今シーズン頑張った人の中で、ピッチャーってのはなぜかあんまり浮かびません。

つかピッチャー陣に関しては、梅ちゃんや永川勝浩、福井君や齊藤悠葵、とにかく一軍で見慣れた名前がズラリ。しかも彼らが「一軍で登板するための調整」かと思いきや、これがまたそうでもない。

梅ちゃんはプロ入り初完封をしたりして、どうも様子が違う。さらには昇格したとしても、何か有カープにいた頃と起用法が違う。そして1、2試合登板したかと思ったら、また帰って来てる。

そんな中、ポッと出てきてあっという間にに由宇カープのローテーションに入り、果てには一軍デビューまでしてしまった、カープでは久しぶりに「彗星のごとく」なピッチャーがいました。

戸田隆矢
_MG_3260.jpg _MG_3230.jpg _MG_1098.jpg _MG_1041_20120926201307.jpg
11試合4勝2敗 52回1/3、自責点19 59被安打 22与四球 防御率3.27 

とにかく、今年よく見たピッチャーです。桜満開の4月16日、廿日市市佐伯総合スポーツ公園野球場での対ホークス戦でのプロ入り初登板に始まり、6月12日鳴尾浜球場でのプロ入り初勝鯉、7月29日のプロ2勝目、8月9日のプロ3勝目、そして9月20日の今シーズン11試合目の登板。

都合7試合。

一時期、やたらめったら前田健太に当たったこともありました。それでも「7/11」てのはなかったなぁ。「1度目は偶然、2度目は必然、3度目は運命」とは言いますが、7度目はちょっと(笑)。

高校生ルーキーですから、ナンボ「逸材」ではあっても、4月中の登板はホントびっくりしました。しかも、2イニングをパーフェクトデビュー。二段モーションで警告を受けたりもしましたが、シーズンをボークゼロで乗り切ったのは立派。しかも、したの動画のように、言われてすぐ修正できる対応能力。動揺することもなく「これはとんでもないピッチャーが入ってきた」とすら思いました。


4月16日 対ホークス戦 初登板2回表

上の画像を見ても分かる通り、まだ体格は薄っぺらいし、ケツもそんなに大きくない。それでも今シーズンは、わしが見てた限り、と言う難解な限定ではありますが、最長7回2/3。上等ですよね。

正直な話、今シーズンは体力作り的な「育成」かとは思いました。素質はあれど、やっぱり高校出ですからね。それがいつの間にか、石見や齊藤悠葵と並ぶ、チーム勝ち頭の4勝。上出来の域を完全に逸してる。野村謙二郎監督が一軍で投げさしたくなる気持ちも、ワカランではないです。

3回2失点で引っ込めてしまうのはどうか、とは思いますけどね。

一軍で実績のある篠田君(2.39)や齊藤悠葵(2.93)が数字を残すのはもはや「当たり前」。かと言って、貫禄を見せつけるだけの内容がなかなか見れんかったのも事実。彼らの中で、それなりに意図するものはあったんだろうけど、それがなかなか表れなかった、といえばいいんでしょうかね。

それだけに、余計に戸田君のピッチングが目を引きました。


4月28日 対バファローズ戦1回裏

6~7年を世代差と考えると、齊藤悠葵らのすぐ下の世代になろう戸田君。高卒でこれだけの数字を残せば、そら期待されるのはしゃあないでしょう。上記の二人に、大いに刺激になった筈ですよ。

10月8日から、日南天福球場他、宮崎県下の球場で開催される「みやざきフェニックスリーグ」。メンバー発表はまだですが、おそらく戸田君が選ばれるのは間違いないでしょう。そして、組まれている試合の「ピッチャー陣の中心」になるべき存在なのはもう明白。

登板にトレーニングにと、忙しい日々になると思いますが、しっかり食って然り練習して、もうひとまわりくらい体が大きくなったら、すごく楽しみな存在になると思います。

数多くいる先輩左腕が、先発にしろリリーフにしろイマイチピリッとせなんだ今シーズン。野村謙二郎監督はじめ一軍首脳陣の考え方、起用法の問題もあったかと思います。

内田二軍監督と野村謙二郎一軍監督、また小林幹英二軍投手コーチと、大野豊一軍投手コーチの考え方の差、もあろうかと思いますが、貴重な「原石」。けっして間違った方向に進まんようにして頂きたい。ましてや、ちょっと成績が出んからって「腕を下げようか」なんざもってのほか、ですよ。


何とか「まっすぐ」育ってほしいなぁ。


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2012.09.27 / Top↑
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