無事(でもない人もいますが)昨日2月29日で、カープの今年の春のキャンプが終了しました。



カープ日南キャンプ打ち上げ 中国新聞

広島は29日、宮崎県日南市での春季キャンプを打ち上げた。

投手陣は前田健や新人野村が内野手との連係プレーを確認。野手陣はフリー打撃などで打ち込んだ。

午後2時半に全員集合し、中東が「秋にみんなで喜びを分かち合えるよう頑張っていきましょう」と一本締め。一部の野手は居残り特打に励んだ。

野村監督や30選手は夕方に空路で名古屋入り。2日からは中日とのオープン戦3連戦(ナゴヤドーム)がある。



とまぁウェブサイトでは短い記事しか載ってませが、携帯サイトには色々と長々載ってます。よその新聞のサイトでもあれやこれや載ってたりしますが。

野村謙二郎監督は、キャンプを総括して「百点満点」と言うてます。

けど、キャンプに点数なんかいるかな。まだこの先、オープン戦が待ってるし、その先には144試合のペナントレースが待ってる。それらの中で、予想だに出来ん場面も少なからず出てくるはず。

頭の中でシミュレーション出来る事は全てやったし出来た、と言う意味での「百点満点」なんだとは思います。また「好天が続いた」ともありますが、無難にメニューを消化出来た、と言うのもあるでしょう。

會澤君を外野で起用したことに言及し、「選択肢は広がった」とは言うてますが、じゃあ他のキャッチャーが打てるようになったか、と言えば決してそうじゃない。試合数がこなせてない、と言うのもあるけど、まだクララも石原君も実践(決して紅白戦は実践じゃありません)には表立って出てない。

白濱君がずっと一軍に帯同してたけど、まだまだ未知数の部分は多いですよ。そんな中で、長距離砲でもあるキャッチャーを「打てるから」ってんで安易に外野にコンバートしてしもうていいのか、と。

「もう終戦」みたいな話になりかねませんが、これはチームとしての失敗。左の長距離砲にこだわりすぎて、松山君と岩本君が被ってしまったのも一因だし、投高打低とまで言うてるけど、これはチーム方針に基づいてこうなったんだから致し方ない。安易に外国人選手に頼り過ぎて失敗してるのを分かってない。現にニック・スタノビアが出遅れてもう早「どうしようどうしよう」になってるっぽいし。

かつて、若かりし頃のクララが、同じように「打てるから」ってんでレフトの練習をしたことがあります。彼にとってこれがどの程度の「経験値」になったかは分かりませんが、ただでさえ「時間がかかる(これも本当はよく分からん)」と言われるキャッチャーの育成。少し打てるからって、安易にコンバートしてたら、また次のキャッチャーの育成に時間がかかる、と言う悪循環に陥らないでしょうか。

もっと言えば、チームがキャッチャーとしての育成を放棄してしまうことになりゃせんか、とも思います。ただでさえ、カープ内で入団後にコンバートして、本当に成功したのんって、江藤智位しかいてない。堂林君も庄司君も「あと数歩」まではきてるとは思いますが、これまた時間もかかってる。まぁこれだけはチームの意思、以上に「本人の意思」に頼るところが非常に大きいとは思いますけどね。

しかしながらこのコンバート、過去の「のほほんとしてる選手には」発言を考えると、何となく「本気度」は薄いようにも思えます。本気でやらすんなら昨年の秋からみっちりやってるでしょうに。

さらには、右の外野手。いるよ。野村謙二郎監督が使わないだけで。気になるポジションの選手を作り上げれんで、鍛えれんで、何が「若手の底上げ、競争」か。ただコンバートして喜んでるだけ。

話を戻します。

とにかくキャンプなんか、長い長いシーズンの取っ掛かりに過ぎません。まだまだこの先「こんなのキャンプでやってねーよ」みたいな事態がいくらでも出てきます。キャンプで出来んかった「応用」をわずかでも試すのがオープン戦であり、対外試合のはずなんですが。

しかし中国新聞もきついね。「投稿打低キャンプ」って。けどそれが、あなた方が待ち望んだ、野村謙二郎監督がやってることなんですよ。

それと、「3月のオープン戦は調整重視」とありますが、「調整」で済むほどカープの選手で実績を上げてるのんって、前田健太と栗原君くらいですよ。それよりも何よりも、チームとしてなんの実績も起こしてないんですよ。しかも、ここ数年じゃない。もう20年、何も出来てないんですよ。

勝ててないチームの百点満点なんざ、勝ててるチームの30点、20点位にしかならんし、ただの自己満足ですよ。しかもそのキャンプの中で「のほほんとした選手」がおると、もっと点数は下がる。

「チーム全体で戦っていく」と言うのなら、けが人じゃなく、のほほんとした選手の尻を叩けばいい。周りを見させて「意識をさせる」じゃだめだ。意識が出来ないから、そう言う環境なんだからのほほんとしてしまうのであって、危機を煽る意味でも試合に出すべき。それが「刺激」ですよ。

「今、自分らがこんなレベルにいるんだ」と言うのを選手個人に理解させるためにも、試合には出すべき。皆がみんな「戦力」にはなるんだろうけど「戦力になるためにはまだ何が足りないか」を勉強する選手もまだまだ多い。その為のオープン戦です。負けて許してもらえるのはオープン戦の期間だけ。だからオープン戦は「負けてもともと」で、色んな選手を試せ、ちゅうんですよ。

そして多くの選手を使いながら、多くの策を講じる。ホークスとの連戦。刺したのもあったけど、さんざん走り回られた。いい例ですよ。日本一になったチームでさえ、あれだけ必死になってオープン戦を戦ってる。フリーエージェント等で選手が抜けたとは言え、ですよ。

ホークスが基準にあるわけじゃないけど、あれくらいやらんことには、セ・リーグ優勝なんかままならんし、日本シリーズに出ても無様な戦いしか出来ませんよ。


シーズン、交流戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、全てに勝って初めて「今年のキャンプはいいものだった」と言えるはず。それにまだ「2012年シーズン」は始まったばっかりですよ。

満点つけて喜んでる場合じゃないですよ。


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2012.03.01 / Top↑
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