開幕連戦の神戸サブには、スターティングメンバーに彼の名前はありませんでした。

ベンチ入りメンバーにも入っておらず、実際に彼のプレイを見たのは、その翌週の雁の巣球場でした。それ以降、ほとんどの試合でスターティングメンバーに名を連ね、そして6月28日にはついに「一軍デビュー」を果たし、言わば「あっという間に」由宇カープを通り過ぎて行きました。

いずれは背番号「7」を背負うことになるのかどうか、は分かりませんが、ルーキーの枠に収まらない選手であるのんは確か。まだまだ荒削りの域を出ませんが、今年1年、ものすごい勢いで駆け抜けた、と言う表現が、彼にはぴったりなんじゃないでしょうか。

菊池涼介
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由宇:55試合198打数50安打.253 9二塁打3三塁打13打点10四球15犠打
一軍:59試合189打数42安打.222 5二塁打1三塁打1本塁打10打点24犠打


良く言えば物怖じしない、どこにいても堂々としてる。ちょっと悪く言えばふてぶてしい、もう面構えは10年選手。最初の印象はそんな感じでした。だた、シーズン当初からずっと見てましたが「来年あたりには一軍昇格かな」とは思ってましたが、結構早く出番は来ましたね。

由宇カープの選手がシーズン終盤に一軍に呼ばれるのは、ここ数年の恒例行事。シーズンの行方が決してしまったチームが「経験」を名目に若手選手を登用するのはよくある話ですが、シーズン中盤、しかもオールスター戦前に呼ばれるってのは「戦力になる」と見込まれていたからでしょう。

そして昇格してはみましたか、半ば安部君との「左右セット販売」状態。しかも起用されるポジションはセカンド。最近はようやく試合後半「本職」でもあるショートで守備固めに使われることも増えてきましたが、この辺の曖昧さがこれまた歯がゆい。内野ならどこでも、みたいなのはこれ以上いらない。

カープって「小柄な内野手ははどこでも守れないといけない」と考えてるフシがある。それで「迷走」してしまったのが東出区のはずなのに、一向に学習しようとしない、と言うか学習するだけの技量を持ち合わせていないのかあ。「適正を見る」と言えば聞こえはいいけど、本当に見てるんだろうか。

ただ「岐阜学生リーグ三冠王」の触れ込みとは裏腹に、小技も利く。



以前編集して使った動画。もちろん相手内野陣の守備位置等を見てのバントだとは思いますが、これだけのバントを一朝一夕で出来るようになるわけがない。どっかで読みましたが、大学時代はあまり練習せなんだとか。けどそれはあくまで「チーム」としての練習であって、裏ではこっそりやってたんだろうな、と。ただやっぱり「プロでの1年」はきつかったか、ここ暫くは「ベンチウォーマー」ですが。

そしてこの送りバントの技術は、一軍で遺憾なく発揮されています。





名古屋在住の戦友が、守備動画を作ってくれてます。動きが荒っぽい、と言うてしもうたらそれまでですが、荒っぽいにしろ何にしろ、それだけ足が動いてるってこと、どのスポーツでもそうだと思いますが、やはり足が動かんようになったら終わり、走れなくなったら終わり、ですよ。

この荒っぽさ、何となしに尾形佳紀に似てないとも言えない。どうでしょうね。

今年一年、周りを見ながら、地に足をつけながら、由宇カープから一軍へ行きましたが、何が通用するか、どれが通用しそうにないか、見極められたと思います。「天才肌」だとは思いますが、大学リーグ三冠王が入団に際して「方向転換」を既に決めていたところを見ると、意外に冷静なのかも。

大卒、しかもドラフト2位で入団したという「自覚」から来るものかも知れません。ただ、2位である以上、素材素質で獲得した訳ではんないはずだし、その辺は本人が一番よくわかってるはず。

同世代の若い内野手が多くいるカープ内。これまでとは若干毛色が違う所もありますが、今年のカープの「いい起爆剤」になったと思います。これから先、彼がどんな変貌を見せてくれるか楽しみです。


しかしホント、背番号33って、中途半端感が否めない。江藤智には悪いけど(笑)。


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2012.10.01 / Top↑
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