフ陣の「矢面」に立った。

表現はかっこいいけど、結局度胸のない首脳陣の生贄になったようなものだ。多少経験が浅い、また成績が上がってないピッチャーを出しても「打たれたらワシらが責任を取る」みたいな覚悟と度胸が、大野コーチや野村謙二郎監督からあまり感じられなかったのが残念、と言えば残念。

しかし、これで投手陣の整備が出来たわけじゃない、底上げが終わりじゃない。菊地原毅や河内貴哉、また横山竜士や大竹寛、ベテランの再生は出来たかも知れんけど、年齢的にもキャリア的にも中堅を迎えようとする齊藤悠葵や篠田純平等が、結局今年も一本立ち出来ずじまい。

この辺りは「育成の球団」と嘯きながら、ここ10年で誰ひとりとして満足に高卒ルーキーを一本立ちさせてやれなんだ球団の責任でもありますよ。今シーズン「責任は感じるものではなく取るもの」と言う、ごく当たり前のやじが飛んだけど、これは退団表明をした大野コーチが真っ先に取った。

けど本当は、球団フロントでも、誰かしら取らないといけないはずなんだ。

2年3年程度優勝から遠ざかった、レベルであればどうにかなろう。。けどカープの場合、優勝から遠ざかったどころではなく「15年間Aクラスに届いてない」。これは監督コーチを変えたところで何も起こらない。チームの体質を変えようという意識がないと絶対に無理だ。

監督やコーチは変わるけど、球団フロントに何らかの人事異動があった、という話は聞かない。「市民球団」の意味合いをと言う話になるとは思いますが、親会社を持たない「独立採算球団」なのであれば、もっといろんな面を「可視化」「していかない事には、球団への興味も薄れるし、チームへの興味も薄れる。ファンだって、ただただ選手が野球をしているところを見て喜んでいるだけじゃないんだ。

皆何かしら不平不満を抱えている。勝てばいい、勝てば官軍負ければ賊軍、とは言うけれど、試合で勝ち星は上げていはいるけど、優勝していない以上、負けていると一緒なんだ。

その責任を負わされているのが、今年の投手陣。先に永川勝浩の話でダラダラと書きましたが、まだまだ使える選手を寝かせてしまってる。何のためにふた桁の背番号を背負わせているのか。「戦力」として考えて「支配下登録選手」として置いているんだから、活用法を考えないと。

アレが悪いコレが悪い、は確かにありますよ。けどコレまでのカープって、下ばっかりを見て選手をダメにしてる。入団させたはいいけど、その後にボロボロと「欠点」が浮かび上がる。その浮かび上がった欠点を直そうとして、いい所まで消してしまう、と言うかダメにしてしまってる。

人間誰しも良い所ばっかりじゃない。悪いところもある。けど、どこの国に行っても、防御率ゼロのピッチャーなんかおらんし、フォアボールを絶対に出さんピッチャーはいない。どれだけ頑張って投げても、2割から2割5分は打たれる。もちろん打つために相手はバッターボックスに入ってるんだし。

その点を考慮しない限り、いつまでも、大卒社会人出即戦力ピッチャーに頼らざるを得ないし、助っ人外国人を探し続けんといかん。こんな球団は「うちは育成の球団ですから」とかぬかすな。恥ずかしいことこの上ないわ。しかもこれだけやっておきながら「弱い」。話にならん

大野コーチが「けじめ」の一言を残して去っていこうとしている。どの程度の影響力を持っていたかは、今村猛や前田健太のブログを読めば伝わってくる。ワシらが想像した以上のものだった。

後任の投手コーチはまだ決まってない。交渉には入ってるんだろうけど、「投手再建のめどは立った」と言われた以上、後任コーチの人選は重大ですよ。慕われてたコーチの後任なんだし。

しかも、人柄がナンボ良くても今の形を崩そうものなら、来シーズン前半で更迭、てなことになりかねない。ある程度形が見えてきた以上、深刻を極める打撃陣の立て直しよりは作業的には楽な筈。打撃コーチはよそから、みたいな話になってますが、投手コーチは内部昇格でもどうにかなりそうな。

ただ個人的にずっと考えてるのは、試合中にマウンドに行くのは、投手コーチじゃないと絶対にダメなんかな、って話。ピッチャーの調子云々は投手コーチに任したらええけど、昨年面での指示はバッテリーコーチなりの方がいいような気がする。でないと植田コーチの持ち腐れ、になってますよ。

そらぁ試合中ベンチ内で、投手に声をかけたりしてる姿を見たりしましたが、まだまだ何か足りてないような気もしてる。植田コーチがすべき仕事を、これまた野村謙二郎監督がやっちゃってるんでしょうけど、もっと各コーチを「独立したもの」として考えないと。投手コーチが仕事を出来てない。

今のカープベンチを見てたら、各コーチは「置いているだけ」に見える。そしてマスコミ向けのコメントを発してるだけ。高信二をヘッド格にするのもいいけど「カープ野球」しか体験してない彼にはまだまだ荷が重い。、いっその事植田コーチをヘッド格に持ってきたほうがいい、とすら思いますよ。

投手王国再建、と言えば聞こえはいけど、まだまだ足りない。親会社を持たない球団である以上、選手やコーチ、現場だけでなく、球団フロントも実際に血は流さなくてはいかんはず。

現場だけに責任を押し付けても、強いチームになれるわけがない、フロントもいっぺん、チーム成績とはまた別のところで「痛い思い」をしたほうがいいんじゃないしょうか。


低迷の原因は選手だけじゃないですよ、進歩のない球団にも責任はありますよ。

そう言えばオリックスバファローズの清川栄治投手コーチが退団になるとか。「またかよ」とか言われるかも知れんけど、カープに帰ってきれくれんかね。「外の空気を存分に吸ってる」稀有な存在のカープ出身者だと思うんですかいかがでしょう。ヨコカラピッチャーはもういりませんが(笑)。


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2012.10.13 / Top↑
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