オールスター「休み」に入るこの時期、どのチームの監督さんも、前半戦総括として、球団上層部への「上申」をかねて報告に行く時期。野村謙二郎監督が節目節目で「報告に行った」て話を聞かないのは、ある種異常にも思えますが、ちゃんと行ってるんでしょうか。



広島・野村監督 来季も続投へ 松田オーナーが方針明言
スポニチ

広島の松田元オーナーは19日、広島市内で今季1年契約の野村謙二郎監督(45)に来季も指揮を執らせる方針を明らかにした。松田オーナーは野村監督の就任4年目となる来季続投を問われ「当然そうなるだろう。ほか(の候補)は何も考えていない」と答えた。

昨季までの2年間でともに5位だった野村監督は今季、前半戦を38勝38敗6分け、勝率5割の3位で15年ぶりにAクラスで終えた。3年目の堂林、新人の野村ら若手が活躍し、かねて野村監督の長期契約を視野に入れている同オーナーは「去年、おととしと違う。練習の仕方や見る目など、選手をいろいろな手法で育てている」と評価した。



えー。育ててらっしゃるのは由宇カープのスタッフなのであって、野村謙二郎監督、もっと言えば一軍監督は「起用する側」なので、決して育てるとか、そういう方向ではないと思うんですが。


こんな言わば「なーなー」状態が続いてもう3シーズン目にありますが、この「なーなー」がチーム内に緊張感を醸し出せない理由なのかな、とも思ったりもします。どんな成績であれ、どこかで一度「締め」は必要ですよ。意味合いは違いますが「盆暮れのつけ届け」みたいなもんですからね。

「挨拶の徹底」を掲げた監督にしては、あまりにもお粗末な対応ではありますが。


それにしても、昨年一昨年に比べて、チームの構成の仕方は大きく変わってるし、確かによくやってるとは思います。前にも書いたように、シーズン当初とは大きく変わったスターティングメンバーだし。

けが人が出て、野村謙二郎監督が思い描いていたスターティングメンバーではないかも知れません。離脱中の栗原君や東出君、ニック・スタビノアも、年齢的にはまだまだ働ける年齢だし、もちろん来年も「やってもらわないと困る選手だし、「主力メンバー」かも知れません。

けど、今のスターティングラインナップは、いつか試さないといかんメンバーだったし、いつかは使えるようになるメンバーだった。堂林君や菊池君はまだしも、その他のメンバーは、野村謙二郎監督以前からカープにいてた選手。使い方は考えればいくらでもあったはず。

それを、あれこれ理由をつけて「使わなかった」と見えてしまう。言い換えれば、野村謙二郎が監督就任当初からやらんといかんかったことはこれだったはずだ。マーティ・ブラウンの采配やら起用法を散々否定しておいて、いざ自分が監督に就任したら、スタメンの顔ぶれにほとんど変化なし。

監督が交代すれば、なんぼか方針変更があったりして、顔ぶれが代わったりもするもんですが、それが今年の序盤戦まで、全くなかったといってもいい。「あのメンバーで俺ならこうする」と言う考えがどこかにあっただろうけど、それにこだわり過ぎて明らかに柔軟性を欠いてた。

それこそ「怪我の功名」ではありますが、上記3名が離脱して、チーム作りを根本から変えざるを得なくなった。そこに、由宇カープの好調、と言うか、由宇カープにいた選手、安部君や菊池君、天谷君に赤松君が、全ての面に於いて完璧な準備をして、広島カープに送り込まれてきた。

この4人は成績云々関係なく「準備万端整えて」昇格してきた。その結果が今の成績にある。

勢いなのか持ってるものか違うのか、よく分かりませんが、菊池君昇格後のカープの成績が12勝4敗1中止。離脱後の由宇カープの成績が1勝5敗2分4中止(練習試合含)。安部君に至っては16勝6敗1分1中止。こういうノンを「持ってる」って言うんじゃないですかね(笑)。

前にも書いたけど「東出、栗原、ニックなどの主力が抜けて」と紹介されることが多かった前半戦のカープではありますが、それを補って余りある成績を残して、11あった借金をすべて返済した。

こうなった以上、今スターティングオーダーに名を連ねてる選手は、代役でもなければ穴埋めでもない。今現在の広島東洋カープの立派な主力選手ですよ。役不足、と見る向きもあるかも知れませんが、誰もが最初は「役不足」から始まってるんだ。それhが今のメンバーだと思えば何て事はない。

あとは投手陣ですよね。

今井君がとろく抹消されて、オールスター休みの間にローテーションは確実に改変される筈だし、せんとおかしい。福井君がその代わりに入ってきて、あとは誰が昇格してくるか、興味あるところです。

いっそ、前田健太。野村祐輔・大竹寛はそれこそ「1番・3番・5番」くらいにして、とにかくローテーションに裏表が出来ないようにすれば、と思います。とにかく好調なこの3人を離しておけば、大きな連敗もすることはなかろうし。その代わり大型連勝も難しいですが(笑)。追い込むのはまだ先でいい。

とにかく、落ち着いて落ち着いて。派手な事やったら絶対反動があるんだから。


ただ惜しむらくは、このメンバーで年間を戦い抜いたことがないこと。誰ひとりとして、一年間一軍で活躍した実績がまだないこと。野村謙二郎監督自身も、前半戦終了で勝率5割を経験してない。

この記事の書き方からして、記者の方から「野村謙二郎監督は続投ですよね」と問われての返答のようにも取れますが、毎年のことではありますが、この時期に安易に返答するこっちゃない。

一番の問題は、長期政権になるのはどうしようもないとして、「ほかの候補は何も考えていない」と何も考えずにあっさり言い切ってしまうのはどうなんだろうね。

万が一、野村謙二郎の方から「辞めさせてください」どころか「辞めます」と言い出したらどうするつもりなのかね。まだこう言ったところに球団上層部の「危機管理のなさ、甘さ」を感じます。

尤も、タイトル通り、わしは「就任直後に『優勝します』と言うた以上、2位以下なら辞めてもらうのがスジ」と捉えております。「優勝目指して頑張ります」くらいならまだ許せますが。「Aクラスとかクライマックスシリーズとか言う奴は去れ」とも言うてましたからね。まぁ期限がないのがアレですが(笑)。


とにもかくにも、目指してもらうのは「優勝」です。それ以外は許しませぬ。


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2012.07.20 / Top↑
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