NPBの代表の試合が、3月10日に「東日本大震災復興支援ベースボールマッチ」と称して台湾代表を迎えて東京ドームで行われるそうです。それに向けたメンバーが発表されてました。



日本代表に選ばれた斎藤「本当に誇り」中田「光栄のひと言」 スポニチ

日本野球機構は26日、プロ野球の日本代表「侍ジャパン」が東日本大震災の復興支援試合として3月10日に東京ドームで台湾代表と対戦すると発表し、日本代表に昨季の沢村賞投手の田中(楽天)や斎藤(日本ハム)、新井貴(阪神)ら24人を選出した。

昨季ソフトバンクを日本一に導き、日本代表を率いる秋山監督は東京都内で開かれた記者会見で「全力プレー、最後まで諦めない姿勢を見せ、(被災者に)元気、勇気を与えたい」と言葉に力を込め、新井貴は「今も被災者の方は一生懸命頑張っている。それを胸に思いながら戦いたい」と話した。

大会収益金の中から義援金を被災地に寄付し、岩手、宮城、福島各県から関東地方に避難している最大1万2千人を試合に招待する。大会後には日本代表が着用したユニホームをサイン入りで慈善オークションに出品し、売上金全額を寄付する。

日本代表―台湾代表の試合前には、社会人選抜―大学選抜が組まれている。日本代表はことしから常設化が決まっており「侍ジャパン」として試合をするのは2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来3年ぶりとなる。



まぁ「WBC不要論」に始まり「常設日本代表の試合相手はどうすんの」みたいな話まで、昨年は色々ありましたが、こんな事を言うのも不謹慎ですが、東日本大震災のおかげで「こじつけ」が出来たな、と。まぁ何でもかんでも「震災復興支援」と付ければいい、みたいな風潮は当分続くとは思います。

しかし、斎藤佑樹が選出されてて、前田健太が選出されてないところに、この試合が「花相撲」的なものの域を出てないのを如実に表してると思います。まぁ「興行」と言うてしまえばそれまでですが。


それにしても、相変わらず「元気、勇気を与えたい」って言う言い回し、好きですね。

誰が最初に言い出したんか知らんけど、最近は老若男女職種問わず、この言葉を乱発する傾向があるように思います。それに合わせるように「元気をもらった、勇気をもらった」と言う人も増えてます。


けどそれって、本当に「もらえるもの」なんでしょうか。

であり勇であり。屁理屈っぽくなるかも知れませんが「気」ってものは「気持ち」「気合」と使うように、自分自身の中から湧き出てくるもん、そして感じるもんだと思うんですよ。固形物でも液体でもないんだし。ましてや人に分け与えるものじゃないし、ひと様からもらうものじゃない。

だから、人によって「感じ方」は絶対に違うと思う。ぶっちゃけまだ、東日本大震災からまた「たった1年」。元気勇気がどうのこうのどころじゃない人の方が明らかに多いのは目に見えてる。

1月17日は阪神大震災から17年だったけど、それだけの年月が経過してても「まだ終わってない」と思ってる人はたくさんいてる。震災復興住宅からの立ち退きと言う、現実問題も起こってる。なんぼ元気勇気を撒き散らしたところで、終わらんものは終わらん。生涯ついて回るもんだ。


肉親が、友人が志半ばで亡くなった、と言う現実は、何ものにも置き換えられない。それこそ、被災された方々は「お前に言われんでも分かっとる」

やらないかん代表戦かも知れんけど、震災復興とは別だ、と思うのは間違いでしょうか。


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2012.01.27 / Top↑
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