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1965年11月に、福知山線・山陰本線経由で大阪駅~浜田駅間で運転を開始した特急「やくも」。その後、新大阪駅から山陽本線・伯備線経由の特急「おき」にとって代わり、1972年3月15日の山陽新幹線岡山開業には、岡山駅始発の山陰・山陽連絡特急にその名がコンバートされました。

以後、今年まで51年間、伯備線の代表の座を絶対的なものとして来ました、一時は食堂車すら連結さした「エル特急」ともなり、使用される車両も、181系特急型気動車から、1982年7月1日からは381系特急型電車と、カーブの多い山岳地帯を走行するに相応しい車両が投入されて来ました。

現在となっては、JR各社通じて唯一の「国鉄型」を使用する特急列車ではありますが、2022年2月16日に、後継車両となる、273系電車の新製投入が発表。2度目の「世代交代」となります。

そして、引退する381系電車は、20223月19日の「旧国鉄塗装の復活に続き、今年2月17日には「スーパーやくも」、11月15日には「緑やくも」と、歴代の「やくも」塗装が全て復刻。午前中あれば全て撮影出来る「であろう」と言う事で、出掛けた次第であります。ただ、目的地の下調べは一切なし。

と言うわけで、北陸本線の特急「サンダーバード」同様、大騒ぎにならないうちに、381系特急「やくも」その他を撮影の為、倉敷駅周辺まで出掛けてきました。山中の区間まで出掛けても良かったんですが、勝手の分からない所で失敗しても、と言う事で、かねてから気になっていた「所」へ。

当の273系は、導入予定の11編成のうち2編成が、既に近畿車両から、10月26日に出場、即東海道本線・湖西線での試運転を終え、所属先の出雲運転区に到着しているはず。115系電車を置き換える、227系500番台も営業を開始。いよいよ岡山近郊も、国鉄を脱却しようとしています。



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お早うございます新大阪駅。本来なら青春18きっぷで、ではありましたが、とてもじゃないけど口に出して言えない様な重大なミスを置かしてしまったため、やむを得ず新大阪駅から「のぞみ」。

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07:55。岡山駅到着。ここから山陽本線に乗り換えます。

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08;18。庭瀬駅で途中下車。倉敷駅近くの目的地で「よーいドン」の予定でしたが、前述の如くの大失態と言う事で、ここ庭瀬駅で、上り1番の「スーパーやくも塗装」の4号を待ち受ける事に。その前に貨物列車が通過したのでお試し。

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到着してほどなく「スーパーやくも4号」通過。冬場の朝の、日の低い時間帯なので「やっぱりこの程度」。とは言うものの、もう時期が時期なだけに「どう撮るか」よりも「撮れた事が大事」。

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08:42。倉敷駅到着。駅北口にあった「倉敷チボリ公園」は既に跡形すらなく、ショッピングモール「アリオ倉敷」になっています。ただ、北口にある建物や公衆トイレは、今でも「チボリ公園」の雰囲気そのまま。1階にはバス乗り場もあって、それなりに人通りはありますが、ちょっとうら寂しいなぁ。

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1階に降りて、左手に山陽本線・伯備線の線路を見ながら西に向かいます。

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10数分歩くと、伯備線をまたぐ「清音街道踏切」に当たります。既にかなりの急カーブになっており、それなりのモノが撮れそうではありましたが、この時間は思い切り晴れている上に、ご覧のように、傍にある中層階マンションの影が気になって、取り敢えず、清音街道踏切は「パス」しました。

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と言う事で落ち着いたのは、清音街道踏切のひとつ北側、徒歩5分くらいの所にある「(倉敷市なのに)八王寺踏切」。踏切の向こう側では造成工事も行われていましたが、陰になる高い建物もないので、ここで腰を据える事に。ただこの踏切、交通量が多いだけでなく、路線バスも通るのでご注意を。

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早速やって来たのは、先程庭瀬駅で撮影した「スーパーやくも4号」の折り返し「スーパーやくも5号」。ちょとカメラの設定をミスってます、これはこれ、それはそれ。

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立て続けにやって来たのは、現行の「ゆったりやくも」塗装の6号。9両編成だったので「迎え撃ち」は最後尾が切れてしまいました。これもまた「情報不足」の結果。ちなみにこの付近、もう倉敷駅まで近いので、比較的列車のスピードは遅いです。尤も、その方がゆっくりじっくり撮れますけど。

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常日頃から「来るものすべて撮る」をモットーとしておるので、見慣れたまっ黄色の113系・115系電車の普通列車ももちろん撮ります。時間はかかるかも知れませんが、いずれはこの区間から撤退する車両なんだし。姫路駅07:31発新見行普通列車は113系電車の4両編成。この列車に、姫路駅から相生駅まで乗車して、そこから「こだまワープ」の予定だったんですけどねぇ・・・。

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続いてやって来たのは、備中高梁発岡山行普通電車。2両編成を2本つないでの4両編成。227系500番台が、2両編成で順次投入されている今、この何とも表現しがたい「顔」を見られなくなる日も近いです。これはこれで「国電」ぽくて良いと思うんですけどねぇ。個人の感想ですが・・・。

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続いてやって来たのは、新見発岡山行の、今度は115系電車の2両編成。これだけの急カーブではありますが、さすがに2両編成ともなるとしまりがありません。岡山周辺では、伯備線から赤穂線への直通列車に、比較的2両編成が多く見られますが、交通機関としては、JR西日本のほぼ独占状態。どの列車も比較的混雑しています。もう少し、編成両数が増えないモノかなぁ、とも思ったりします。

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伯備線沿線には、山陰本線との接続駅でもある、伯耆大山駅の近くに「日本製紙米子工場」がある関係上、全線にわたって貨物列車が1日4往復しています。やって来たのは、旧国鉄塗装に戻されている、EF64 1026号機牽引の伯耆大山駅05:42発西岡山駅10:21着の6866列車。

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9両編成で岡山駅へ上って行った「ゆったりやくも」が、今度は7号として出雲市駅を目指します。今度は9両編成きっちり収まりましたが、今度は架線柱とビームの影が。もう少し薄曇りになってくれればありがたいんですが、列車ダイヤも天気も、自分ではコントロール出来ませぬゆえ。

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そして、10:23。最大のターゲットでもある「国鉄やくも8号」。岡山方が、先頭車改造されたクモハ381なのはもうご愛敬。ちなみに出雲運転区の381系電車は、頻繁に編成替えを行う為、編成番号が振り分けられてないそうです。一時は4両6両7両9両と、バラエティに富んだ編成でしたしねぇ。

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備中高梁発岡山行普通列車。岡山の113系・115系電車は外観は旧国鉄のままながら、手シートが転換クロスシートに変更されていたり、まっ黄色にもかかわらず車内は旧態然とした固定クロスシートだったりと、本当にバラエティに富んでおります。

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215系電車を使用した、岡山発新見行普通列車がやってきました。快速「マリンライナー」から撤退して20年。廃車もあり、先頭車改造でワンマン列車の2両編成も増え、そしていつの間にか「マリンライナー」運用よりも、ローカル運用の機関の方が長くなってしまいました。ステンレス車両とは言え、ラッシュアワーには不向きの2扉車両。どこかにいい転用先はないものでしょうか。

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岡山発総社行と言う、比較的短距離の普通列車でやって来たのは、新車も新車、227系500番台の2両編成。桃をイメージするピンク色の帯。愛称は「Urara(うらら)」。車内は転換クロスシートだそうですが、出入り台付近はかなり広く取られているとか。混雑緩和の窮余の一策となるかどうか。

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新見発岡山行115系電車を使用した普通列車。

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「8号」で岡山へ上って行った旧国鉄塗装が、今度は「9号」として出雲市を目指します。編成は6両。これを逃すと夕方まで来ない。午後は外せない予定がある。ゆえに「絶対に失敗出来ない」と(勝手に)緊張感に苛まれましたが、幸いにも若干日が陰り、比較的良い出来になった、と思っています。

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最近は、JR製の車両に、話題作りで旧国鉄塗装を施す「イベント」も増えてきていますが、やはり国鉄塗装は国鉄型車両にこそ似合うと言うもの。そしてこの塗装は、春夏秋冬どの季節にも、そして日本全国どんな風景にも似合う、そして映える塗装だ、とも思っています。

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入れ違いでやって来たのは「緑やくも10号」。でもって、国鉄型の」車両って、変に奇をてらった塗装よりも、こうやって直線を主体にした塗分けの方が、締りがあって恰好よく見えます。

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総社駅で折り返して来た227系500番台Urara。ちなみに正面と側面の「列車種別表示」には、2022年に廃止されたはずの「(快速)サンライナー」も用意されているとか。それならついでに「マリンライナー」もどうでしょう。と言うかもう用意されているんでしょうか。興味のあるところです。

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岡山10:14発普通列車新見行としてやってきたのは、旧国鉄塗装の極み、残り3両編成が2本だけとなった湘南色で115系電車Dー27編成。車両運用その他を一切調べて来ないので、さすがに緊張しました。どうせならこの塗装、ラッピングで復刻出来ぬものでしょうか。

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その普通列車が通過する事約15分後。取り立てて列車のない時間帯ではありますが、いきなり警報機が鳴り響きました。そして、やって来たのは、新車も新車、ピッカピカ273系電車。編成番号は特急「やくも」を意識したのか「Yー2」。試運転と習熟運転を兼ねているんでしょう。比較t系ゆっくりとしたスピードでした。2024年6月には、特急「やくも」の全ての列車が273系電車に置き換わります。

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かつてはフリーゲージトレインの導入も論議・検討された伯備線。計画は、車両の問題等もあり頓挫してしまいました。273系電車では、381系電車の、遠心力だけで制御する「自然振り子方式」から、カーブの各種データを、車上に搭載したデータと照らし合わせながら自然に車体を傾斜させる「車上型の制御付自然振り子方式」を採用しているそうです。この辺は難しいので省略します。

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播州赤穂10:05発総社行がやってきました。これは、先頭車改造車両を含まない、正統血統の115系電車の3両編成。車内はリニューアルされているかどうかまでは分りませんが、外観は登場時ほぼそのまま。ただやはり、老朽化が進んでいるのか、車両によっては「すきま風」が酷いです。

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4両編成で新見行の215系普通列車は、備中高梁駅で岡山方の2両を分割。その岡山方の2両だけが、岡山行の普通列車で折り返してきました。こう言ったきめ細かな運用が出来るのも、短編成の魅力ではありますが、混雑が酷くなるのはいかんともしがたい所ではあります。

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「緑やくも11号」がやってきました。この日の特急「やくも」。4両編成もあれば9両編成もあると言う、バラエティに富んだ両数。年末年始になれば、増結増結で、また雑多な編成を見せてくれるものと思います。273系は4両単位での増解結。柔軟な対応が出来るかどうか見ものではあります。

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先頭車改造の車両と言うのは、国鉄末期に、特急型・急行型の近郊化改造、その他色んな車両に「短編成化」の名目で登場しました。中には「3両編成」tと言う、及びもつかないf列車も登場しましたが、こう言った改造車両もある意味「旧国鉄の(負の)遺産」と捉えるのが良いと思います。

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この日最後は「ゆったりやくも12号」4両編成。



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岡山駅は、山陽地区の要衝であると共に、四国への玄関口。ゆえにJR西日本の車両だけでなく、JR四国の特急電車・特急気動車も乗り入れて来るので、全国のJRターミナル駅のどこにも負けないくらい、様々な、そして色とりどりの車両が乗り入れてきます。さらに新幹線でも、九州・東海所属車両も来るので、現在のJRターミナルでは「一番の華やかさ」と言っても過言ではないと思います。

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しかし、在来線車両の約半数は、旧国鉄の頃の車両、しかもかなりの割合でガタが来ています。この先、どれ位の期間を要するかまでは分かりませんが、「国鉄岡山駅」を脱するにはそれ相応の時間がかかるでしょう。そんな中で登場した、227系500番台と273系。これからの岡山地区・山陰地区のフラッグシップ的存在になりうるでしょうし、そうならなければいけない、とすら思います。

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227系500番台には「JR CITY NETWОRK ОKAYAMA」と言う、新しいロゴマークも用意されています。古手の漫才sではありませんが、いずれは「岡山・広島」で競い合えるようになれば。両地区とも、競合する大手私鉄はありませんし、今後やりようによっては。もっと乗客も増えるはず。

事或る毎に、中国地区方面に行く際は、在来線・新幹線を問わず利用します。ちょっとずつ、変わっていく様子を、地元民ではありませんが、見る事が出来れば、と考えています。

2023.12.26 / Top↑
来年3月16日に、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸開業します。それによって、北陸本線は北から

えちごトキめき鉄道(日本海ひすいライン/直江津駅~市振駅)
あいの風とやま鉄道(市振駅~倶利伽羅駅)
IRいしかわ鉄道(倶利伽羅駅~大聖寺駅)
ハピラインふくい(大聖寺駅~敦賀駅)
JR西日本北陸本線(敦賀駅~米原駅)

と、ものの見事に分断されます。北陸三県でJR西日本に取り残される形になった、城端線・氷見線、越美北線の去就が気になる処ではありますが、高岡駅を起点とする城端線・氷見線に関しては、JR西日本が「再構築」の上、あいの風とやま鉄道に経営が移管される事がほぼ決定しました。

そして北陸三県は北陸新幹線に中長距離輸送を任せ、在来線は「地域間輸送」に特化。それでもやはり、会社間を乗り継ぐ、と申しますか「跨ぐ」 乗客はおられるので、JR線を含めた隣接する鉄道会社間では、若干の値上げはあるものの、連絡運輸は5年から10年程度は継続されるそうです。

ただ問題なのは、3社を跨ぐ連絡運輸はIRいしかわ鉄道に関しては今のところ考慮されてない、と言うか認めてないそうでして。まぁある意味第三セクター鉄道は、新幹線と引き換えに、県が在来線を引き取った「県営鉄道」みたいなモノですから、そう言う施策も致し方なし、ではありますが。

地方の路線バスであれぱ、県境を跨ぐ系統はそうそう見られませんが、北陸本線ほどの規模の路線ともなると、おいそれと無下には出来ない状況。金沢市内の人が、福井県下の永平寺や東尋坊、そして芦原温泉に出掛けるのに、わざわざ北陸新幹線を利用する、とも思えませんしね。

2社間に関しては、敦賀駅~IRいしかわ鉄道・金沢駅間、福井駅~金沢駅間の普通列車は維持もしくは増便、さらには、朝夕4往復のみではありますが、敦賀駅~福井駅間に快速列車も設定されるそうです。まだダイヤ改正の「概要」が発表されたに過ぎないので、2月下旬発売の時刻表を見なければ、具体席な内容は分りませんが、辛うじて「在来線同士の速達」は維持出来るのかなぁ、とも。

北陸本線に関しては、特急用定期券「パスカル」がありますが、ダイヤ改正以降は「サンダーバード」「しらさぎ」共に全区間、指定席になるので、敦賀駅~米原駅・山科駅間に関しては、有効期間が2025年2月28日までのモノを発売。それまでは「空席があれば利用出来ます、との事。

北陸新幹線内「はくたか」「つるぎ」に関しては、これまで通り自由席が連携つされるそうですが、福井県内のみならず、北陸三県内相互、特に、武生駅(越前市)、鯖江駅と言った北陸三県内では有数の工業都市へ、特急用定期券で通勤されていた方は「越前たけふ駅」を使ってでも新幹線通勤をするのか。この辺りも、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくいの「手腕」が問われるかと思います。

あと、列車の愛称。既に「はくたか」「かがやき」「つるぎ」の愛称は定着していると思われますが、来るべき新大阪延伸の際には「雷鳥」は復活したりせんのかな。各方面の新幹線の延伸開業で、国鉄時代に慣れ親しんだ愛称が復活してはおりますが、いまいち「その方面」に馴染んでないような気も。東北新幹線の新青森駅延伸開業の際には「はつかり」は復活すると思っていたんですけどね。

で、今回は、福井県内の北陸本線を青春18きっぷで徘徊してみました。前週よりも一気に冷え込んだ12月21日。数年ぶりに全身の装備品を「酷寒地仕様」にしての出立です。



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まずは敦賀駅。大阪駅から約2時間で到着。青春18きっぷシーズンゆえ、福井駅方面列車に乗り換える人多数。このホームの列車案内に、特急列車の名前が出るのもあと3か月弱。

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この先、北陸トンネル含め、来年3月16日には「ハピラインふくいに移管。つまり、ここを「サンダーバード」「しらさぎ」が北上する日数は限られている、と言う事で何本か撮影。色々と標識が建っていますが、そんなものはお構いなし。ここをこの列車が通過する事が今は大事。大騒ぎにならぬ内に。

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まず最初に目指したのは南今庄駅。北陸本線内では比較的有名な撮影地ゆえ、入れ替わり立ち替わり、常に同業者がいる状態。まだ切羽詰まった時期でもないので、雰囲気的には至って穏やか。

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豪雪を期待してはいましたが、残念ながら積雪はなし。但し、私が到着した途端に雪が舞い始めました。雨男雨女ならぬ「雪男」。天気予報では「湿雪」となっていましたが、ダウンジャケットに当たるとパラパラと音がする、乾雪と言うよりも、細かい雹のような降り方。これは正直助かりました。

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南今庄駅以北、牛ノ谷駅までの区間は、2018年9月15日より、ICОCAが使えるようになりました。この設備もそのまま、ハピラインふくいに譲渡される事になるんでしょう。JR西日本の手を離れる北陸本線敦賀以北。あえて申し上げるなら、JR西日本の「置き土産」みたいなものでしょうか。

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約1時間の滞在の間に、上下各2本の「サンダーバード」「しらさぎ」を撮影。もっとガンガン降ればそれなりに絵になったとは思いますが、天候だけは自分でどうにかなるわけでもなし。

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で、その合間に突然現れたのは、EF510牽引の4両編成の貨物列車、と言うよりは、3両目に「車輪」を搭載した無蓋コンテナが乗っていたので、金沢総合車両所松任本所から吹田総合車両所への部品輸送「配給列車」と思われます。松任本所が北陸新幹線開業と同時に閉所になるので、この光景がどうなるのかは分かりませんが、現状、車両点検に関する正式なプレスリリースはありません。

松任本所で行われていた、北陸地区のディーゼルカーやディーゼル機関車の検査は、米子市にある後藤総合車両所に集約、IRいしかわ鉄道やあいの風とやま鉄道の車両は、JR西日本吹田総合車両所で検査、と言う一部報道も出ています。そうなれば、ハピラインふくいの車両もまとめて、と言う事になるのか興味のある所。個人的には、敦賀駅南側にある「金沢総合車両所敦賀支所」のスペースを北陸地区第三セクター鉄道総合の車両工場としても面白いんではないか、とも。業務委託をするにしても、吹田までの回送も、結構な長距離にもなりますし、費用もバカになりませんしね。

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13:08武生駅到着。北陸新幹線駅が併設されないので、佇まいは旧国鉄の頃から変わってないように思えます。ただ、駅舎の入り口には、テンプレートのような「北陸新幹線開業」の看板。ちなみに越前たけふ駅周辺では、駅施設以外の、駅前ロータリーや駐車場、さらには「道の駅 道の駅越前たけふ」も先行開業し、また周辺に、大学や大手企業の誘致も積極的に進められているようです。

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そして、武生駅でどうしてもy食べておきたいのが、豊岡商店さんが運営する、駅舎内待合室にある「今庄そば 武生駅店」。食べたのは天ぷらそば(450円)」。営業時間は07:00~15:00。お昼時なのでビジネス客で混んでいました。ひと段落ついたところで、店のおばちゃんがトイレ休憩に行き「一旦消灯」。セブンイレブンも併設されている待合室。来年3月16日以降はどうなるのかな。

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駅舎の壁に掲示されていた「ハピラインふくい」新規開業の告知ポスターと「ファンクラブ会員募集」のチラシ。現状「観光列車の類が走る様子のないハピラインふくい。一過性の強い観光列車よりは、まずはしっかり地に足を付けて、福井県下に浸透を目指す、と言う事でしょうか。

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小雪舞い散る中、若干遅れて到着した特急「しらさぎ7号」。そして、武生駅を通過する特急「サンダーバード21号」。特急街道と呼ばれる北陸本線ならではの光景。「しらさぎ」に使用されているのは、かつては「しらさぎ」オリジナルのエンブレムも入れられていた、683系2000番台。

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駅名標と改札口周辺。何となく草臥れているように見えますが、いずれはもっと明るくなるのかな。

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除雪用モーターカーと、ホーム上跨線橋の下に用意されている除雪機械。

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駅構内の看板。左は2018年1月7日撮影。当の北陸新幹線越前たけふ駅までの交通手段は、基本的には朝夕のシャトルバスと、越前市デマンド交通のみとか。新幹線の駅としてはかなり脆弱なように感じます。ちなみに東京駅発着の「かがやき号」は、朝夕2往復のみ、あとは「つるぎ号」が1時間に1本の停車となっています。まだこの辺りはどちらかと言えば「関西志向」ですかね。

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14:29福井駅到着。1996年に高架工事の起工式、そして2005年4月18日に竣工しました。越美北線のディーゼルカーが乗り入れて来る為、排気を兼ねた明り取り窓が設けられていますが、雰囲気としては何となく薄暗く感じます。そして、完成から20年を待たずに、JR西日本の手を離れます。

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福井駅西口。こちらは取り立てて「北陸新幹線開業」に向けた華やかさは見受けられません。北陸新幹線開業に合わせて「福井城址口」と言う呼称になるそうです。

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近代的な高層ビルが建っているかと思えば、いかにも地方都市らしい雑居ビルも残っています。

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西口広場に乗り入れている、福井鉄道福井駅。2枚目の画像は旧ホーム跡。駅前広場の再開発により、JR福井駅、その他バス乗り場と「屋根続き」になりました。

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北陸新幹線開業のアピールらしきものは、バス乗り場等の屋根の下に設置されている幟程度。

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新幹線開業と同時にオープンする「一乗谷口」。高架下では新規店舗の突貫工事中でした。北陸新幹線の高架は、屋根に覆われて確認出来ず。その傍らにはえちぜん鉄道福井駅の高架。一時期、先行して完成した北陸新幹線の高架線で「仮営業」。停車中の電車がちらっと見えます。

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東口(一乗谷口)の高速バス乗り場。福井鉄道・京福バス・JR東海バス・名鉄バスが共同運行する「高速乗合バス福井・名古屋線」が、12月1日より、8往復から10往復に増発、12月23日からは、新たに「日本海観光バス」が、大阪・京都への便を新設。「関西・中京地区まで乗り換えなし」のメリットを前面に押し出し、ささやかながらも北陸地区で「交通戦争」が勃発しています。

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「一乗谷口」駅舎内コンコースはもちろん未開業ではありますが、既にきっぷ売り場、自動きっぷ売り場の案内も見られます。後は機材その他の移転だけでしょうか。どことなく広場っぽく造られていますが、いずれはここで「延伸開業記念式典」でも開催されるんでしょう。

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中を通り抜けると、現在の西口コンコースに抜ける事が出来ます。コンコース内では「今庄そば」も営業中ですが、この辺りもハピラインふくい管内になるのか、それともJR西日本の管理になるのか。これだけの規模の駅、そして地元の名物ゆえに、今後も存続して欲しいんですけどね。

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先週12月15日に、JR西日本から、来年3月16日のダイヤ改正の全容、そして北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の時刻表、富山駅・金沢駅~敦賀駅間の「つるぎ」から「サンダーバード」「しらさぎ」への連絡時刻表が正式にリリースされました(敦賀駅乗り換えは最短8分)。と同時に、金沢駅~大聖寺駅間はIRいしかわ鉄道に、大聖寺駅~敦賀駅間はハピラインふくいに移管されます。

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福井駅の項でも記しましたが、今後の「IRいしかわ鉄道」「ハピラインふくい」の問題として、旧国鉄~JR西日本から受け継いだ、長大ホームの取り扱いに苦慮する事態に陥るかも知れません。

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現に、長野行新幹線開通の際に、最初の「並行在来線第三セクター鉄道」として開業した「しなの鉄道」では、旧態然とした駅設備の取り扱い、引き込み線等の撤去費用にも事欠き、国土交通省に支援を要望しています。いずれ「旧」北麓本線にも、この問題が降りかからない、とは限りません。

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列車の交換、また退避設備については、貨物列車が通過するので、移転や撤去はないとは思いますが、使われるかどうかわからない信号機やホームの点検費用等、運賃収入や補助等で賄えない所も、今後は出て来るはず。特にハピラインふくいに関しては「北陸トンネル」も抱えますし。

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そして最大の問題は「雪害」。JR西日本の、北陸本線での除雪費用がどれ位かかっていたのかまでは存じませんが、これが最大のネックになるでしょう。怠ると、日本海側の物流にも多大な影響が出ます。3年、5年とやってみないと分からない部分はありますが、決して、新幹線開業を、諸手を挙げて「バンザイ」と言うわけには行かない、かと思われます。地元でどこまで賄う事が出来るか。

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現状では、物流も人流もそこそこあるので、北海道新幹線札幌延伸に関連しての、函館本線の動向のようにはならないとは思いますが、心底「ハピライン」になるには当分かかるでしょう。ただ、特急列車がなくなる為、列車本数もかなり増加、そして幾ばくかのスピードアップもあるとか。来年2月の時刻表で正式に発表になる列車ダイヤを、ちょっとだけ楽しみにしたいと思っています。

2023.12.22 / Top↑