

9月第一週に入りまして、早速四国地区、そして関東地区では、第47回社会人野球日本選手権の最終予選が開幕しました。灼熱の夏を越え、実りの秋、そして暖かい冬を迎える為の熱い風が訪れようとしています。ついでに台風もやってきてしまい、九州地区では開幕が一日順延になりましたが。


中国地区最終予選の開幕は15日木曜日、5日間の短期決戦で、二つの代表の座を争います。個人的には、4チームくらい出場して欲しいんですが、そうもいきません。日本選手権対象大会も、これまた過激な闘いです。かと言って中国地区のレベルが低いわけでは決してない、とも思います。


そして、中国地区最終予選開幕10日前の9月5日、今年の決戦の舞台となる、東広島運動公園野球場アクアスタジアムに於いて、ここを


ちなみにこの日は、日鉄ステンレス硬式野球部とのオープン戦が予定されており、と申しますか日鉄ステンレスさんの年間スケジュールに早々と記載があったんですが、流石に中国地区最終予選直前は、と言う事で変更になった、んだと思います。勝手な推測ですが、そう言う事にしておきましょう。


















で、広島六大学野球(略称:広六)に所属している近畿大学工学部硬式野球部。かつては「近畿大学呉工学部」と言う名称でしたが、2001年に東広島市に本拠地を据えました。全日本大学野球選手権大会に出場28回、ベスト4が4回、明治神宮野球大会出場9回準優勝1回の強豪チームです。


















現在の監督は、2019年までJR西日本硬式野球部で監督をされていた花本輝雄さん、そしてコーチには、OBで、卒業後は伯和ビクトリーズで活躍された濱田浩幸さん。勿論現役の選手には誰一人として馴染みの人はいませんが、中国地区の各社会人野球部に、多数の選手を送り出しています。


















そして近畿大学工学部硬式野球部は、10日より始まる広島六大学野球秋季リーグ戦に向けての最終調整。春季・秋季通算50回目の優勝を目指します。
























対する伯和ビクトリーズは、発表されているスケジュール上では、最終予選までにこれが最後のオープン戦となっています、。もちろんタイミングが合えば、既に日本選手権出場を決めているチームとの試合もあろうかと思いますが、近隣には少ないし、あと10日。無理をする時期でもないですかね。
























もっとも、伯和ビクトリーズの場合、オープン戦だろうが何だろうが、観に来る人が3人だろうが3万人だろうがいつもハイテンション。特に今年の場合、都市対抗野球大会連続出場を逃しただけに「何としても日本選手権は」の思いは強いと思います。このテンションのまま、ここから二週間走り切れるか。
スターティングオーダー
先攻:近畿大学工学部
1(三)川瀬剛志 (4年/近畿大学付属高校)
2(一)上村晟翔 (4年/福岡大学付属城東高校)
3(遊)杉本 涼 (4年/開星高校)
4(捕)石伊雄太 (4年/近畿大学高等専門学校)
5(指)千本峰久 (2年/比叡山高校)
6(左)榎本秀紀 (3年/近畿大学付属高校)
7(中)行武 克 (1年/早鞆高校)
8(二)中島勇介 (2年/広島商業高校)
9(右)髙橋憲史 (3年/折尾愛真高校)


















投:髙橋歩夢 (3年/東海大学付属福岡高校)
後攻:伯和ビクトリーズ
1(中)泉 祐介 (綾羽高高校~花園大学~滋賀ユナイテッド)
2(一)池田侑矢 (広陵高校~大阪商業大学)
3(右)藤澤直樹 (伊那弥生ヶ丘高~日本体育大学)
4(指)森脇智哉 (岡山県作陽高校~広島経済大学)
5(遊)中西玲人 (箕島高校~奈良学園大学)
6(左)好川嘉一 (大竹高校~広島国際学院大学)
7(捕)橋本昂稀 (地球環境高校~京都学園大学)
8(三)盛田巧平 (藤蔭高校~岡山商科大学)
9(二)土井力丸 (尽誠学園高校~大阪商業大学)











投:香村篤史 (中京大学中京高校~中京大学)
成績
1回表








川瀨 2―2から5球目を空振り三振








上村 0―1から2球目を打ってレフト前ヒット




杉本 初球を打ってファーストゴロダブルプレイ
1回裏












泉 1―2から4球目を打ってサードゴロ送球エラーでセカンドへ




池田 1―0から2球目をピッチャー前送りバント








藤澤 1―0から2球目を打ってセンター前タイムリーヒット



伯和ビクトリーズ1―0近畿大学工学部




森脇 1―0から2球目がデッドボール




中西 初球デッドボール








好川 1―1から3球目を打ってサードゴロ サードランナーホームイン
伯和ビクトリーズ2―0近畿大学工学部








橋本 1―2から4球目を打ってライトオーバータイムリーツーベースヒット



伯和ビクトリーズ4―0近畿大学工学部








盛田 初球を打ってレフト前タイムリーヒット



伯和ビクトリーズ5―0近畿大学工学部








土井 1―1から3球目を打ってセカンドゴロ
2回表








石伊 1―1から3球目を打ってセンターフライ




千本 0―1から2球目を打ってレフトファウルフライ








榎本 1―1から3球目を打ってセンターフライ






2回裏








泉 0―2から3球目を打ってセカンドゴロ




池田 フルカウントから8球目を空振り三振




藤澤 2―2から5球目を空振り三振
3回表




行武 0―2から3球目を空振り三振




中島 1―0から2球目を打ってショート内野安打







高橋憲 2―2から6球目を打ってレフト前ヒット ファーストランナーはサードへ








川瀨 0―1から2球目を打ってサードゴロダブルプレイ
3回裏








森脇 2―0から3球目を打ってセンター前ヒット






次打者中西の初球(ボール)にファーストランナー森脇セカンド盗塁成功




中西 3―1から5球目を打ってショートフライ








好川 1―0から2球目の空振り後に負傷交代




好川の代打中山竜秀(九州国際大学付属高校) 3―1から5球目を選んでフォアボール








橋本 1―1から3球目を打ってセンターフライ








盛田 2―1から4球目をセーフティバントもピッチャーゴロ
4回表
伯和ビクトリーズシート変更
代打中山がそのまま入りレフト








上村 初球を打ってショートゴロ








杉本 1―1から3球目を打ってレフトフライ








石伊 初球を打ってレフト前ヒット








千本 1―0から2球目を打ってファーストライナー
4回裏
近畿大学工学部選手交代















ピッチャー高橋歩に代えて岡村匠太郎(1年/相生高校)




土井 2―2から5球目を見逃し三振








泉 2―2から5球目を打ってファーストゴロ








池田 初球を打ってレフト前ヒット






次打者藤澤の2球目(ボール)にファーストランナー池田セカンド盗塁失敗
5回表




榎本 1―1から3球目を打ってセンターフライ




行武 0―1から2球目を打ってセンター前ヒット




中島 0―2から4球目を打ってセカンドライナーダブルプレイ
5回裏
近畿大学工学部シート変更
サード川瀨に代えて小林聖矢(1年/倉吉総合産業高校)
ショート杉本に代えて河月琉貴(2年/尾道高校)








藤澤 フルカウントから6球目を打って右中間へツーベースヒット




森脇 2―0から3球目を打ってレフト前ヒット







中西 1―1から3球目を打ってライト前タイムリーヒット ファーストランナー森脇はサードへ
伯和ビクトリーズ6―0近畿大学工学部
次打者中山の3球目前にボークでサードランナーホームイン



伯和ビクトリーズ7―0近畿大学工学部








中山 0―2から3球目を打ってセンター前ヒット








橋本 初球をピッチャー前スクイズ成功
伯和ビクトリーズ8―0近畿大学工学部
盛田 フルカウントから7球目を空振り三振




土井 1―0から2球目がデッドボール








泉 0―1から2球目を打ってショートゴロ



6回表
伯和ビクトリーズ選手交代


















ピッチャー香村に代えて北拓海(智辯学園和歌山高校~日本体育大学)
高橋憲 1―2から4球目を空振り三振








小林 1―2から4球目を打ってファーストゴロ




上村 0―2から3球目を見逃し三振
6回裏




池田 2―2から6球目を見逃し三振




藤澤 初球を打ってサードライナー




森脇 2―2から5球目を空振り三振
7回表
河月 3―1から5球目を選んでフォアボール
石伊 3―1から5球目を選んでフォアボール
伯和ビクトリーズ選手交代











ピッチャー北に代えて鎗野志音(西条農業高校)
千本 1―2から4球目を打ってセンターフライ




榎本 0―2から3球目を打ってライトフライ
行武 0―2から3球目を打ってセンター前ヒット




中島 フルカウントから6球目を選んで押し出しフォアボール



伯和ビクトリーズ8―1近畿大学工学部




高橋憲 0―2から3球目を打ってレフトフライ






7回裏




中西 1―2から5球目を打ってレフトフライ








中山 3―0から4球目を打ってセンター前ツーベースヒット




橋本 1―2から4球目を打ってライトフライ




盛田の代打山本健仁(滝川第二高校) 2―1から4球目を打ってファーストゴロ
8回表
伯和ビクトリーズシート付き
代打山本健かそのまま入りサード
ファースト池田に代えて上田大輝(石見智翠館高校)








小林 初球を打ってレフト前ヒット



伯和ビクトリーズ選手交代














ピッチャー鎗野に代えて八塚凌二(済美高校)








上村 1―1から3球目を打ってセンターフライ
伯和ビクトリーズシート変更
レフト中山がライト ライト藤澤がレフト




河月 1―2から4球目を空振り三振








石伊 3―1から5球目を打ってサードゴロ
8回裏
近畿大学工学部選手交代











ピッチャー岡村に代えて蓼慎一(2年/崇徳高校)
土井 初球を打ってセンター前ツーベースヒット
次打者泉の3球目がワイルドピッチ




泉 3―1から5球目を選んでフォアボール








上田 1―0から2球目をサード前送りバント
近畿大学工学部選手交代











ピッチャー蓼に代えて小野祥嗣(3年/武田高等専門学校)




藤澤 1―1から3球目を打ってファーストゴロ サードランナーホームイン
伯和ビクトリーズ9ー1近畿大学工学部




森脇 1―1から3球目がデッドボール
次打者中西の4球目(ボール)にダブルスチール敢行もサードランナー泉がタッチアウト








(キャッチャーがセカンド送球、サードランナー泉がワンテンポ置いてスタート、それを見たショートが送球をカットしてサードへ送球、泉はサードに戻れずタッチアウト)
9回表




千本 0―2から3球目を空振り三振








榎本 0―1から2球目を打って左中間へツーベースヒット




行武 0―1から2球目を打ってレフト前ヒット




中島 1―1から3球目を打ってショートゴロダブルプレイ






近畿大学工学部
000 000 100 1 H9 E1
500 030 01X 9 H11 E0
伯和ビクトリーズ
試合開始11:58 試合終了14:38




試合は無事終わりました(試合終了後のスコアボードは撮り損ねました)。試合後には濱田コーチと池田選手兼マネージャーが談笑する場面もありました。


伯和ビクトリーズは、社会人野球日本選手権中国地区最終予選から京セラドーム大阪へ、近畿大学工学部は、広島六大学野球秋季リーグ戦から代表決定戦を経て、明治神宮野球大会と言う目標があります。両方共、アマチュア野球の中では最大級とも言える大会。厳しい闘いになるのは必至です。


共に東広島市に居を構えるチーム。残念ながら両大会とも、本拠地都市名をコールされる事はありませんが、勝ち進めば、この(失礼ながら)山奥の町が熱くなるのは間違いないと思います。


東広島市と言う街が、1974年発足と言う、比較的新しいせいか、それとも気のせいかも知れませんが、街中を見ても「カープの匂い」はあまり漂って来ません。そんな街に全国に名の知れたチームが2つもある、と言うのは本当に良い事だと思いますし、もっと前面に出てもいいんじゃないかな。


そして、繰り返しになりますが来週からは、ここ東広島アクアスタジアムに再び「社会人野球の熱い夏」が戻ってきます。どうか選手の皆様、初戦まで、つまらない事になりませぬよう―――――。
2022.09.06 / Top↑
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