毎度お馴染み(と言う程でもない)、読売新聞大阪版夕刊の「スポーツアリーナ」のコーナーで、久しぶりにカープの話が大きく取り上げられています。誰あろう石井琢朗の話です。

石井 カープ変えた4年
広島の石井琢朗選手(42)が今季限りでの現役引退を表明した。プロ野球選手として24年間を過ごし、1998年には横浜(現DeNA)で日本一も経験したベテランが、14年間Bクラスに低迷するカープに残すものは少なくない。
2009年に横浜から移籍して今季が4シーズン目だった。2000安打を達成したシュアな打撃に加え、ゴールデングラブ賞を4度受賞した守備の名手。時にはスタメンで、時には途中出場でチームの勝利に貢献した。また、誰よりも早くグラウンドに出て汗を流す姿は若手の手本となった。松田元オーナーも「いい見本となってくれた」とその働きを評価した。
広島は球団初のクライマックスシリーズ進出を狙える位置につけている。目の前のチャンスを掴み取るためには何が必要なのかを尋ねると「ミスをいかに少なくするか」と話したことがある。「打率は3割だけど守備率は10割近くなる。守備力で勝負しないと。打撃で取り返せばいいと言うけど、それは難しい」。12球団ワースト96失策(6日現在)の守備陣に奮起を促した。
今のチーム状況をどう見ているのか。「若手が刺激し合いながら力を伸ばしている状況を、チームとして大事にしないといけない。一人でも多く経験させた方がこれからにつながる」。7月に一軍登録を外れた時に「僕が監督でもそうする」と全てを受け入れた。
前田健は「(この4年間で)チームは変わった」と石井の功績を肌で感じている。新人の菊池はそのグラブさばきを間近で見てきて「ボールが吸い込まれるようだった」と表現した。若い選手たちがすべてを吸収し、今の勢いがある。シーズンも残りわずか。石井の「今年が一番の思い出になってくれれば」という願いはかなうのか。
この記事の原稿がいつ頃書かれたものかは分かりませんが、正直「勢い」に関してはかなり落ちてます。落ちてるというか、もう一つ加速出来てないと言った方が良いかな。見てて煩わしいですが。
石井琢朗の守備って、そんな際立った動きをするわけでもない。ホント「堅実」という表現がぴったり。突飛な動きをするわけでもない。とにかく無駄な動きがない、と言う印象。
難しい打球を、実にさりげなく捌く。
かつて、高信二(現:一軍野手チーフコーチ)の守備を、木下富雄氏が「誰もが見ていて安心できる。捕球からスローイングまで、まず無駄な動きがありませんから」と称した事がありました。
石井琢朗の守備もそんな感じ。特に、ピッチャーからの転向組ゆえ、いかに本職の選手よりも速く投げるか、を突き詰めたら、ああ言う守備になったんじゃんないかな。
決して「速い球」をファーストに投げればいい、ってもんじゃない。一歩でも無駄な動きを少なくすれば、ランナーよりも早くファーストに投げることができる。これを突き詰めていった結果が、4度のゴールデングラブ賞位につながったんじゃないかな、と思います。
それともう一つ、良い事言うてますよね。
打率は3割だけど守備率は10割近くなる。打撃で取り返せばいいと言うけど、それは難しい。
守備でエラーして1点失って、次の打席でヒットを打って、やたらと「汚名挽回がどーたらこーたら」と言う風潮が未だにどこのメディアでも抜けませんが、タイムリーヒットならいざ知らず、イニングの先頭バッターでのヒットって、何の罪滅ぼしににもならんのですよ。しかも「良くて3割」なのに。
個人的見解ですが、バッティングはナンボ練習しても、パワーをつけても良くて3割、毎打席ホームランを打てるようになるわけでもありません。けど、守備練習はなんぼやってもいい。中村紀洋みたいに「走り込みが嫌いだから守備練習で足腰を鍛えた」とまで言う選手もいますからね。
それと、よく「○本ノック」みたいな練習を聞くけど、あれは無駄だと思います。
捕って、ファーストなりセカンドなり、次に投げるべき塁へしっかり投げて、初めてワンプレイになって「バッターアウト」になるわけでして。ただ闇雲に本数だけ「キャッチ」しても何にもならんのですよ。全ては「一連の動作」ですからね。バラバラで練習しても何にもなりませんからね。
けど、言うたら悪いけど、石井琢朗がカープに来て、本当に「チームは変わった」だろうか。変わってるとしたら「何が変わった」んだろうか。ベイスターズにいた20年を凌駕するだけの、カープでの4年間、石井琢朗が人として成長した4年間は、カープに何をもたらしたんだろう。
「人」って難しい。「野球」は難しい。
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広島の石井琢朗選手(42)が今季限りでの現役引退を表明した。プロ野球選手として24年間を過ごし、1998年には横浜(現DeNA)で日本一も経験したベテランが、14年間Bクラスに低迷するカープに残すものは少なくない。
2009年に横浜から移籍して今季が4シーズン目だった。2000安打を達成したシュアな打撃に加え、ゴールデングラブ賞を4度受賞した守備の名手。時にはスタメンで、時には途中出場でチームの勝利に貢献した。また、誰よりも早くグラウンドに出て汗を流す姿は若手の手本となった。松田元オーナーも「いい見本となってくれた」とその働きを評価した。
広島は球団初のクライマックスシリーズ進出を狙える位置につけている。目の前のチャンスを掴み取るためには何が必要なのかを尋ねると「ミスをいかに少なくするか」と話したことがある。「打率は3割だけど守備率は10割近くなる。守備力で勝負しないと。打撃で取り返せばいいと言うけど、それは難しい」。12球団ワースト96失策(6日現在)の守備陣に奮起を促した。
今のチーム状況をどう見ているのか。「若手が刺激し合いながら力を伸ばしている状況を、チームとして大事にしないといけない。一人でも多く経験させた方がこれからにつながる」。7月に一軍登録を外れた時に「僕が監督でもそうする」と全てを受け入れた。
前田健は「(この4年間で)チームは変わった」と石井の功績を肌で感じている。新人の菊池はそのグラブさばきを間近で見てきて「ボールが吸い込まれるようだった」と表現した。若い選手たちがすべてを吸収し、今の勢いがある。シーズンも残りわずか。石井の「今年が一番の思い出になってくれれば」という願いはかなうのか。
この記事の原稿がいつ頃書かれたものかは分かりませんが、正直「勢い」に関してはかなり落ちてます。落ちてるというか、もう一つ加速出来てないと言った方が良いかな。見てて煩わしいですが。
石井琢朗の守備って、そんな際立った動きをするわけでもない。ホント「堅実」という表現がぴったり。突飛な動きをするわけでもない。とにかく無駄な動きがない、と言う印象。
難しい打球を、実にさりげなく捌く。
かつて、高信二(現:一軍野手チーフコーチ)の守備を、木下富雄氏が「誰もが見ていて安心できる。捕球からスローイングまで、まず無駄な動きがありませんから」と称した事がありました。
石井琢朗の守備もそんな感じ。特に、ピッチャーからの転向組ゆえ、いかに本職の選手よりも速く投げるか、を突き詰めたら、ああ言う守備になったんじゃんないかな。
決して「速い球」をファーストに投げればいい、ってもんじゃない。一歩でも無駄な動きを少なくすれば、ランナーよりも早くファーストに投げることができる。これを突き詰めていった結果が、4度のゴールデングラブ賞位につながったんじゃないかな、と思います。
それともう一つ、良い事言うてますよね。
打率は3割だけど守備率は10割近くなる。打撃で取り返せばいいと言うけど、それは難しい。
守備でエラーして1点失って、次の打席でヒットを打って、やたらと「汚名挽回がどーたらこーたら」と言う風潮が未だにどこのメディアでも抜けませんが、タイムリーヒットならいざ知らず、イニングの先頭バッターでのヒットって、何の罪滅ぼしににもならんのですよ。しかも「良くて3割」なのに。
個人的見解ですが、バッティングはナンボ練習しても、パワーをつけても良くて3割、毎打席ホームランを打てるようになるわけでもありません。けど、守備練習はなんぼやってもいい。中村紀洋みたいに「走り込みが嫌いだから守備練習で足腰を鍛えた」とまで言う選手もいますからね。
それと、よく「○本ノック」みたいな練習を聞くけど、あれは無駄だと思います。
捕って、ファーストなりセカンドなり、次に投げるべき塁へしっかり投げて、初めてワンプレイになって「バッターアウト」になるわけでして。ただ闇雲に本数だけ「キャッチ」しても何にもならんのですよ。全ては「一連の動作」ですからね。バラバラで練習しても何にもなりませんからね。
けど、言うたら悪いけど、石井琢朗がカープに来て、本当に「チームは変わった」だろうか。変わってるとしたら「何が変わった」んだろうか。ベイスターズにいた20年を凌駕するだけの、カープでの4年間、石井琢朗が人として成長した4年間は、カープに何をもたらしたんだろう。
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2012.09.08 / Top↑
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