※以前に何度か書いた事と、内容が重複することが多く出てくると思います、御了承下さい。
ここ数年、シーズン開始早々「撃沈」することも多く、浮上のきっかけすら(つか、撃沈してるんだから浮上なんざありえんのですが)掴めぬまま、シーズンを終えてしまってた感のある由宇カープ。
けど今年は、何か違いましたね。
一軍が「破壊力重視(と思われる)」開幕一軍メンバーを選択した結果、赤松・天谷と言う両韋駄天が溢れ、由宇カープに回ってきた。その二人を内田順三監督は、ウエスタンリーグ開幕から徹底的に試合で起用した。スターティングメンバーから代打、代走、守備固め、あらゆる用途で起用し続けた。
タイトル獲得等はないものの、一軍で一定の実績のあるこの2人を、色んな形で試合に出し続けることによって、「若手育成」が第一でもあった由宇カープに「勝負にこだわる姿勢」を持ち込んだ。
おそらくこれは、長らく「打撃コーチ」をやっているうちに、「こう言う家督でありたい」と言う理想像を、内田監督が作り上げて行ったんじゃないかな、とも思ったりします。それと、「コレくらい出来ないと試合には使ってやらないよ」と言うひとつの指針だったのかな。
好きに打たすのもいい、好きに走らすのもいい、けど試合は「勝負の場」。負けて覚える、もいいけど、やっぱり負けるより勝つほうが楽しいに決まってる。どうやったら相手より点を多く取れるか、どうやったら勝てるか、を突き詰めていった結果、シーズン序盤の戦いがあったんだと思います。
その象徴と思ってるのが、4月14日、マツダスタジアムでの対ホークス戦4回裏の攻撃。
まだ全くカメラを動かしてない頃のアレなので、実につまらん映像かとは思いますが、打つ人が打ち、送る人は不細工だろうが何だろうが、何が何でも送る。走れる人はどんどん次の塁を狙い、隙あらばホームに帰ってくる。打てる策、やれる事は皆やって、約20分の間に一挙の間に5得点。
満塁ホームラン等、一発が出て大量得点、も確かにいいですが、こうやってジワジワ1点2点と奪っていく方が、相手ピッチャーにとってはダメージは大きい。表現はかあり大袈裟かも知れませんが「見たかったカープ野球がここにあった」という感じ。このゾクゾク感が一軍にはあまりなかった。
そして、赤松・天谷、さらには菊池涼介や安部友裕が抜けてしまった7月以降、失速するかと思いきや、代わりに中村憲君が支配下登録され、守備固め位しか出番がなかった庄司君がポジションを奪い、出番がほとんどなかった申成絃が、必死の努力で這い上がってきた。
見事に「新陳代謝」が成功しました、と言うか、チームの入れ替えが完了。
シーズンの前半と後半、故障者等の都合でスターティングメンバーが全く違う名前になるのは、どこのチームでもあることだとは思いますが、それでも成績が落ちなかったのは、それだけ試合に出てなかったメンツが、しっかり準備が出来てたってことではないでしょうか。
本当なら二軍でも、まるまる1シーズンををかけて、翌年に使える選手を絞っていくのが当たり前だとは思うんですが、今年の場合はそうもいかんかった。一軍から溢れた選手の「調整」にあてがうことになってしもうたけど、それが突発的にええ方向に向いたんじゃんないかな、と思います。
で、打つ方ばっかりアレしてもしゃあないので「投げる方」。
こっちはもう、本気で「一軍予備」の調整に終始して終わってしまったような感じ。しかも、調整して、準備出来ているのに、上からはろくにお呼びが掛からない。たまに掛かったとしても、これまで一軍で投げていた通りの起用法。上と下で、選手のちからの把握の仕方が違うのか、とすら思いましたよ。
これはピッチャーだけでなく、野手にも言えた、と言うか野村謙二郎監督になってからずっと。一軍で調子が悪くあっても様子見で使い続けてどんどん悪くなり、由宇送りになる頃にはもうボロボロ。
逆に、由宇カープで調子が良くてもお呼びがかからない。良くてお呼びが掛かっても「なんじゃこの使い方」みたいなので、あとはベンチの肥やし。そして、満足に使われないまま強制送還。
「左右両方の対決や、長い回を投げて何が見えてくるか」のお題目のもと、梅津智弘の「プロ入り初完封」があった。また本来はリリーフであろう、永川勝浩や武内久士が先発のマウンドにたったりした。そこに一軍で6試合登板に終わった齊藤悠葵や、7試合登板に終わった篠田純平、たまに岩見優輝、シーズ後半はセットアップで昇格していった福井優也が先発陣に加わった。
小林幹英・澤崎俊和の両投手コーチが、このあたりの、年齢的に中堅になろうかというピッチャーの整備に追われ、もっと若いピッチャーの面倒まで手が回らなんだ、と言う感じなのかな。その分水本勝己3軍「監督」、青木勇人3軍投手コーチはないかと大変だったかと思いますが。
あれだめ「ドライチローテ」とか言うてたけど、いつの間にか先発ピッチャーは5任意絞られ中4日中5日。その分リリーフピッチャーにツケが回るかといえば、ツケの支払いをしてたのは今村猛一人。先発・リリーフをあと一人ずつ考えてくれてたら、こんな歪みは出んかっただろうと思います。
尤もその「一軍に近いであろうピッチャー」が、ほぼ期待通りの成績を、曲がりなりにも残してくれたから、リーグ3位の防御率になったんだとは思いますが、ホントピッチャーに関しては、戸田隆矢以外あまり見るところがなかったような。数字は出してるけど、使ってもらえなんだのもいるし。
やっぱり、一軍が戦力、戦略ともに、どっしり構えてくれないことには、二軍にそのツケが回ってくる。まぁ今年の場合は、そのツケを由宇カープがうまく使いこなしたという所でしょうか。
内田監督は、松田元オーナーへのシーズン終了の挨拶の際「教育リーグでは無休でトレーニングを」と言う事だそうで。けど、毎日7時間も8時間もやる必要はない。
もう少ししたら「みやざきフェニックスリーグ」が始まりますが、その予定表を見たら、びっしり試合の日程と「練習日」と書いてある。どこにも「休み」とは書いて無い。これはいいことですよ。いっその事、セントラルリーグの公式戦が終わったら、一軍選手も全員放り込んでもいい。
秋季練習だ秋季キャンプだと、細かく分ける必要はない。どうせ野村謙二郎監督や浅井樹。町田公二郎打撃コーチが面倒を見ても、貧打は解消出来んのは目に見えてる。ならば全員由宇カープ扱いで、11月半ばあたりまでぶっ通しで練習してきたらいいんですよ。どうせ全員レベル低いんだし。
由宇カープの話からはだいぶ逸れましたが、一度カープ選手全員を集めて、全員鍛え直す必要があるんじゃないかな。ピッチャー陣と野手陣は分ける必要はありますが。今まで通り(に見える)やってても何も変わらないんだから。どうせ「破天荒」も今シーズンで終いなんだから、それくらいやらんと。
確実に、由宇カープレベルでは「活性化」は始まってる(ように見える)んだから、その流れを何としても一軍に持ってこないと。由宇カープにわずかながらも「意識革命」が出来たんだから、それをチーム全体に広げないことには、いつまで経っても強くならんし、いつまで経っても秋に失速する。
何か変えんと。このオフはいい機会だと思いますよ。どうせなら「一軍対由宇カープ」やりますか?今なら絶対選手の能力、ピッチャーの力、首脳陣の指導力等を見ても、由宇カープの方が強いわ。
あとはアレかな。球団公式サイトの「チームデータ」のページの更新をまめにやってくれたらな。シーズン終盤、ようやくスターティングメンバーに帰って来た中谷翼がまだ「故障者」に入ったまま、と言うのはちょっとねー。遠征帯同メンバーまで公表しろ、とは言わんけど、ちょっと杜撰すぎだわ。
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ここ数年、シーズン開始早々「撃沈」することも多く、浮上のきっかけすら(つか、撃沈してるんだから浮上なんざありえんのですが)掴めぬまま、シーズンを終えてしまってた感のある由宇カープ。
けど今年は、何か違いましたね。
一軍が「破壊力重視(と思われる)」開幕一軍メンバーを選択した結果、赤松・天谷と言う両韋駄天が溢れ、由宇カープに回ってきた。その二人を内田順三監督は、ウエスタンリーグ開幕から徹底的に試合で起用した。スターティングメンバーから代打、代走、守備固め、あらゆる用途で起用し続けた。
タイトル獲得等はないものの、一軍で一定の実績のあるこの2人を、色んな形で試合に出し続けることによって、「若手育成」が第一でもあった由宇カープに「勝負にこだわる姿勢」を持ち込んだ。
おそらくこれは、長らく「打撃コーチ」をやっているうちに、「こう言う家督でありたい」と言う理想像を、内田監督が作り上げて行ったんじゃないかな、とも思ったりします。それと、「コレくらい出来ないと試合には使ってやらないよ」と言うひとつの指針だったのかな。
好きに打たすのもいい、好きに走らすのもいい、けど試合は「勝負の場」。負けて覚える、もいいけど、やっぱり負けるより勝つほうが楽しいに決まってる。どうやったら相手より点を多く取れるか、どうやったら勝てるか、を突き詰めていった結果、シーズン序盤の戦いがあったんだと思います。
その象徴と思ってるのが、4月14日、マツダスタジアムでの対ホークス戦4回裏の攻撃。
まだ全くカメラを動かしてない頃のアレなので、実につまらん映像かとは思いますが、打つ人が打ち、送る人は不細工だろうが何だろうが、何が何でも送る。走れる人はどんどん次の塁を狙い、隙あらばホームに帰ってくる。打てる策、やれる事は皆やって、約20分の間に一挙の間に5得点。
満塁ホームラン等、一発が出て大量得点、も確かにいいですが、こうやってジワジワ1点2点と奪っていく方が、相手ピッチャーにとってはダメージは大きい。表現はかあり大袈裟かも知れませんが「見たかったカープ野球がここにあった」という感じ。このゾクゾク感が一軍にはあまりなかった。
そして、赤松・天谷、さらには菊池涼介や安部友裕が抜けてしまった7月以降、失速するかと思いきや、代わりに中村憲君が支配下登録され、守備固め位しか出番がなかった庄司君がポジションを奪い、出番がほとんどなかった申成絃が、必死の努力で這い上がってきた。
見事に「新陳代謝」が成功しました、と言うか、チームの入れ替えが完了。
シーズンの前半と後半、故障者等の都合でスターティングメンバーが全く違う名前になるのは、どこのチームでもあることだとは思いますが、それでも成績が落ちなかったのは、それだけ試合に出てなかったメンツが、しっかり準備が出来てたってことではないでしょうか。
本当なら二軍でも、まるまる1シーズンををかけて、翌年に使える選手を絞っていくのが当たり前だとは思うんですが、今年の場合はそうもいかんかった。一軍から溢れた選手の「調整」にあてがうことになってしもうたけど、それが突発的にええ方向に向いたんじゃんないかな、と思います。
で、打つ方ばっかりアレしてもしゃあないので「投げる方」。
こっちはもう、本気で「一軍予備」の調整に終始して終わってしまったような感じ。しかも、調整して、準備出来ているのに、上からはろくにお呼びが掛からない。たまに掛かったとしても、これまで一軍で投げていた通りの起用法。上と下で、選手のちからの把握の仕方が違うのか、とすら思いましたよ。
これはピッチャーだけでなく、野手にも言えた、と言うか野村謙二郎監督になってからずっと。一軍で調子が悪くあっても様子見で使い続けてどんどん悪くなり、由宇送りになる頃にはもうボロボロ。
逆に、由宇カープで調子が良くてもお呼びがかからない。良くてお呼びが掛かっても「なんじゃこの使い方」みたいなので、あとはベンチの肥やし。そして、満足に使われないまま強制送還。
「左右両方の対決や、長い回を投げて何が見えてくるか」のお題目のもと、梅津智弘の「プロ入り初完封」があった。また本来はリリーフであろう、永川勝浩や武内久士が先発のマウンドにたったりした。そこに一軍で6試合登板に終わった齊藤悠葵や、7試合登板に終わった篠田純平、たまに岩見優輝、シーズ後半はセットアップで昇格していった福井優也が先発陣に加わった。
小林幹英・澤崎俊和の両投手コーチが、このあたりの、年齢的に中堅になろうかというピッチャーの整備に追われ、もっと若いピッチャーの面倒まで手が回らなんだ、と言う感じなのかな。その分水本勝己3軍「監督」、青木勇人3軍投手コーチはないかと大変だったかと思いますが。
あれだめ「ドライチローテ」とか言うてたけど、いつの間にか先発ピッチャーは5任意絞られ中4日中5日。その分リリーフピッチャーにツケが回るかといえば、ツケの支払いをしてたのは今村猛一人。先発・リリーフをあと一人ずつ考えてくれてたら、こんな歪みは出んかっただろうと思います。
尤もその「一軍に近いであろうピッチャー」が、ほぼ期待通りの成績を、曲がりなりにも残してくれたから、リーグ3位の防御率になったんだとは思いますが、ホントピッチャーに関しては、戸田隆矢以外あまり見るところがなかったような。数字は出してるけど、使ってもらえなんだのもいるし。
やっぱり、一軍が戦力、戦略ともに、どっしり構えてくれないことには、二軍にそのツケが回ってくる。まぁ今年の場合は、そのツケを由宇カープがうまく使いこなしたという所でしょうか。
内田監督は、松田元オーナーへのシーズン終了の挨拶の際「教育リーグでは無休でトレーニングを」と言う事だそうで。けど、毎日7時間も8時間もやる必要はない。
もう少ししたら「みやざきフェニックスリーグ」が始まりますが、その予定表を見たら、びっしり試合の日程と「練習日」と書いてある。どこにも「休み」とは書いて無い。これはいいことですよ。いっその事、セントラルリーグの公式戦が終わったら、一軍選手も全員放り込んでもいい。
秋季練習だ秋季キャンプだと、細かく分ける必要はない。どうせ野村謙二郎監督や浅井樹。町田公二郎打撃コーチが面倒を見ても、貧打は解消出来んのは目に見えてる。ならば全員由宇カープ扱いで、11月半ばあたりまでぶっ通しで練習してきたらいいんですよ。どうせ全員レベル低いんだし。
由宇カープの話からはだいぶ逸れましたが、一度カープ選手全員を集めて、全員鍛え直す必要があるんじゃないかな。ピッチャー陣と野手陣は分ける必要はありますが。今まで通り(に見える)やってても何も変わらないんだから。どうせ「破天荒」も今シーズンで終いなんだから、それくらいやらんと。
確実に、由宇カープレベルでは「活性化」は始まってる(ように見える)んだから、その流れを何としても一軍に持ってこないと。由宇カープにわずかながらも「意識革命」が出来たんだから、それをチーム全体に広げないことには、いつまで経っても強くならんし、いつまで経っても秋に失速する。
何か変えんと。このオフはいい機会だと思いますよ。どうせなら「一軍対由宇カープ」やりますか?今なら絶対選手の能力、ピッチャーの力、首脳陣の指導力等を見ても、由宇カープの方が強いわ。
あとはアレかな。球団公式サイトの「チームデータ」のページの更新をまめにやってくれたらな。シーズン終盤、ようやくスターティングメンバーに帰って来た中谷翼がまだ「故障者」に入ったまま、と言うのはちょっとねー。遠征帯同メンバーまで公表しろ、とは言わんけど、ちょっと杜撰すぎだわ。
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