相変わらず一進一退の攻防が続く3位争い。そもそも、3異争いしててええんか、って話。

昨日の試合で、ジャイアンツがドラゴンズに勝てば、早々にマジックナンバー36が出る、みたいな話でしたが、それは何とかドラゴンズが阻止してくれたのでほっと一息―――――

―――――してる場合じゃないんですよ。セ・リーグのどのチームもジャイアンツ相手に不甲斐ない戦い。特に酷いのが○イガース。ジャイアンツ相手だけでも借金9ってのはどうしようもない。かと言うて、カープも2つ加担してるので偉そうに言えませんが。

それはそれとして、とりあえす眼下の敵スワローズとの試合。

この時期、どこのチームも色んな形で「離脱者」がいてます。スワローズも然り。林昌勇はいない、松岡健一がいない、佐藤由規がいない、宮本慎也がいない、ウラディミール・バレンティンがいない。

それでも借金1だの2だので踏みとどまってる所に、層の厚さを感じます。

「層の厚さ」に関しては、カープが今年ようやく「厚くなってきた」ようにも思います。数年前までは一軍でガンガン投げてたピッチャーが、理由はどうあれ由宇カープでじっくり調整。その成果の筆頭が先週、ナゴヤ球場で「プロ入り初完封」を成し遂げた梅ちゃんだと思うですが。

テレビ中継の中では、昨日のスワローズの先発、七條祐樹と昨年対戦経験があるのは、昨日のスターティングメンバーでは丸君と石原君のみ、とか。とは言え、昨年七條祐樹と相対したのはたった一回なので、このデータがアテになるのかどうか、と言うレベルのお話ではあります。

まぁそれだけ、一年かかってメンバーが大きく入れ替わった、と言うことを言いたいんでしょうが。


それにしても丸君の1番バッターって、一軍ではかなり新鮮ではあります。2009~2010年辺りの由宇カープでは「1番ライト丸・2番ショート安部」でほぼ固定されてたように記憶してます。

しかし1軍では、1年1か月ぶり2回目。しかしながら、あそこまでビチッとハマるのであれば、何で火曜日に起用せんかったんでしょうね。由宇カープに送られている間の成績は23打数10安打(テレビ放送内)。火曜日の対バファローズ戦では2本塁打1三塁打のバカ当たり。

そんな成績で昇格させるなら、さっさと起用せんともったいないわ。

由宇カープに居てるわずかの期間で、どんな微調整、そして鍛え方をしてたのかは、練習まで見れてないんで分かりませんが、こうやってどんどん選手は入れ替えるべき。「復調を待ってる」時間はもうそれほど残ってない。ましてやこの先は6連戦のオンパレード。試合は待ってくれませんからね。

雨で開始が1時間延びたりはしますが(笑)。


で、昨日の試合でちょっと引っかかった「コメント」が一つ。

菊池君が第一打席で内野安打を放ったあたりで、テレビの解説の笘篠賢治が「菊池は器用い送りバントもバスターもこんなしてくれる。菊池が入ったおかげで、野村監督が『理想とする野球が出来るようになってきた』と言ってましたね」と言うてました。ちょっとややこしい書き方になってますが。

6月11日に出場選手登録を抹消、代わって安部君が昇格しました。さらには小窪哲也に代わって6月30日には菊池涼介が出場選手登録をされました。自身の本職でもあるポジションだけでなく、その「サブ」の席すらも埋まってしまい、東出君にも幾許かの「あせり」もあったろうと思います。

その結果が、昇格直前の由宇練習場での猛打賞だった、とは思うんですが。

しかしながら8月3日の昇格以降、つまり今月は7試合12打数1安打。スターティングメンバーに名前を連ねたのもたった1試合。まったくいいところなし、ですよ。

そこに輪をかけて、先の笘篠賢治が聞いた野村謙二郎監督の一言。

もうこれは「東出を起用してては理想の野球が出来ない」と遠まわしに言うてるようなもの。昇格の時に野村謙二郎監督が「これまで通りの起用法じゃなくなる」みたいな事を直接東出君に言うた、とか言う記事をどっかで見ましたが、それがいよいよ現実的になってるのかな、とも思います。

かく言う菊池君もまだまだ荒削り。選球眼がどうやねん、と言う場面は多々見受けられます。印象の問題かも知れませんが、野村謙二郎監督の現役時代も、言えばそんなにフォアボールを選んで、みたいなイメージがない。長らく上位打線を打ち続けてきた選手としてはどうなんだ、という話ですが、そう言う積極性を、自身の現役時代と、今の菊池君の姿を重ね合わせてるんじゃんないか、とも。

いずれにしろ、東出君がかなり厳しい状況に追い込まれているのは事実、かと思います。

そう言えば、2008年オフに東出君が、フリーエージェント権を行使せぬまま、4年契約を結びました。何を持ってこの「4年」と言う数字が出てきたのか、までは知ったこっちゃないです。おそらくこの4年間に、東出輝裕に取って代わる選手を、球団も本人も待っていたのかも知れません。

そして、その4年目に、安部友裕・菊池涼介が、まるでコンビのように一軍に定着しました。ちょっと時間がかかったようにも思える安部君、そして鮮烈デビウを済ませた菊池君。まだまだ数字は上がってきてませんが、しっかりとチームの上位争いに入ってきてます。

育てながら勝つ、がようやく形になりつつあるのか、どうかはまだ分かりません。個人個人の最終成績、チームの最終順位、色んな物を加味せんといかんとは思いますが、着実に出来つつあります。

由宇カープも現在、バファローズ、ホークスとの「由宇勝争い」の真っ只中に放り込まれています。こんな事はここ数年なかった事。こんな体験がさらに選手を強くする、と思います。


打てよ、走れよ、戦いはこれから(何か違う)


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2012.08.16 / Top↑
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