1日の深夜に関西テレビで、先日なくなられた西本幸雄さんの追悼番組をやってました。

まずは、心から哀悼の意を表します。

昨日、国内最高齢の115歳の方がお亡くなりになったそうですが、91歳も十分「大往生」ですよね。番組の冒頭では、今年の日本シリーズについてコメントされてるシーンも絵紹介されてました。もっとも、かつでの西本さんの姿とは程遠かったですが。


ゲストは加藤秀司さん、梨田昌孝さん、田尾安志さん。田尾さんは「仕事上での付き合い」ではありますが、加藤さん、梨田さんは阪急ブレーブスと近鉄バファローズでの教え子。

わしにとって西本幸雄さんイコール「西本監督」。実際に選手としてプレーするのを見た事がないし、物心ついた頃は既に「おじいちゃん」やったし(つっても50代後半)、近鉄バファローズの監督やったし。けど、なぜかは分かりませんが、強烈な印象がありますね。

この番組を見ててびっくりしたのは、立教大学在学中の頃からキャプテンじゃなく「監督役」をやってた事。監督がおらなんだ、と言う事情以上に、その頃から「監督としての素地」があったんかな。誰がどう、西本さんを監督に推し上げたのかは分かりませんが。

さらに印象的なのは

インタビューを受けるかつての教え子でもある選手が、西本さんの事を口々に「オヤジ」と呼ぶこと。これは今回の西本さん逝去の件に関わらず、色んな所で聞かれました。


そして西本さんの話になると必ず出てくるのが「鉄拳制裁」。

今ベンチ内とかでぶっ飛ばされようもんなら、ベンチ横にあるテレビカメラがしっかり捉えてて「殴打叱責暴力沙汰」みたいな見出しが紙面を飾ることになると思いますが。

「今」にそのまんま通用するとは思わんけども、「殴らないと分からない、分かりあえない」事もあるかと思います。片寄った考えと思われるかも知れませんが、若い頃に「軍隊」を経験した西本さんらしい、と言えばらしいんでしょうかね。


加藤さんは西本さんの存在について「敵と言うか、この人と野球を辞めるまで(気持ちの中で)『戦っていく』のかな。その気持ちを自分の中に入れて野球をやってた。その『敵』を突破することがなかなか出来なかった。この人の言うことは絶対に聞かないといけない。」

そして「怖い存在でもあったし、背を向けてしまうと、終わってしまうので、如何にして、どうやってこの人に向かっていくか。」「好き勝手にやらせてもらた。その代わり、杭を打つ(頭を叩く、の意か)のも上手かった」とも言われてました。

その「杭」の最たるものが、ブレーブス監督退団即バファローズ監督就任、なのかな。

梨田さんは「顔を見て話が出来ないほど怖かった。オフに羽田と挨拶に言った時に『おまえら2人がおるから来たんや」の一言で自信を植え付けられた」と言われてました。

そして結局、19年連続の監督業。もうこんな方は未来永劫、出て来ないでしょうね。


田尾さんは「大毎監督時代にカネがなく、4人いるセカンドの選手、誰かを切らなければいけない時に、その中で『野球をやらなくても食べていける人は誰か』を考えた末に『佐々木信也』を切った」と言うお話をされてました。


しかし、残念なのは

この場に「江夏の21球」の時にサードコーチャーをやってた仰木さんがおらんかった事。オリックスバファローズ監督の頃に収録されたインタビューが流されました。

カープファンとしてはここが一番聞きたかったんですが。

この仰木さんのコメント、石渡へのスクイズバントのサインに関して「もし責められるなら、責任は自分が取ればいい。そう言うつもりでサインを出した」と言われてました。

梨田さん曰く「石渡さんはバントが下手」砥の粉とでしたが、そんな選手にもバント(スクイズ)のサインを出した上で「自分が責任を取ればいい」とはなかなか言えませんよ。

だから、監督業を引退されても慕われてるし、長らく解説業にも就かれてた。

話は番組のオープニングに戻りますが、西本さんが、今年の日本シリーズを見てるシーンが出て来ます。まぁ何でそんな所でテレビカメラが廻ってたのかは分かりませんが。

テレビを見ながら、とは言いながらも、傍らには手すりの付いた介護用ベッド。19日とありますから第6戦ですよ。お亡くなりになるたった6日前。さすがにもう「お年寄り」でしたが、語り口はプロ野球ニュースに出られてた頃そのまんま。

さらに興味深かったのはその後。野村克也氏が西本さんに「ずっとバッティングゲージの後ろにいてますが、なんでブルペンでピッチャーを見ないんですかと問われた時の事。

西本さん曰く「俺はピッチャーの事は分からん!」

この「潔さ」も、軍隊を経験された西本さんらしいな、とも思いますが如何でしょう。


番組の最後に加藤さんの言葉。

楽しかった、嬉しかったことは一回もなく、苦しい事ばかり。いつ逃げようかなとずっと思っていたけど逃げれられない。けどそこで逃げなくて良かった。向かって行ったが為に今現在がある、そう言う意味で野球をやらせてくれた西本さんに大感謝。


そして、生前の西本さんのコメント

選手権に出ることは出たけれど、一回も優勝してないものだからね『悲運』の冠を付けられたけど、ちっとも自分では非運だとかは思わなかったですね。弱い所から積み上げてきて、みんなが力を合わせてそしていいチームになった。悔いは残してないです。


関西テレビ系列の(笑)フジテレビの皆さん。特に「プロ野球ニュース」に関わってたみなさん、これ、関東で放送せんとバチが当たりますよ、つか西本さんに失礼ですよ。


以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログへ
2011.12.03 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://kugyousou.net/tb.php/1016-4a1d1ae5