ここ数年の由宇カープを見てると、突然体格のよくなる選手がいてます。

カープ公式サイトの「チームデータ」のページにも(更新がすごく不定期ですが)、今年になってからでしょうか「強化選手」と言う欄が出来、いろんな選手が入れ替わり立ち代り「強化」されています。

長らく「トレーニングコーチ」と言うポジションをがないせいか、「カープのトレーニング事情はどうなっているのか」と不安でならんかったんですが、彼のガタイの成長で、そんな心配は飛びました。

申成鉉
_MG_1865.jpg _MG_2001.jpg _MG_1270.jpg _MG_2248.jpg
44試合出場106打数22安打.208 6二塁打3三塁打2本塁打9打点10四球

韓国から京都国際高校に留学。韓国のみならず、日本の球団からも獲得調査があった、にもかかわらず、わざわざ広島東洋カープの入団テストを受験、そして合格。彼が入団した2008年ドラフトでは、既に「育成ドラフト」が導入されてましたが、育成枠ではなく通常のドラフト指名枠(4巡目)で入団したところに、彼の素質の高さが見えます。

さらには、他球団からの獲得調査を断って、カープの入団テストを受けたところに、彼の並々ならぬ意欲を感じ取ることが出来ると思います。これだけでも十分に買ってやれますよ。

そんなしーんそーんひょーんの「今年のハイライト」

まぁどう考えても「ウエスタンリーグ公式戦」の雰囲気じゃない、9月9日佐藤薬品スタジアムでの対タイガース戦、土壇場9回ツーアウトからの逆転タイムリースリーベースヒット。

今年前半は安部君の大活躍、そして菊池君の「想像以上の活躍」によって、球場でも姿を見ることはほとんどありませんでした。もっとも、由宇練習場での試合とかには出てたんだと思いますが。

そして昨年以来久しぶりに見た申君の体が見違えるように良くなってることに驚き。上の一番左の写真でお分かりかと思いますが、上体よりも、ふくらはぎから大腿にかけてがすごく大きくなってる。

さらには、昨年から大幅に出場試合数を減らし、打席数もヒット数も激減したにもかかわらず、ツーベースヒット、スリーベースヒットの本数が飛躍的に伸びていること。上にも記していますが、22安打のうち11安打がツーベースヒット以上のいわゆる「長打」。これは魅力ですよ。



かつてカープに、リチャード・ランセロッティ(ランス)と言う選手がいてました。シーズン88安打のうち、49安打がツーベース以上、と言う極端な「一発屋」でしたか、それに匹敵しますよ。

んなことはどうでもよく(笑)。上段のスリーベースヒットの映像でも、逆らうことなく、そして体制を崩すことなく、しっかりとボールを叩けているし、打球音もいい音を立ててる。

昨年まで2年間、傍目から見たらどう考えても一軍で通用せんように見えた堂林翔太に追い抜かれた形になってしまい、今年入団した菊池君にも先を越され、後述の庄司君に追い立てられた形になってますが、一番左の画像を見る限り、彼はまだまだ死んでません。むしろこれからですよ。

試合に出ていない間に、どんな「コツ」を掴んだのかは分かりません、何がヒントになったのかも分かりません。ただ、申君の中で「何か変化があった」のは確か。半覚醒、みたいな感じですかね。

来年、石井琢朗の引退で背番号25がひとまず「空き番」になります。「7」や「9」など、やたらめったら背番号を空けたがる傾向のあるカープ。正直な話、こんな制度はいらん、とすら思います。

気が早いですが、今年のドラフト会議、どんな新人選手が入ってくるか分からんし、まだ一軍のシーズンも終わってないので、この辺の事はいろいろ「整理」が終わってからです。そしてあくまで心情的なもんですが、ぜひ申君に期待を込めて「25」を背負わせてやりたい。無理でしょうけどね。

かの新井貴浩も、半ば叩き上げで一軍を勝ち取った。石井琢朗もまた、投手からの転向で2000本安打を達成した。いずれも苦労人ですよ。そうやって「背番号」は継承されていくもの。

是非ご一考願いたいです。彼も明日のカープを背負って立つ資格は十分にあるんだから。


以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログへ
2012.09.25 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://kugyousou.net/tb.php/1400-e48a17b6