結局2011年も勝てんかったカープ。

わし自身も、2008年をピークに、一軍の試合の観戦数が明らかに下がってきてます。今年なんかとうとう、6月から9月まで空く始末。6月3日~6日の4連戦で完全に心折られました。

勝てんな、とはある程度思ってましたが、ここまで勝てんわ打てんわじゃあ話になりませんよ。

「弱い時こそ応援するのがファン」とか言う人もいてますが、スタジアムに試合を見に行く以上、カープが勝つ試合を観たい、見せて欲しいと思うのはごく当たり前のこと。その「勝つ確率」が極端に低くなってる以上は、わざわざ足を運ぶ気にもならん、と言うわけですわ。

そんな「ファン」みたいな人の一言。

広島松田オーナー来季Vへ手応え 日刊スポーツ

これも数日前の記事です。相変わらず悠長と言うか何と言うか。

以前にも申し上げました通り「松田家が広島にカープを存続させてること」これはとても良い事だと思います。ぶっちゃけこれだけ弱くても「身売り」の話が出ないんだから。

しかしながら残念なのは、初代オーナー松田恒次さんから、三代目の松田元オーナーに渡った現在、松田恒次オーナーよりも、勝鯉への求心力が明らかに低下してること。

こんなことを言うのもアレですし、あくまで「印象度」だけの話ですが、先代オーナー・松田耕平さんと同じ所って「よう球場で見かけること」くらい。初代・恒二さんは広島にカープを根付かせることに腐心され、先代・耕平さんはそれに花を咲かせる事に奔走尽力された。

さて、三代目の元さんは何か一つくらい実績、と言うか、カープアカデミーみたいな、外部に影響を与えるような指針を示したか、と言えば決してそうじゃない。むしろ退化してるとしか思えない。

退化、と言うよりも「引きこもってしまった」と言う方が近いし、カープの成功の上に胡座をかいてるとしか思えない。胡座をかいてるというよりも、勝手に居座ってる、と言うた方がいいかな。

記事中では「相撲でいえば徳俵まで来たところ。来季はここから土俵中央へ押せるか、うっちゃるか」とか言われてますが。そんな相撲ばっかりで勝ってても、絶対に横綱にはなれんし、横綱どころか三役定着すらもままならない。そもそも、土俵中央へ押し戻したところで「勝ち」じゃないんだ。そこから更に、相手を土俵際へ放り出すだけの力があるかどうか、が問題なんですよ。

オールスターゲーム明けの7月末から8月にかけて、確かにカープは徳俵で踏ん張りました。それは認めましょ。けど、結局押し切られてしまった。押し切られてしまったと言うよりもそれこそ「踏ん張り切れなかった」ですよ。あそこからの「もうひと押し」がないから勝てなんだ。

そんな「サーカス相撲」ばっかり見せられても絶対に勝てやしない。

かつて大相撲に栃赤城と言う力士がいてました。先に書いた「サーカス相撲」の異名を取った力士でありますが、とにかく技が多かった。手八丁足八丁、勝つ為に手段を選ばず、といった感じでした。

そんな相撲は平成の世に入って、「技のデパート」舞の海秀平に引き継がれましたが、両者共に共通してるのは「関脇・小結止まり」だったこと。舞の海に至っては、小結1場所だけだったこと。

つまりは「最強」にはなれなんだ、ってことですよ。

横綱千代の富士には「右四つ左上手」、横綱北の湖には「左四つ」、また今年引退した大関・魁皇にも「左上手」、新大関。琴奨菊にも「がぶり寄り」と言う、こうなったらほぼ勝てる「型」があった。

ここ数年のドラゴンズには、岩瀬仁紀と言う抑え投手がいて、そこに浅尾拓也、高橋聡文、小林正人が加わった。タイガースにも「JFK」が出来上がってた。試合終盤には絶対的な「型」があった。


カープが来年、せんといかんことって、これらに負けないくらいの「型」を構築することのはずだ。調子がいいからって、試合展開おかまいなしに、毎日毎日同じピッチャーをつぎ込むのは「型」じゃない。ただの「消耗」に過ぎない。実際それで「犠牲者」を出しているんだ。

これがない限り、その場限りの勝鯉になってしまい、「常勝チーム」なんか絶対に作れん。もっと言えば去年今年と、基盤を作れば良かったんだけど、結局何も見えて来んまま終わってしまった。

それをある程度分かってるから、松田元オーナーもこんな曖昧な表現に終始するしかないんでしょう。まぁいつぞやの「最下位でもいい」発言よりはよっぽどましだとは思いますが。


わしが見たいのは「何が何でも勝つカープ」じゃない。「圧倒的に強いカープ」が見たい。もう優勝から遠ざかって20年。まだわしがタイガースファンをやってた頃の「強かったカープ」を観たいんだ。

その為には、選手だけじゃない、監督もコーチも、フロントも、泥を被る覚悟でやって欲しいんだ。もうつまらない思いをするのは嫌だ。負けた試合なのに美辞麗句しか並んどらん新聞記事を読むのはもう結構。シーズン終盤に進むにつれて、記事が小さくなっていくのは見ててつまらんのだ。


下にひとついてるからって、ホッとする時代はもうお終いにしろ。「何で下に4つしかチームがないんじゃ」くらいになってもらわんと。クライマックスシリーズ争いくらいでは到底収まり付きませんわ。


――――とまぁ、大晦日まで駄文にお付き合い頂きありがとうございました。来たるべき2012年が、皆様にとって良き年になりますよう、また広島東洋カープにとって、上向きになる年でありますよう。


しかし「今年のヨゴレ~」とは言いますが、開幕するまでは、似たようなアレになるのかなぁなどと。ホント、このオフ一回でいいから全国のスポーツ新聞の一面トップを飾って欲しいんですが。


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2011.12.31 / Top↑
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