日本シリーズも秋季キャンプも終わり、野球関連の記事も格段に減ってくるこの時期、特にカープ関連の記事もなかなか入ってきにくい関西在住の人間としては、どんな形のモノであれ「プロ野球関連の記事」はじっくり読むようにしております。
ぶっちゃけ「ダレソレがどっかでトークショー」とかの記事はあんまり興味ないし。よそのチームの話でもおもしろい記事はナンボでもありますからね。
そんな中、読売新聞夕刊にこんな記事。

14年ぶり阪神 熱血指導
関川新コーチ「失敗して覚えろ」
阪神の関川浩一・一軍外野守備走塁コーチ(32)が14年ぶりに縦じまのユニホームに袖を通した。秋季キャンプでは若手選手を熱心に指導し、和田監督の信頼も厚い。新コーチは「勝つために何をするか、チームのために、どう生きていくかを選手に話していきたい」と力を込める。
東京都出身、駒大からドラフト2位で1991年、阪神に入団。98年から中日、2005年からは楽天でプレー。捕手、外野手として活躍し、2007年に引退した。
今季は楽天でコーチを努め、阪神から就任要請受けた際、星野監督に相談。「野球人なら声をかけてもらうのは幸せなこと。しっかりやってこい」と背中を押された。
和田監督とは、阪神時代から親交が深く、野球の恩師と仰ぎ、指導理念も相通じる部分が多い。「失敗は成功のもとと言うが、成功だけでは覚えないから、選手にはどんどん失敗しろ、と言っている」と挑戦する姿勢を求める。
一方、監督同様に<考える>ことも促す。「野球は1+1が2でなく、3や4になったりする。僕らは選手に方法を示し、そこから選手が選ぶ。答えは自分が出すものだから」。早速効果は現れ、キャンプでは選手からの質問が増えた。
関川コーチは「小技や見えない部分でのプレーをやっていけば、さらにいいチームになる」と脇役の必要性を説く。来季、一塁コーチを担うことも決まり、和田監督も「他球団を見てきていろいろなものを持っている。個性を存分に発揮してほしい」と期待を込める。
「打つチームだからこそ、走塁がより大事になってくるし、外野手の守備力は勝敗に直結する。責任あるポジションなので、しっかりやりたい」。監督の掲げる<守りの野球>の土台を築くつもりだ。
「暗黒タイガーズ」を知ってる身としては懐かしい名前。いわゆる「OBコーチ」の一環でもありますが、明らかにカープや来季のドラゴンズのそれとは違うものがあります。
いつの間にか、タイガース在籍期間よりも、よそにいた期間の方が長くなっているにも関わらず「呼び戻せる、呼び戻した」と言うのは、それだけ「勉強の時間をとった」と、タイガース球団首脳陣、またイーグルス星野仙一監督が判断したかなのかな、とも思ったり。
1997年オフの、タイガーズ関川・久慈と、ドラゴンズ大豊・矢野のトレード。
関川はドラゴンズ移籍後、1999年の優勝に大きく貢献、久慈も当時の井端が「セリーグで一番上手いショート」と言ったし、背番号6を継承することに喜びも感じてた。
大豊はタイガース在籍も短く、貢献度に関しては疑問ではありましたが、矢野に関してはもう「タイガース生え抜き」と言ってもいいくらいの活躍。
ことトレードに関しては「どっちが得したか」って凪論になりますが、短期的にはドラゴンズ、長期的に見るとタイガース、なんでしょうかね。ただ、出した選手が結局両方とも「コーチ」として在籍してるタイガースの方が「勝ち」と言えば勝ちなんでしょうか。
コーチとしてのタイガース復帰に関しては、何らかの確約があったのかな。まぁドラフト2位入団の選手ですから、トレードで出しといて「後はシラン」て事はないと思いますが。
しかし、ヘぇ-と思ったのが「失敗は成功のもとと言うが、成功だけでは覚えないから、選手にはどんどん失敗しろ、と言っている」の言葉。
どっかの「やってもらわないと困る」しか言えん監督・コーチに聞かせたいですな。
長きに渡っての現役生活だけでなく、タイガース時代後半、「キャッチャーか外野手か」で半ば「便利屋」扱いだった時期の経験がもとになってるのかな。キャッチャーでモノにならず、打撃を生かすべく兼任した外野手でも、なかなかレギュラーとはいかんかった。
外野手一本に絞ったドラゴンズで、クリーンアップとしてようやくその苦労が実った経緯を考えれば、こんな言葉が自然に出てきても何らおかしくないような気もします。
そして、上記経歴にはないですが、イーグルスで引退後、野村克也監督の元でコーチをやったり、韓国プロ野球でもコーチをやったり。それだけ需要があった、と言うだけでなく、もまれた中で研ぎ澄まされ、確立していった「持論」があるんだろうな、とも思います。
「OB首脳陣」が何もかも悪いわけじゃない。そとで色々と、勉強と苦労を積み重ねてきた人には、それだけ「考え」が蓄積されてるだろうし、それを生かす機会が「古巣」ならいいな、と言うだけの事。ただその「だけの事」が非常に大事だとは思います。
昔から「かわいい子には旅をさせろ」とも言います。関川にとって、「コーチでタイガース復帰」が、とりあえずの「旅の終着点」であることを祈ります。
けどこの人の野球人生、節目節目で「星野仙一」と「野村克也」が関わってるのは偶然でしょうか必然でしょうか、それとも何かしらの「運命」でしょうか。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
ぶっちゃけ「ダレソレがどっかでトークショー」とかの記事はあんまり興味ないし。よそのチームの話でもおもしろい記事はナンボでもありますからね。
そんな中、読売新聞夕刊にこんな記事。

14年ぶり阪神 熱血指導
関川新コーチ「失敗して覚えろ」
阪神の関川浩一・一軍外野守備走塁コーチ(32)が14年ぶりに縦じまのユニホームに袖を通した。秋季キャンプでは若手選手を熱心に指導し、和田監督の信頼も厚い。新コーチは「勝つために何をするか、チームのために、どう生きていくかを選手に話していきたい」と力を込める。
東京都出身、駒大からドラフト2位で1991年、阪神に入団。98年から中日、2005年からは楽天でプレー。捕手、外野手として活躍し、2007年に引退した。
今季は楽天でコーチを努め、阪神から就任要請受けた際、星野監督に相談。「野球人なら声をかけてもらうのは幸せなこと。しっかりやってこい」と背中を押された。
和田監督とは、阪神時代から親交が深く、野球の恩師と仰ぎ、指導理念も相通じる部分が多い。「失敗は成功のもとと言うが、成功だけでは覚えないから、選手にはどんどん失敗しろ、と言っている」と挑戦する姿勢を求める。
一方、監督同様に<考える>ことも促す。「野球は1+1が2でなく、3や4になったりする。僕らは選手に方法を示し、そこから選手が選ぶ。答えは自分が出すものだから」。早速効果は現れ、キャンプでは選手からの質問が増えた。
関川コーチは「小技や見えない部分でのプレーをやっていけば、さらにいいチームになる」と脇役の必要性を説く。来季、一塁コーチを担うことも決まり、和田監督も「他球団を見てきていろいろなものを持っている。個性を存分に発揮してほしい」と期待を込める。
「打つチームだからこそ、走塁がより大事になってくるし、外野手の守備力は勝敗に直結する。責任あるポジションなので、しっかりやりたい」。監督の掲げる<守りの野球>の土台を築くつもりだ。
「暗黒タイガーズ」を知ってる身としては懐かしい名前。いわゆる「OBコーチ」の一環でもありますが、明らかにカープや来季のドラゴンズのそれとは違うものがあります。
いつの間にか、タイガース在籍期間よりも、よそにいた期間の方が長くなっているにも関わらず「呼び戻せる、呼び戻した」と言うのは、それだけ「勉強の時間をとった」と、タイガース球団首脳陣、またイーグルス星野仙一監督が判断したかなのかな、とも思ったり。
1997年オフの、タイガーズ関川・久慈と、ドラゴンズ大豊・矢野のトレード。
関川はドラゴンズ移籍後、1999年の優勝に大きく貢献、久慈も当時の井端が「セリーグで一番上手いショート」と言ったし、背番号6を継承することに喜びも感じてた。
大豊はタイガース在籍も短く、貢献度に関しては疑問ではありましたが、矢野に関してはもう「タイガース生え抜き」と言ってもいいくらいの活躍。
ことトレードに関しては「どっちが得したか」って凪論になりますが、短期的にはドラゴンズ、長期的に見るとタイガース、なんでしょうかね。ただ、出した選手が結局両方とも「コーチ」として在籍してるタイガースの方が「勝ち」と言えば勝ちなんでしょうか。
コーチとしてのタイガース復帰に関しては、何らかの確約があったのかな。まぁドラフト2位入団の選手ですから、トレードで出しといて「後はシラン」て事はないと思いますが。
しかし、ヘぇ-と思ったのが「失敗は成功のもとと言うが、成功だけでは覚えないから、選手にはどんどん失敗しろ、と言っている」の言葉。
どっかの「やってもらわないと困る」しか言えん監督・コーチに聞かせたいですな。
長きに渡っての現役生活だけでなく、タイガース時代後半、「キャッチャーか外野手か」で半ば「便利屋」扱いだった時期の経験がもとになってるのかな。キャッチャーでモノにならず、打撃を生かすべく兼任した外野手でも、なかなかレギュラーとはいかんかった。
外野手一本に絞ったドラゴンズで、クリーンアップとしてようやくその苦労が実った経緯を考えれば、こんな言葉が自然に出てきても何らおかしくないような気もします。
そして、上記経歴にはないですが、イーグルスで引退後、野村克也監督の元でコーチをやったり、韓国プロ野球でもコーチをやったり。それだけ需要があった、と言うだけでなく、もまれた中で研ぎ澄まされ、確立していった「持論」があるんだろうな、とも思います。
「OB首脳陣」が何もかも悪いわけじゃない。そとで色々と、勉強と苦労を積み重ねてきた人には、それだけ「考え」が蓄積されてるだろうし、それを生かす機会が「古巣」ならいいな、と言うだけの事。ただその「だけの事」が非常に大事だとは思います。
昔から「かわいい子には旅をさせろ」とも言います。関川にとって、「コーチでタイガース復帰」が、とりあえずの「旅の終着点」であることを祈ります。
けどこの人の野球人生、節目節目で「星野仙一」と「野村克也」が関わってるのは偶然でしょうか必然でしょうか、それとも何かしらの「運命」でしょうか。
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2011.11.28 / Top↑
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