トライアウトは彼にとっては、やはり「区切り」のひとつ、だったんでしょうか。



林引退…吉報届かず「今はすっきり」 デイリースポーツ

広島から戦力外通告を受けた林昌樹投手(32)が今季限りで現役を引退することが8日、分かった。現役続行を希望し、11月24日に行われた第1回トライアウト(ほっともっと神戸)に参加したが吉報は届かず、この日までに決断した。

静岡の興誠高から97年ドラフト3位で広島入団。右サイドからのスライダーを武器に主に中継ぎとして14年間で276試合に登板した。06年には自己最多の61試合に投げ、フル回転した。ただ今季はわずか2試合の登板にとどまり、来季の戦力構想からは外れた。

「今はすっきりしていますね。プロ1年目はみんなすごかった。同級生の中で一番、早く終わると思っていた。よく14年もやれたなあ」と、林は振り返った。今後は、球団職員として広島に残る予定。



ドラフト同期生の同級生に、マリーンズの渡辺正人、ジャイアンツに行くことになった中谷仁、メッツにいる五十嵐亮太、がいてます。大卒や社会人出身ともなると、石原君やドラゴンズの小田幸平、ライオンズから脱出を模索している帆足和幸、またキダゴーなど。調べると、そうそうたるメンツです。

しかし、なぜ来年の構想から外れたのか、未だに理由が分かりません。今年の成績は対戦打者7人で5奪三振。防御率ゼロ。ようやく「復活の兆し」が見えてきたと思ったんですが。

タイプとしては、ものすごい好きなピッチャーでした。

投げてる時でもほとんど表情が変わらない。どころか、何となく喧嘩腰。投げ終わった後でもふてぶてしいまでの表情。バッターが空振りせんかったら「何で振れへんのじゃ」みたいな表情。

コントロールはホントアバウト。しかしハマると信じられんピッチング。何よりもサイドスローと言う変則(笑)。しかも、テレンコテレンコ投げるわけじゃなく、むしろ全身を使った「ダイナミック」なフォーム。

セットアッパーという、何となしに気楽な響きの言葉よりも「ピンチセーバー」という言葉が似合うような人だったと思います。成績はなかなか上がりませんでしたけどね。

彼の代名詞といえばもうスライダー


この動画、幾度となく見ました。もうボールが投げられた瞬間、生き物の如くキャッチャーに向かって行く。バッターはとにかく振るけどバットに当たらない、キャッチャーも捕るのに必死。

擬音で表すなら「ギュインギュイン」って感じですかね。どこをどうやって握ったら、あんなボールが投げられるのか分かりません。ま、だから14年間もプロ野球でメシが食えたんでしょうね。

しかし、上の動画。キャッチャーの構えたところにひとつも行ってない。それでも、しっかり空振り三振にとれてるところがすごいですよねぇ。何となしに、ジャレッド・フェルナンデスみたいな)。こう言うピッチャーって、見てていろんな意味でゾクゾクします。フォアボールと空振り三振は紙一重、みたいな。


今後は「球団職員」とか。どんなポジションになるですかね。ひと口に「球団職員」とは言うても、編成、管理、チームスタッフやマネージャー、広報と色々ありますからね。

とは言うものの活躍の場が「マウンドとブルペンだけから、大きく広がることだけは確かです。

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長い間お疲れさまでした。今後の裏方としての活躍と「暗躍」をお祈りいたします(笑)。


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2011.12.10 / Top↑
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